2025年1月31日
小林宏一、小平渓介も登場!「荒川静香とプリンスアイスワールド~PIW 45TH ANNIVERSARY スペシャルトークショー~」

荒川静香とはいだしょうこがプリンスアイスワールドの魅力を語り尽くす!

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プリンスアイスワールド(PIW)の45周年を記念したトークショーが1月25日、エミテラス所沢で行われ、ゲストに荒川静香さん、はいだしょうこさんが登場。PIWチームメンバーの小林宏一さん、小平渓介さんとともに、PIWの歴史や、スケーター陣とはいださんが共演した今シーズンのプロダクション「A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」、そして翌月に迫る東京公演について、和やかなトークを繰り広げました。終演後のコメント取材で聞いた東京公演の楽しみ方と一緒に、イベントレポートをお届けします!

荒川「引退後10年は競技プログラムを練習していた」

電車好きの息子と西武線各駅停車の旅をしたエピソードも披露した荒川静香 ©World Figure Skating/Shinshokan

「荒川静香とプリンスアイスワールド~PIW 45TH ANNIVERSARY スペシャルトークショー~」と題されたトークイベントは、荒川静香がPIWチームメンバーの小林宏一、小平渓介と、MCを交えて、PIWの45年を振り返るところからスタートした。1975年にスタートした日本初のアイスショーとして長く愛されてきた歴史のなかで、荒川は世界チャンピオンに輝いた直後の2004年の3月の初出演以来、長く携わってきた。

隣で見てきたPIWの変化を問われると、「スケーター1人1人の技術力が上がっているのは年々感じている。スピード感、迫力はチームだからこそ出せるスケールがあるのが、このプリンスアイスワールドの魅力だと見る度に思います。以前は、人数がいて華やかさが魅力だと思っていたんですが、1人1人に目を向けて見ると、同じ動きをしていてもちゃんと個性があって、そのなかで(作品として)統一されているので、見応えもある」と、愛ある眼差しを向ける。

いっぽうで、現在は男性キャプテンも務める小林が「30年以上前くらい、小さいころから見ていて、こんな煌びやかな世界を初めて見て、いつかぼくもこういうショーに出られたらいいなという気持ちで見ていた印象があります」と入団前から親しんできたPIWを振り返ると、荒川も「昔は本物のペンギンとかが出ていたんですよ」と懐かしんだ。

2010年入団の小林宏一 ©World Figure Skating/Shinshokan

トークの合間には、会場に設置された巨大スクリーンに映像を映して、過去の荒川のソロナンバーやPIWの演技をみんなで振り返る場面も。「基礎的な部分を維持するために、競技で滑っていたプログラムの練習をずっと10年くらいはやっていたんです、引退してから」と、演技を通して感動を届け続けるプロとしての姿の裏側を語った荒川。演者用に用意されたモニターにくぎ付けになっていた小林と小平は、画面のなかの荒川の演技にも拍手を送っていた。

その後も、荒川が後輩の村上佳菜子や村元哉中に振付を依頼する経緯や、シングルスケーター出身が多いPIWチームが鮮やかな群舞を生み出す秘訣など、興味深いトークが続く。

はいだ「スケーターのみなさんを思い浮かべながら歌った」

後半は、現在ツアー中の2024-2025シーズン「A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS!」をフォーカスするトークということで、プロダクション内の音源制作の協力ならびに横浜公演では歌唱でアイスショーに参加した、はいだしょうこが登壇した。

「生まれ変わったらスケートの選手になりたい」と語るスケート好きのはいだしょうこ ©World Figure Skating/Shinshokan

2023年から演出を務める菅野こうめいのもと、ブロードウェイミュージカルを題材としたプロダクションが始まり、昨シーズンは王道ナンバーがずらりと並ぶ「CLASSICS」、今シーズンはロック魂が響く「ROCKS!」がテーマ。

今シーズンの「ROCKS!」で使用している音源の歌唱を担当したはいだは、「(スケーターの)みなさんがダイナミックに動かれるので、私の歌ももっとテンション高く、普通以上に気持ちを上げて、空間をもっと広げて歌ってほしいと(演出の菅野さんに)おっしゃっていただいて、実際にみなさんのことを思いながら歌わせていただきました」と、レコーディングを振り返った。

昨年のゴールディウィークに行われた横浜公演で実際に歌唱した際の思い出について、はいだは「まずは、寒い! 演者のみなさんが私のほうに近づいてくると必ずアイコンタクトをとってくださって、それがすごくうれしくて歌い忘れそうになったり、そっち(氷上)の世界観に入っていきそうになったりした(笑)」と率直に語り、会場の笑いと共感を誘うシーンも。

ミュージカル映画『ヘアスプレー』の楽曲で主人公のママ役を演じ、はいだと共演した小平は、「生歌だと広がりもすごいですし、こちらも気合や元気がすごく出て、やっぱり生歌っていいなとなりました。朝の練習から、しょうこおねえさんは全力で、振りもちょっとやってくださったり、練習も本番も盛り上げてくださって、すごくいい演目を一緒に作らせていただいたなと感じました。ありがとうございます」と、改めて感謝の思いを伝えた。

2018年入団の小平渓介 ©World Figure Skating/Shinshokan

最後は、2月21日から東京・東伏見で始まる東京公演に向けて、小平「先日の長崎公演が大成功に終わり、『ROCKS!』はかなり仕上がっているんですが、東京公演はもっとレベルを上げてお届けしたい」、小林「東京公演は最後の『ROCKS!』になるので、来季につながるパフォーマンスをしてさらにレベルアップしていきたい」と意気込み、ゲストスケーター代表の荒川が「PIWチーム、しょうこおねえさんをはじめ歌手のみなさんと世界観が作り上げられた『ROCKS!』。そのなかに私たちゲストが持ち寄る個人ナンバーが入るので、いろんな感情になる数時間になると思う」と、それぞれが魅力をアピールして締めくくった。

トークのあとには、当日の参加者から募った質問に答えるコーナーや、登壇者のサイン入りパンフレット、PIWグッズが当たるお楽しみ抽選会が行われ、およそ600人のギャラリーとともにアットホームに盛り上がる1時間となった。

>>終演後コメント

▶イベント開催情報
プリンスアイスワールド2024-2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS! 東京公演
2月21~24日11:30&16:00/ダイドードリンコアイスアリーナ
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