2026年6月4日
スケオタを自負する山本草太が選ぶ好きなプログラムは?

山本草太「新プログラムの選曲は、高橋大輔さん」

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2026-2027シーズンの競技続行を表明した山本草太選手が5月9日、「コラントッテ×フィギュアスケーターズ応援キャンペーン2026~夢をつなぐ~特別トークイベント」に登場しました。イベント終了後、単独インタビューで来季のプログラムについて語りました。

「自分のスケートの良さを研究して、みなさんに見せていきたい」

―― 来季も競技続行ということで、いま改めて思うスケートの難しさと面白さを聞いてもよろしいでしょうか。
山本 う~ん、そうですね。ぼくはもうフィギュアスケートを20年ぐらい続けてきているんですけど、本当に波が大きい。いろんなことがあって、怪我があったり、環境の変化だったり、メンタル面だったり、ジャンプが安定しなくて結果が振るわなかったりとか、本当にいろんなことを経験してきて。やはり結果を出すという面で、選手生命というか、ピークというものは誰しもあるなかで、もう26歳。スケート年齢でいったらけっこう……これは数年前から言っているんですけど、本当に引退も考えるような選手も増えてくるなかで、1年ずつ考えていくかたちにはなりますけど、また現役続行しているというのは、自分でもなんかびっくりというか、驚いている。本当に、去年、自分のなかでは引退するかなという思いはあったので、また今シーズン、競技者として続けているのは、それだけスケートしかないというところはあるんですけど、それだけスケートが好きという思いもあるのかなと思う。いままでは正直、結果のこととか、去年もオリンピックシーズンだったりとかで、競技内容とかそういったところを深く考えていたとは思うんですけど、ちょっとシフトチェンジじゃないですけど、いろんな視点からフィギュアスケートのよさを、改めて俯瞰で見て、自分のスケートのどういったところがいいのかっていうのを、より自分で研究して、そういったとこをみなさんに見せていけたらなと、いまは思っています。

―― いま、楽しさが大きい? 
山本 いざシーズンが始まると、またたぶん悔しいと思うものがあったり、結果を出したいという思いもより強くなるとは思うんですけれども、現段階ではですけど、すべてを楽しめるぐらい、スケートを楽しみたいなという思いがいまは強いので、そういった意味でも、ここまでやってこなかったプログラムにも挑戦したいですし、いろんな視点でスケートと表現というものを追求していけたらなと思っています。

「スケートを見るのが大好き。みんなをリスペクトしています」

―― では、これまでのスケートのプログラムのなかで、印象深いプログラムをいくつか挙げると?
山本 いっぱい挙げていいんですか?

―― いっぱい挙げていいです。
山本 (笑)。スケオタって自負できるぐらいスケートを見るのが大好きなので、特定の憧れの選手というよりかは、もうこれだけ長く選手をやっていると、みんなをリスペクトしいますし、みんなが上手なので、本当にいろんな演技や好きな演目があるんですけど……難しいんですけど!まず日本の選手だと、羽生さんは「ホプレガ(Hope & Legacy)」。昌磨くんは――全部好きですけど、「ロコ(ロコへのバラード)」、「グレスピ(Great Sprit)」も好きですし、全部好きです。ネイサンは、意外と「キャラバン」とか。あと、やっぱり原点は、エフゲニー・プルシェンコさん。トリノ・オリンピック(2006)ぐらいからの世代なので、ぼくは。それからやっぱり(アレクセイ・)ヤグディン派とプルシェンコ派でわかれるんですけど――ヤグディンさんはめちゃくちゃ巧いし、かっこいい。もちろん両方上手だなと思うんですけど、始まりはプルシェンコさんの演技で、オーラとかカリスマ性に惹かれます。

