6月2日から立川ステージガーデンで始まった浅田真央さんが手掛けるアイスショーの第3弾「Everlasting33」。今回は、劇場にスケートリンクを出現させ、全曲オーケストラの生演奏とともに魅せる「劇場型アイスショー」に挑戦しています。
披露されるプログラムは30を超えますが、そのすべてがこれまで使ったことのない楽曲で構成され、120分間ノンストップで展開。『眠れる森の美女』、『コッペリア』、『ドン・キホーテ』など名曲揃いのバレエメドレーから、『ウエスト・サイド・ストーリー』に『トップ・ハット』といったミュージカルの金字塔と言える作品の楽曲、競技シーンでもこれまで多くのスケーターが滑ってきた『リベルタンゴ』や『エル・フラメンコ』まで。さまざまなジャンルの音楽を表現することが可能なフィギュアスケートならではの、バラエティの豊かなラインナップです。
さらにスケーター陣のほか、タップダンサーのHideboHさんや、ジャンルを超えて独自のスタイルを確立するダンサーSeishiroさんも加わり、スケート、タップダンス、フロアダンスのすべてにおいて極上のパフォーマンスが披露されます。
浅田真央のあくなき挑戦
これまでも浅田さんは、舞台演出から選曲、振付、衣装も自ら手掛けてきましたが、さらに今回スケート以外のパフォーマンスにも数多く挑戦しています。「タイスの瞑想曲」に乗せたエアリアルでは、柴田嶺さんとともにフープやシルクを巧みに使い、離れ業を幻想的に表現。HideboHさんとのコラボナンバーは3曲をつないだメドレー形式で、客席通路や舞台袖、氷上に作られた可動式のミニステージなど、劇場空間を所狭しと使って客席は大いに盛り上がります。ショーの終盤では、Seishiroさんとコラボを披露。こちらも3曲のメドレーで、はじめは浅田さんのスケートとSeishiroさんのダンスの融合を、最後はフロアダンスを踊る新たな浅田真央を見ることのできる贅沢な構成です。
今回は振付師に、平昌オリンピックで銅メダルに輝いたアイスダンサー、マイア・シブタニとアレックス・シブタニを招聘し、浅田さんと、ペアの競技経験のある柴田さんのプログラムを手掛けています。シングル、ペア、アイスダンスとフィギュアスケートのジャンルも網羅するという意欲的なアイスショーです。
公演は6月16日まで。千穐楽となる6月16日の16:30公演は、U-NEXTで配信が予定されています。