3月26日、プラハで開催中の世界選手権2026でペアフリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位の“ゆなすみ”こと長岡柚奈&森口澄士組(木下アカデミー)がフリー3位の139.58点、合計209.13点で総合4位に入りました。2月のミラノ・コルティナ・オリンピックでフリー進出を逃していた2人でしたが、フリー、合計の自己ベストを大幅に更新。10位以内に入ったことで、日本ペアの来季出場枠2を獲得しました。
オリンピック最下位からの復活
サイドバイサイドの3連続ジャンプや2つの3回転スロウジャンプを着氷し、見せ場のリフトではスピード感あふれるダイナミックな動きで観客を沸かせた。会心のフリー演技を終えた直後、森口は「自分たちのできることを最後までやり切ろうって言って2人で頑張ってきたので、それが報われるような形で演技ができて良かった。4位以上が確定して、すごく光栄な気持ちとうれしい気持ちでいっぱいです」と話し、長岡は「今日はすごく心から楽しんで滑れたフリーだった。日本にペア2枠を獲得できたので安心しました」と笑顔を見せた。
最終順位は堂々の4位。惜しくも表彰台には届かなかったが、長岡は「3位とは結構点差が離れていたので、この結果に満足しようかなという感じです。でもフリーではスモールメダルもゲットできたので、本当に去年と比べたらすごく大きな成長なのかなと思っています」とコメント。森口も「4位という結果にすごくいまは満足しています。正直リーダーズチェアに座っているときは、もうちょっとここに座っていたかったなと思いましたけど、考えてみたら、去年ショート最下位で終わって、オリンピックも最下位で終わってしまって、自分たちはここで必ず乗り越えたいっていう気持ちがすごくあった。それを乗り越えた結果が4位というのは、自分たちにとってもかけがえのないものにもなる。来季に向けてまだまだ直せるところも、課題もたくさんあると思うので、伸びしろを感じることができて幸せだと思います」と喜びをかみしめた。
結成3シーズン目、急成長の一番の理由について、森口は「お互いの存在とコーチ(ドミトリー・サーヴィン、フョードル・クリモフら)の存在」と明かす。「ミスをしたとしても、すごく自信をつけてくれる言い方をしてくれたり、自分たちが弱っている時にも、コーチがいるからお互いを信じていられる。今シーズン、2人でたくさん話し合いもできるようになってきたし、2人でいろんな問題を乗り越える力がすごく強くなったかなと思う」としみじみ語った。
オリンピックで最下位になったとき、「私よりもっといい人がいるんじゃないか」と言う長岡に対して、森口は「絶対にそういうのないから、そういうの本当に言わないで」と強く言い返したという。「自信をもってほしいし、2人でこれからどんどんどんどん積み重ねていきたいと思ってるから、もうそんなことは考えずに、幸せな結果のため、2人で楽しく滑れるように、いろんなことを乗り越えていきたい」と力を込めた。長岡は「私と組んでよかったと思ってもらいたいと思っていたので、今回の世界選手権で結果を出せて良かった」と語った。
ペアでは、ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ&ニキータ・ヴォロジン(ドイツ)が自己ベストの合計228.33点で初優勝し、新チャンピオンが誕生した。2位は合計218.41点でアナスタシア・メテルキナ&ルカ・ベルラワ(ジョージア)、3位は合計216.09点でリア・ペレイラ&トレント・ミショー(カナダ)で、ともに初めての世界選手権のメダル獲得。長岡は「この素晴らしい選手たちのなかで、4位以上に入れたのは、これからのペア人生にとって、いいモチベーションになった」と話した。世界の表彰台にあと一歩まで迫った伸び盛りの“ゆなすみ”の来季の活躍に期待したい。


