世界のトップスケーターたちが一堂に会する世界選手権がさいたまにやってきます!各国のエースから、魅力の尽きないベテラン勢、次代を担うライジングスターたちまで、その滑りをライブで観戦できる絶好のチャンスです。そこで、数多の魅力あふれるスケーターたちのなかから、WFS編集部員が今季注目してきたスケーターたちの活躍をご紹介します。今回は、韓国代表のチャ・ジュンファン選手です。
音楽祭に立ったフィギュアスケーター
昨年末、韓国の音楽番組でアイドル×フィギュアスケーターという異色のステージが行われた。韓国では毎年恒例となっている年末最大の祭典の1つで、数々のスターたちが音楽で1年の終わりを盛り上げる。その舞台で、フィギュアスケーターが現役のK-POPアイドルと並び、艶っぽくもキレのあるダンスパフォーマンスを披露した。堂々のステージをやってのけたスケーターこそが韓国男子のエース、チャ・ジュンファンだ。
スケーターとしてのジュンファンは、ジュニア時代から指導する名匠ブライアン・オーサーの言葉を借りるなら、「踊りも、スピンも、カリスマ性も、テクニックもすべてを兼ね備えている」。経歴においても、2016年ジュニアグランプリファイナル3位、2018年グランプリファイナル3位、2022年四大陸選手権優勝はいずれも韓国男子初のメダルやタイトルであり、21歳にしてすでに平昌、北京とオリンピックを2大会経験している。平昌には16歳の若さで母国開催の代表に選ばれ、北京ではネイサン・チェン、日本勢に続く5位、トップスケーターとしてのポジションを確かなものにした。