ーー なかでも、とくにどのプログラムが?
山本 トリノ(・オリンピック)のフリー(「ゴッドファーザー」)だったりとか。あ、「カルメン」とか! でも全部。曲名を覚えていなくても好きなプログラムもあります。あと、海外だと(ハビエル・)フェルナンデス選手。ハビもけっこう男くさい演目とか、フリーも海外チックな演目がけっこう多くて、ハビにしかできないような演目で、すごくおしゃれでいいな、自分にはできないなあという演目が多いですね。

―― では、自身のなかでは? これから山本草太さんの演技を見にくる方に向けて、ご自身のプログラムのなかでおすすめを選ぶとしたら。
山本 う~ん……、いま演じることはたぶんもう少ないとは思うんですけど、怪我して復帰したシーズンのショートの「アンセム」、フリーの「ジキルとハイド」というプログラムはすごく思い出深いですし、選手にもけっこう好きって言ってもらえるようなプログラムかなと思います。あとは意外なところでいうと、ぼくが中学2年生のとき、ノービスのときに演じていた、初めて作ったエキシビションナンバーの「サンダーバード」っていうプログラムがあるんです。全身青スーツ。ぼくは観たことないんですけど、その映画音楽で初めて作ったエキシビションナンバーで、いまの自分では考えられない、いまではできないようなコミカルな演目。当時まだぼくはテレビに映るような年齢ではなかったんですけど、けっこうみんなが好きと言ってくれる演目なんです。いまも「やらないの?」って言われるんですけど、いまあの全身青タイツは着られないかなって……。

―― ちょっとバージョンを変えてみるのは?
山本 (笑)。けっこうそれも意外と好きと言われたり、あと2018年のフリー「信長協奏曲」というプログラムとか。あとはなんだろうな、何が好きだろうな……「エクソジェネシス」とか。

―― 山本選手が滑っているプログラムには、名曲も多いですね。
山本 そうなんですかね。(笑)そういったところが、いまパッと出てきたところではあります。去年の「ハレルヤ」(フリー)も、最初は意外と苦手意識あったんですけど、最後はいいかたちで終われたので、いい感じで終わることができたプログラムかなと思いますね。あとショートでやった「カメレオン」(2023-2024)とか、意外とあまりやったことがないプログラムで、そのシーズンのテーマが「ニュー・ソータ」って言っていたぐらい、やったことがないような曲調だったので、わりといまでもエキシビションナンバーにしたいなと思うぐらい。エキシビションだと「Teeth」(2023-2024)とかいろいろありますけど、まあまあそのあたりかなと。

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「自分のイメージにないようなプログラムに挑戦するかたちになる」

―― 来季も新しいプログラムで臨みますか?
山本 ここ数年、けっこうきれいな曲調だったり、壮大なプログラムが多かったんですけど、ショート、フリーともに、新しい、あまり自分のイメージにないようなプログラムに挑戦するかたちになる。本当に心からそういうプログラムを自分でやりたいなと思って、初めてここまで自分だけで曲を――まあ、ショートは滑走屋があって、その打ち上げというか、終わってからごはんに行ったときに、高橋大輔さんが、「来シーズンの曲、決めてあげるよ」って言ってくれて。いやもう、冗談かな?とぼくは思ったし、大輔さんも忙しいので、たぶんも時が過ぎたら忘れちゃうし、忙しいからないだろうなと思っていたら、ショートを村元哉中さんに振付を依頼して、哉中さんからまた大輔さんに「曲を大ちゃんに決めてもらおうか」って、また言ってくれた。大ちゃんがショートを今回もってきてくださって。じゃあもうそれにさせてくださいって。もうめちゃくちゃうれしかったですし、すごくかっこいい曲になっているので、しっかり哉中さんのかっこいい振付を、ぼくがしっかり表現し切れるようにしたいなと思っています。フリーは賢二先生振付で、これもいままでにやったことがないような、かっこいい一面、そういったところを表現できたらなとは思っています。両方、振付はまだこれからなので、どういった世界観になるかはまだわからないんですけど、しっかり振付と曲調の世界観を、いままでにない山本草太を見せていけたらなと思っています。

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