大西勝敬コーチ「ここから盛り上げていきたい」
最後は子どもから大人まで、臨スポで練習するスケーターたちが、一緒になって練習の成果を見せる演技を披露。ゲストが再び氷上に登場すると、元練習生で現在はカナダで振付中という友野一希から音声のお祝いメッセージが届けられ、さらに5月1日に現役引退を発表した村元&高橋へ出演者を代表して、村上と田中から花束が贈られる一幕も。ゲスト、練習生たち、アイスホッケーチーム全員が同じリンクにあがってイベントは幕を閉じた。
創立50周年記念感謝祭を終えて、大西コーチは、「耐震の問題で一度は消えかかったことだったんだけど、本当にみんなのがんばりで、ご父兄、ホッケーやスピードさんもみんなで協力してやっていただいて残って、こうやって催しも開かせていただいて、みなさんに来ていただけた。また盛り上げるきっかけはできたので、ここから盛り上げていきたいと思います」と語り、「当時の橋下知事の話をラジオで聞いたときに、(財政再建プロジェクトの廃止施設に)臨海スポーツセンターって出たんですよ。ぼくの仕事場やと思ってね、これはいかんと。必死になってみなさん、いま支援の会の会長をされている高林永統さんにもご相談して、とりあえずダメ元でもやることやりましょうと。当時いた田中、高橋、あとで町田も加わって、みんなが応援してくださって、本当に感謝、感謝です。ありがたかったです」と、廃止の危機に瀕した当時を振り返った。
今回のイベントを機に教え子の町田とも久々に再会し、「学者というか、助教で話も上手だし、人を惹きつける力もある。やっぱり魅力のある男だなと感心しています」と微笑んだ。
廃止の危機を乗り越えた臨海スポーツセンターの50周年感謝祭は、プロや選手から練習生まで一緒に参加し、アットホームな雰囲気のなかでフィギュアスケートの楽しさを改めて感じるイベントとなった。同時に、日本のアイスリンクの現状と今後の発展に思いを寄せる良い機会となった。