2024年4月22日

木下トロフィーで三浦佳生、佐藤駿、鍵山優真が123フィニッシュ!

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木下トロフィー争奪フィギュアスケート大会が8月11~12日、木下アカデミーアイスアリーナ(京都府宇治市)にて2日間の日程で行われた。

この大会は毎年夏に行われ、今回が3度目の開催。ホームリンクである木下アカデミーの練習生をはじめ、全国から有力選手が新プログラムを携えて出場した。昨シーズンの四大陸選手権・世界ジュニア選手権優勝の三浦佳生や、北京オリンピック銀メダリストの鍵山優真、全日本選手権3位で世界ジュニア選手権では金メダルに輝いた島田麻央らが参戦し、シーズン序盤とは思えぬ熱い戦いを繰り広げた。

同世代の3人が表彰台を独占した選手権男子

選手権男子のカテゴリーには、三浦佳生、佐藤駿、鍵山優真がエントリー。11日のSPでは、4回転サルコウ、3回転トウのコンビネーションジャンプ、トリプルアクセル、4回転トウループと高難度ジャンプを見事に決めた三浦佳生が首位発進した。この日、三浦は同じ日にSPが行われたげんさんサマーカップに出場してから京都へ移動。2度目のSPをクリーンにまとめ上げ、強さを見せる。ダブルヘッダーとなった理由は、「両方とりあえず申し込んで、そうしたら日程が同じだった」。翌日のフリーに向けては、曲の「進撃の巨人」になぞらえて「駆逐するつもりでいきたい」と意気込んだ。2位に佐藤、3位に京都大学所属で文武両道を体現する佐々木晴也がつけ、鍵山は4位で折り返した。

翌12日のフリー。最終滑走の三浦佳生は、競技会用に新調した衣装をまとって、新フリー「進撃の巨人」を力いっぱい展開。足に疲労が溜まって演技の途中で「ヤバイ」とつぶやくなどしたが、最後はジャッジのギリギリまで顔を近づけて迫力の表情を見せた。演技後は「心の疲労が……」と語るも、フリーもトップの得点で完全優勝。同世代の選手たちと再会した今大会の裏側については、ユーモアを交えてエピソードを披露した。

三浦佳生
優真は、ホテルがちょっと遠かったので、あんまり(一緒に)何もできなかったんですけど、駿とは昨日の夜「動きたいな」ってなって、目隠しチャンバラしました。公園でやりました。
なんか中村俊介もいたんですけど、目隠しチャンバラ、駿が「これよくない?」みたいな感じでダイソーで言い出して、やりました。

佐藤駿は、3度の4回転ジャンプなど初戦から高難度の構成に挑戦。ジャンプを着氷すると、リンクサイドからは歓声が上がった。

佐藤駿
(歓声は)もちろんすごいうれしかったんですけど、なんか正直それどころじゃなかったので、そのあとのことでいっぱいだったので。ジャンプ降りても体力面で「ああやばいな」って思いながらやってました。


SP4位で3番滑走の鍵山は冒頭の4回転サルコウを完璧に着氷するなど健闘を見せるが、スピンの途中でふくらはぎが攣るというアクシデントが発生する。しかし、痛みをこらえて持てる力をすべて出し切り、フリー、総合順位はともに3位。

鍵山優真
(足が攣るのが)練習のときは、一旦上がって(トレーナーさんに)見てもらってってできるんですけど、本番だったので、とにかくもう叩いて叩いて。治れって祈りながらやってました。でも最後のスピンまで痛みは消えなかった。

不動の強さ 島田麻央

世界ジュニア女王で全日本選手権3位の島田麻央は、ジュニア選手権女子に出場。初戦から他を寄せ付けない強さを見せた。今シーズンは、SP、フリーともに新しいプログラムに挑む。SPはレディー・ガガの「Americano」。怖い表情など新境地に挑むが、「(挑戦的な表現も)自分ではやったつもりです」、「最後のルッツでジャンプを全部決め切ったところが気持ちよかった」と、充実の表情を浮かべた。フリーは「Benedictus」で、今回が初披露。トリプルアクセル、4回転トウループともに成功とはならなかったが、その後は大きなミスなく演技をまとめ、すっかり定位置となった表彰台の真ん中に立った。

島田麻央
アクセルが自信があっただけに、失敗してしまって、4回転も失敗してしまって、少しいつもより焦りがあったんですけど、「でもここからが自分の演技だ」と思って、気持ちを切り替えるようには毎回しています。

2位には昨年の全日本ノービス選手権ノービスA女子で優勝し、今季がジュニアデビューとなる上薗恋奈、3位には島田と同じ木下アカデミーで研鑽を積む柴山歩が入った。

選手権女子では創立時から木下アカデミー所属の吉田陽菜が鶴をイメージしたフリーを滑って優勝し、2位は住吉りをん、3位は昨年の四大陸選手権銅メダリストの千葉百音。ジュニア選手権男子は世界ジュニア選手権での金メダルを目指す中村俊介が優勝を飾り、2位には今年がジュニアデビューとなる高橋星名、3位には今年初めて強化選手に選出された蛯原大弥がつけた。

ペア、アイスダンスのチームが演技を初お披露目

また、競技終了後には、今季カップルを結成したアイスダンスチーム1組と、ぺア2組が演技を披露。ともにアイスダンス経験者同士の吉田唄菜&森田真沙也は「Real Wild One」「Wild Think」「Wild Side」の3曲で編成されたノリのいいプログラムで会場を沸かせ、演技後には結成1年目となる今季の目標を宣言した。

吉田唄菜
とりあえず楽しくスケートができたらいいなって思います。

森田真沙也
成績的には全日本優勝して、四大陸と世界選手権の券をもらえたらなって思います。

ペアの長岡柚奈&森口澄士はSPの「Can’t Take My Eyes Off Of You」を披露。すでに2ツイストも習得、スケーティングの息も合い、上達の速さを印象づけた。ペア初挑戦となる長岡は、ペア結成を機に北海道から京都へ移住し、高校生にして一人暮らしをしながら練習に取り組む。

長岡柚奈
体重管理が大事なので、ちゃんと自炊して管理できるようにがんばってます。

森口澄士
(長岡と組むうえで)苦労することもなくって、(前パートナーの村上遥奈も長岡も)お互いそれぞれいいところを持っているので、なんか特にどっちがやりにくい、やりやすいとかはなくって。ぼくからしたらもう助けられてるばっかりです。

もう1組のペアは、ともに初心者同士ながらリフトや1ツイスト、デススパイラルなどの技で進境を見せ、笑顔を見せた清水咲衣&本田ルーカス剛史。今回はSPの「白鳥の湖」を披露したが、フリーは「ウエストサイドストーリー」を予定。小学生のころから一緒に練習する機会があったという2人は、お互いの印象について笑顔で紹介。

清水咲衣
優しいので、他人ですけど家族のようにしゃべれたりとか、そういうことに自分でもびっくりしてます。

本田ルーカス剛史
咲衣ちゃんは、すっごい真面目でスケートに対してすごい真摯な姿勢。スケート以外に時間を使ってないのかなっていうぐらい。
(選曲は)最初の年なので、ちゃんとキャラがある曲にしたいなってぼくのほうからリクエストさせてもらいました。

 それぞれの選手が新シーズンのプログラムで腕試しをした今大会。それぞれの課題を見つけた選手たちは、来る国際大会やブロック大会に向けて、またここから歩みを進めていく。

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