2024年10月15日
さいたま世界選手権をもっと楽しむ!注目の海外スケーターたち

イリア・マリニン~才能の目撃者たち~

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約束された未来

その後、11月のエスポ―・グランプリでは回転不足となったものの、12月のグランプリファイナルでは左足に痛みを抱えながらも完成度高く4回転アクセルを決めて表彰台に上がった。9月の初成功以来、ISU大会に限っていえば、一度も転倒することなく、すべての大会で4回転アクセルを降りている。

マリニンのロールモデルの1人であるネイサン・チェンは、自身が今季の競技シーズンから離れる決断をする際、マリニンの才能についてこんなふうに語っていた。

北京オリンピック金ネイサン・チェンの証言

「彼は約束された未来って感じだよ。必要なのはとにかく経験だと思う。怪我とか、靴の問題とか、練習がうまくいかないとか、いろんな付随する問題を解決できる途上にいる。経験を通してそういうことが学べたら、次のチャンピオンは間違いないよ」

「ワールド・フィギュアスケート95号」インタビューより

今年1月、マリニンはネイサンが6年間守り続けた全米チャンピオンの座を引き継いだ。そして3月、さいたまの地でいよいよ世界の頂へ挑む。

氷を降りたマリニンは、ティーンエイジャーらしく、たとえばアイスショーの合間には共演スケーターたちと言語の壁にもひるむことなく積極的にコミュニケーションを図り、人懐こい笑顔でよく笑う。昨夏のインタビューでクワド・ゴッドの由来を尋ねた際、ほんのり恥ずかしそうにしながら披露してくれたお茶目なエピソードを最後に紹介したい。

「ソーシャルメディアを始めたときに最初につけたユーザーネームはルッツゴッドだったんです。そのあととにかく名前を変えたくなってルッツボーイに変えちゃって。(笑)だけど、みんなにルッツばっかりやるんだと思われるに違いないと思って、他のものに変えたいなって。それで、いろんな4回転とかを跳べるようになってきたので、何か4回転に関係するのがよくて、最初に浮かんだのがクワド・ゴッドだったんです」

「アイスショーの世界8」インタビューより

イリア・マリニン選手のインタビューはこちらの号でお読みいただけます!

ワールド・フィギュアスケート94号(2022年全米選手権)
ワールド・フィギュアスケート95号(2022年世界選手権)
ワールド・フィギュアスケート96号(2022年スケートアメリカ)
アイスショーの世界8/フィギュアスケートシーズンガイド2022-2023

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