いよいよ明日5月30日から始まる「太陽生命Presents Fantasy on Ice 2026」。ゲストアーティストにソン・シギョンさん(1部)、SUPER EIGHTの安田章大さん(2部)、家入レオさん(2部)を迎え、トップスケーターとの豪華コラボレーションが大きな見どころの1つになっています。今回、韓国チャンピオンで2023年世界選手権銀メダリストのチャ・ジュンファン選手が、韓国の「バラードの皇帝」として知られるソン・シギョンさんと、ドラマ「星から来たあなた」の挿入歌として知られる「Every Moment of You」でコラボレーション。ショー開幕を直前に控えたジュンファン選手が、今年のFaOIへの意気込みを語りました。
「みなさんもショーの一員になって楽しんで」
―― 今年のFaOIがまもなく始まります。
ジュンファン FaOIに出演するのは3回目ですが、またメンバーの一員としてこのショーに参加できることをうれしく思います。いつも楽しいことがたくさんあって、コラボとかグループナンバーとか、今年もまたすごく楽しみです。
―― リハーサルが始まって楽しみにしていることは?
ジュンファン いっぱいあって、全部……と言いたいところですが、今回は韓国の歌手のソン・シギョンさんとコラボレーションします。今日、初めて会場で滑ってみて、いろいろと細かいところを確認していたら、ますますパフォーマンスするのが楽しみになってきました。
―― ソンさんとのコラボレーション「Every Moment of You」は、どんなふうに音楽を表現していますか。
ジュンファン 韓国でものすごく有名な曲なんです。韓国人はみんな知っていると言っていいくらい。ぼくももちろんよく知っていましたよ。美しくて温かい曲です。アップビートでエキサイティングな楽曲というより、穏やかでいろんな感情が入り混じっていて、お客さんもきっと気に入ってくれると思う。なんといってもライブで歌ってくれますから。ライブパフォーマンスで滑れるなんて、ぼくも幸せです!

―― メンバーたちとショーを作っていくうえで、どんなことがモチベーションになっていますか。
ジュンファン アイスショーでは、ぼくらは一緒に滑ることができます。1つのプログラムを一緒に作っていけるのはすごく特別なことで、そのこと自体がぼくにとっては楽しくて、モチベーションになっています。全部楽しい。
―― ソンさんとのコラボレーションでは、韓国の歌手の方と母国の名曲を日本の観客の前でパフォーマンスすることになりますが、ご自身にとってこのコラボレーションはどんな意味がありますか。
ジュンファン とても特別なコラボレーションですね。おっしゃる通り、韓国のスケーターと歌手が韓国語の音楽を日本のアイスショーでパフォーマンスするわけで、こんなことが起こるとは想像もしていませんでした。スペシャルなものになると思いますし、彼の曲は韓国でもとても有名ですが、生で聴くとまた違う印象になるので、一緒にお客さんに向けてパフォーマンスできるのが楽しみで仕方ない。それが何よりうれしいです。
―― 母国語の音楽で滑ると歌詞の意味がより直接的にとらえられる?
ジュンファン たしかに一理あるかもしれないけど、他の言語で滑るときとそんなに変わりはないです。歌詞はいつもとても大事にしているところで、歌詞の世界に入り込むようにしているので、言語が違っていても、ぼく自身がどうパフォーマンスするかは変わらないと思います。

