町田樹「レビューはPIWにいちばんフィットするテーマ」
―― (町田さんへ)「THE REVUE ON ICE」というテーマを聞いたときの印象は?
町田 そもそも菅野(こうめい)さんはミュージカル畑の人で、ミュージカルのいろんな演目を目まぐるしく展開させてこの3年間はやってきましたよね。なので、「THE REVUE ON ICE」と聞いたときに、そのスタイルがレビューとすごく合うんじゃないかと思って楽しみな気持ちになりましたし、フィギュアスケートにおいてレビューという形式はかつてメジャーなスタイルだった。そういうかつての華やかな舞台を氷の上に立ち上げることができればプリンスアイスワールドの良さも生かせますし、菅野さんの演出家としての強み、得意分野も生かせますし、いちばんフィットするテーマなのかなと。
ーー (村元&高橋組、小林さんへ)そんな「REVUE ON ICE」のなかでどんなパフォーマンスを見せたいですか。
高橋 最近、ぼくたちはちょっと静かな楽曲を使うことが多かったことと、今度のプリンスの雰囲気にも合うしという思いもあって、「テンションが高めのものをやろっか」となりました。今回新しい作品を作ることをすごく楽しみに思っています。
村元 レビューの音楽だったり、ダンスというのは、フィギュアスケートとすごくマッチする。私たちの選曲も超メジャーな曲で、すごくいいバランスになるんじゃないかなと思います。自分たちが滑るのも楽しみですし、この新しい「REVUE ON ICE」を見るのも楽しみです。
小林 ミュージカルでやっていた3年間は、ゲストさんの曲選びも限定されてしまうことも多かったと思うんですけど、今年はどんな曲でも合うのかな、と。ぼくたちもいままでにないプリンスアイスワールドという形になっているので、残りあと1週間の稽古でもっともっとブラッシュアップしていって、本番に臨みたいなと思っています。
―― (町田さん、村元&高橋組へ)レビューはダンス、お芝居、コントなどありますが、挑戦してみたいものは?
町田 私は音痴なので、歌は……。(苦笑)ダンスはいろいろ挑戦させていただいているので、コントをやってみたいです。
一同 絶対面白い! 絶対面白い!
町田 プリンスは、八木沼純子さんがヘッドだった時に、演目にコントを取り入れていたんですよ。そういう伝統もあるので、プリンスとコントの相性もいいのではないかなと思っています。
高橋 コントは……無理です! それ以外は全部一応1回やってるんですけど、歌いながら滑るのはやってない。実際にできるのかわからないけど、アーティストさんは踊りながら歌ってるから、そういうのはちょっとやってみたいなと思います。
村元 私はダンスかな。いままでは陸でのダンスをちゃんと本格的に自分のなかに落とし込んでやったことがないので、スケートと関係なくやってみたいというのはあります。
小林 基本的には一通りやったことがあるんですけども、やっぱり今回コントは結構……
町田 入ってるんだ!
小林 難しい感じで入ってる。小道具を使うことがすごく多くて、スケート以外のそういう練習もしているので、本番までに間に合うのかっていう。そしてできなかった時にそこからどう持っていくのか。幕が開いてしまったら、もうどうしようもなくなってしまうので、ちょっと追い込まれていますね。 (苦笑)
高橋大輔「ストーリーがあるショーはケーキ、レビューはビュッフェ」
―― レビューと、ストーリーを表現するアイスショー、それぞれモノに例えると何になりますか。
高橋 そうしたらぼくはあれですね。いいですか?(周りを見渡す)ストーリーがあるものは、ケーキかな。温度も緻密に作り上げるなど、見た目の華やかさの裏には結構苦労がいるという点で、ケーキ。レビューはビュッフェみたいな感じですね。目で楽しめる、わあ!となるところで。はい!
町田 答えが出ました。 最善の答えだと思います。
小林 プリンスはもう全部ひっくるめて、シウマイ弁当。シウマイ弁当の歴史って長いんですよ。でも味はいまでも全く落ちずにっていうところが、プリンスと似てるかなって。はい、ちょっと弱いっすね。(笑)
―― 高橋さんは、今季の山本草太さんのSPの選曲をされたそうですが、経緯を教えてください。
高橋 草太くんって、結構壮大な、ゆっくりな曲をよく見ていたのですが、でもなぜか滑走屋では絶対激しい曲をお願いしてたんです。こんなに速く動けるんだとか、衝撃だったんですよ。違和感も全くなかった。だから、純粋に試合でそういうのが見たいなという思いがありました。たまたま打ち上げの後、夜中に飲んでいるときに「楽曲どうしましょう」みたいになって、誰かが「大ちゃんに決めてもらえば?」って言ったのかな。「いいのがあったら言おう」ぐらいの感じだったんですけど、この曲がすごく良さそうだなと思ったので、哉中ちゃんに「どう?」ってまず聴かせて。
村元 「かっこいい!これでいこう」って言って。
高橋 滑走屋で見た、ちょっとK-POPアイドルみたいな草太の格好よさがはまっていくんじゃないかなという思いで、楽曲は提供しちゃいました。ちょっと滑走屋の雰囲気が抜けないんですけども、そこは(哉中ちゃんが)うまく素敵なものにしてくれてたので。
村元 すごく振付楽しかったです。
―― PIWのメンバーをはじめ、スケーターは朝方や深夜によく練習されていますが、どんな時間帯でも元気に動ける秘訣は?
小林 ほかのエンタメでは深夜にやるのはありえないので、「えっ、そんな時間にやるの?」って言われます。でもぼくは夜中の方が好きで、体も動くんですよね。夜中11時から朝方の5時までは、体が起きてる状態なのでいいんですけど、逆に朝の方が苦手かなっていうのはあります。どうしても朝は体が動いていても頭が寝てるんで。
高橋 秘訣はないですね。人がいればいるほど動くって感じですね。朝一で1人は難しいですし、夜中もやっぱりきつい。
村元 そこの現場のみんなに会いに行くのが楽しみとか。
高橋 エネルギーをもらい合うしか、上げる方法はない気がしますね。
小林 それある。そうかも。
高橋 どうしてもやらなきゃいけない時は、「これは意味あるんだろうか」と思いながら、でも動くことが大事だって言い聞かせて。
小林 普通の練習で8時からとかだったら多分動かないですけど、本番の足慣らしでみんなで集まったら、めっちゃ体動くし、調子もいいみたいなのはありますね。
町田 ま、それしかないですよね。競技者もそうじゃないですか。練習って苦しいから嫌だけど、ライバルがやってて、やらざるを得ないから、切磋琢磨の環境をいかに作るかだと思います。ぼくはこのお三方に比べたら深夜とか朝というのは経験がないんですけど、大阪時代は毎日5時半や6時から朝練を臨海(スポーツセンター)でやっていました。 でも、練習が終わって、燦々たる朝日を浴びるのも気持ちよくないですか。
高橋 きもちいい。暗いと本当嫌だ、へこむよね。





