2024年12月7日
フィギュアスケートの楽しさを伝授

村元哉中&高橋大輔が小学生90人とスケート教室

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 5月1日に競技引退を表明した“かなだい”こと村元哉中さんと高橋大輔さんが5月28日、サポート企業のスカイコート株式会社が主催するスケート教室に特別講師として参加しました。小学生90人の先生になった2人の指導をレポートします。

スケートの楽しさを一緒に体感

 5月28日の午後、倍率4倍を勝ち抜いた90人の小学生たちがKOSÉ新横浜スケートセンターに集まった。レッスンに先立ち、スカイコート株式会社社長でプロスケーターの西田美和さんが「今日は少しでもスケートの楽しさを知っていただければ」とあいさつ。「大輔さん、哉中さん、どうぞ!」とリンクに呼び込まれた2人は、リズムダンスの音楽「Conga~」に乗って、デモンストレーションを披露。冒頭でバランスを崩した高橋は「かっこいいところを見せようと思ったんだけど、よろけてしまってすみません」と照れ笑い。村元が「スケートの楽しさを一緒に体感して最後までみんなで楽しくやっていきましょう」とあいさつし、レッスンが開始された。

 2人は初心者から上級者(5級)まで、レベルごとに分かれたグループをローテーションで回って指導した。「笑顔が基本」「下を向かないで」「足首の上に自分のお尻が載るようなイメージで」など、初心者の子どもたちには歩くことから、経験者には滑りの基本をやさしくアドバイス。教室の最後には、1年前にアイスダンスを始めたという土屋悠希はるきさん(小6)と竹内心優みゆさん(小4)から、サプライズで花束を受け取った。記念撮影のあと、「何か聞きたいことない? 今ならチャンスだよ!」と話しかけ、ダンススピンのコツなどをアドバイスしていた。

スケーティングを大切に

 村元は「みんな目がキラキラしていて、1つアドバイスするだけで、すごくよくなっていたので、すごく楽しかったです」と充実した表情で語った。高橋も「みんなが楽しくスケートしていた姿を見て、ぼくもすごく楽しくなりました。『ダンスしない?』って、何人かダンスにも勧誘しておきました!」と微笑む。「上級の子たちには『ジャンプしたい!』って言われたんですけど、『ジャンプはうまい先生がいるから、スケーティングにしてもいい?』とステップを教えました。ジャンプ、ジャンプになりがちなのはすごくよくわかる。だけど、どこで差をつけるかとなると、それ以外の部分で差がついてくる」と基礎的な部分を指導した意図を明かす。「スケーティングの練習って面白くないんですよ。(苦笑)だけどね、ちょっとでも『きれいになったよ』と言われたら、なんかうれしかったりするじゃない? それで、魅せることだったり、きれいに滑ることへの欲求が高まってくといいなと思います」と続けた。

あまり耳にしたくないことを言おうと思っています

 子どもたちをピンポイントで教える際に気を付けていることについて、高橋は「毎日言われていると入らないんです。小さいころは、スケーティングのフリーレッグなんて、「うざ! わかっているよ!」と思うときがあるんです。たまに言われるからこそ(子どもたちは)気を付ける。そのときだけでも気を付けたら、子どもは吸収するので、子どもたちがあまり耳にしたくないことをいつも言おうと思っています」と話した。村元は「私はフリーレッグの置き方だったり、手やラインのことは口うるさく言っちゃいますね。そこは言っただけで本当にかわるんですよ。『肩と背中と肩甲骨をちょっと意識するだけできれいだよ』と言った瞬間に、みんなスラーっときれいになりました」とうれしそうに目を輝かせた。

やりたいことをやろうと思った

 人生で初めて銀髪にしたという高橋は「3年くらいずっと我慢していたんですど、引退したし、やりたいことをやろうかなと思ってやってみました」と嬉しそうな様子。高橋から「ベリーショートにしたら?」と提案されているという村元は「私も髪の毛ばっさりいきたいんですけど、ショーがあるので、もうちょっと我慢してます。似合うかに合わないかわからないので、せめぎ合いのところです」と話した。
 高橋は、1月に横浜で、5月に福岡でアイスショー「ICE EXPLOSION」のプロデュースに取り組んだが、いまは今後のショーのアイディアを練っているとのこと。「エンターテインメントを見るときに、『ああ、こういう見せ方をするんだ』とかそういう目線で見るようになっています。なので、ちょっとは考えているんですけど、まだ言わないです。(笑)貯めておきます」と期待を抱かせた。

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