―― 今回、他の選手の演技で楽しみにしていることはありますか。
ジュンファン (「ラ・ラ・ランド」が流れているリンクを指して)このプログラム大好き! カズキ(友野一希)の「ラ・ラ・ランド」もユナ(青木祐奈)の「ラ・ラ・ランド」も大好きだから、その2人がコラボレーションするなんて、アイディアが天才すぎる。見られて幸せ。あとは……ハッ! サトコ(宮原知子)の「ポエタ」。ステファン(・ランビエル)の「ポエタ」も大好きだったから、サトコのも楽しみだし……もう全員。何日か一緒に練習していて、みんな色もかたちも違うナンバーになっているから、見ていて楽しいです。
―― ご自身としては、観客のみなさんにどんなスケートをとくに見てほしいですか。
ジュンファン ベストを尽くします! 今回、個人のナンバーでは過去のEX「Mr/Mme」を滑ります。フランス語の歌なんだけど、率直な歌詞で、もし初めて聴いて歌詞を理解できなかったとしても、彼が何を言いたいのか、彼の感情が伝わってくるような曲。それをお客さんも一緒になって見てくれたら、ぼくにとっても特別な瞬間になると思います。
―― 「Mr/Mme」を振付けたギヨーム・シゼロン選手も参加していますが、今回滑ることは話しました?
ジュンファン まだ彼には今回滑ることは言ってないんだけど(笑)、このあと伝える予定です。
―― コラボレーションナンバー「Every Moment of You」はどなたの振付ですか? 何か印象的なエピソードはありましたか。
ジュンファン ケンジ先生(宮本賢二)が作ってくれました。2日前に合流して、そのあとすぐに1時間ぐらいで作っていただきました。4分の曲を1時間かからなかったから、自分でもびっくりしました。これがエピソードです。(笑)
―― 宮本先生には幼いころから振付けてもらっていたそうですね。
ジュンファン 10歳とかそのくらいかと。小さいころにタンゴを作ってもらって、それが2009年、2010年とか? ラフマニノフとタンゴをノービスのときに作ってもらったのが、最初だったと思います。そのあとジュニアのときの「白鳥の湖」(2015-2016)まで作ってもらっていて、2年前のFaOIで家入レオさんとコラボレーションしたときにまたケンジ先生に振付けてもらいました。
―― どうしてそんなに振付を覚えるのがはやいんですか。
ジュンファン はやく帰りたいから――なんてね。(笑)それは冗談だけど、新しい振付を学ぶのが好きなんです。ぼくは何かを作り出すのが好きで、振付はすごくクリエイティブな作業。シェイ(シェイリーン・ボーン・トゥロック)と仕事をすることが多いですが、ギヨームやケンジ先生との振付も、みんなそれぞれにバイブスが違って、そういう彼らから学んでいくのが楽しいんです。たぶんすごく好きだから、はやく覚えられるんじゃないかな。あと、できればはやく帰りたいしね。(笑)
―― 今回、多くのオリンピアンたちと共演しますが、ジュンファン選手にとってオリンピックはどんな思い出がありますか。
ジュンファン オリンピックはとてもいい思い出です。全力を尽くすことができました。今回は、シュン(佐藤駿)、ギヨームとロランス(・フルニエ・ボードリー)、カオリ(坂本花織)にアミ(中井亜美)……たくさんいるな。(笑)今回のオリンピックはとくに、団体戦に出られたこともあって、他のスケーターの演技を見ることができました。それに、男子の個人戦が先に終わっていたので、女子は会場へ応援に行きました。みんな代表する国は違うけど、1人のアスリートとして、1人のスケーターとして、みんなのことを心から応援していました。それも特別な経験だったし、魂のパフォーマンスを見られたのがとにかく特別な瞬間で、ハッピーでした。ぼく自身としても、オリンピックにまた出られてうれしかったです。

―― 最後に、FaOIを楽しみにしているファンのみなさまへメッセージをお願いします。
ジュンファン 「ファンタジー・オン・アイス2026」はすごくクリエイティブなショーになっているので、みなさんが会場で楽しんでくれることを願っています。去年ともまた全然違うショーになっていて、観客のみなさんもショーのなかに入って一員として楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。
ジュンファン選手の取材のあと、ギヨーム・シゼロン選手にインタビューした際に、シゼロン選手から「今回、ジュンがぼくの振付けた『Mr/Mme』を滑るみたいなんだよね。すごくうれしい。とても美しい曲だから、美しい滑りの彼にこの曲を選んだんだ。ジュンは才能に溢れていて、ぜひアイスダンスをやってほしいと思うくらい。彼は望まないだろうけどね。(笑)本当に美しくてずっと見ていたいと思うスケーターだし、ぼくがこうしてほしいと言ったことは全部叶えてくれる。彼に限界はないよ」というお話も。氷の上だけに留まらないスケーター同士の交流やコラボレーションがつまった「Fantasy on Ice 2026」は5月30、31日、千葉・幕張イベントホールで行われます。
ジュンファン選手がオリンピックの演技や、それまでの日々を振り返る単独インタビューも近日公開予定です。お楽しみに!

