2024年4月22日
衣装デザイナーの伊藤聡美さんに、様々な衣装の製作秘話をお聞きしました

コスチューム・ワールド~第1回・伊藤聡美~【後編】

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フィギュアスケートの衣装を手掛けるデザイナーの方々にお話をうかがう新連載が「ワールド・フィギュアスケート 97号」からスタートしました。第1回は国内外の数多くのスケーターの競技用衣装から、アイスショーの衣装まで幅広く製作する伊藤聡美さん。これまでの10年間で生まれたさまざまなエピソードや、将来実現したいこと、フィギュアスケートの現状に向ける熱い思いなどを聞きました。本誌97号では浅田真央さんのアイスショー「BEYOND」や羽生結弦さんの「プロローグ」の衣装秘話、伊藤さんがこれから挑戦したいことなども紹介しています。

前編はこちら>> コスチューム・ワールド~第1回・伊藤聡美~【前編】

2018年世界選手権にて、フリー「トゥーランドット」の演技©Japan Sports

ーー実際の製作過程についておうかがいできますか。衣装の生地はどのようなものを使っていらっしゃいますか。

伊藤 基本的にスケートの衣装の生地は伸びる素材です。正直、4種類か5種類ぐらいしか使っていないと思います。レザーやベルベットの生地も全部伸びるものです。使いやすいものはなくて、どの生地でもすごく難しいんですよね。お子さまの衣装を作っていらっしゃるお母さまたちは本当にすごいと思います。私は服飾の学校に通っていたので、ミシンの使い方などの基礎的な部分はわかるのですが、1から学んで作るのは大変だと思います。

三原舞依「戦場のメリークリスマス」2022年全日本選手権 ©Yazuka Wada

ーー装飾品はどのように調達されていますか。
伊藤 基本的に海外からネットを使って輸入しています。国内で買うものは、生地屋さんで普通に買えるものです。そういったところから買って、全部ばらしてほかのものとつなぎ合わせて使っています。

ーー装飾をつけるうえで気を使っていらっしゃることは?

伊藤 男の子の場合、腕に石をつけてしまうと、ジャンプで腕を締める瞬間に重いと感じてしまうみたいです。女の子だと、スカートに石がたくさんついていると回転がうまく回れないので、あまりつけないようにしています。逆にボディの部分はそんなに気にならないみたいですね。

プロフィール
伊藤聡美 (いとう さとみ) 高校から服飾を学び始め、エスモードジャポンを卒業したのちにイギリスの芸術大学へ留学。帰国後はパフォーミングアーツの衣装などを手掛けるメーカーに勤務し、2015年に独立。以後、数々のトップスケーターの衣装を手掛ける。今季は「BEYOND」「プロローグ」といったアイスショーの衣装製作にも携わっている。
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