5月21日、大阪府・高石市で大阪府立臨海スポーツセンターの50周年記念感謝祭が開催されました。1972年の開業から2022年で50周年を迎え、コロナ禍におけるイベントの制限が緩和した今年、感謝祭が実現。
高橋大輔&村元哉中組、村上佳菜子さん、田中刑事さん、町田樹さんらリンクにゆかりのあるスケーターたちが参加し、スペシャルゲストとして鍵山優真選手が登場したイベントの様子をお届けします!
廃止の危機を乗り越えて迎えた50周年
臨海スポーツセンター(臨スポ)は、大阪府の財政再建や耐震工事の必要などを理由に、2008年から2011年にかけて廃止の危機に直面した。
そんななか、かつてリンクで練習していた高橋大輔を中心に募金活動や署名集めを行い、改修費の半額にあたる1億5,000万円を府に寄付したことで存続が決定。同じく臨スポで練習していた田中刑事、町田樹、さらに村上佳菜子らも名古屋からかけつけ活動に協力していた。
当時、関係者とともに尽力したスケーターたちが、臨スポ50周年を祝うべく、リンクに再び集まった。
多くの関係者やスケーターが思いを繋いで迎えた50周年感謝祭は、大西勝敬コーチの「それでは始めます!」という音頭とともにスタートした。リンクで練習するアイスホッケーチームのエキシビションマッチ、フィギュアスケートコーチ陣の演技披露と続き、いよいよゲストが登場。
トップバッターの田中刑事は、平昌オリンピックでも披露したSP「Memories」を艶っぽく滑り、「臨海のイベントは久しぶりなので懐かしいけど、最近は(ホームの)西宮のリンクが使えなくて、臨海のリンクに生徒を連れて、コーチとして練習に来ることが多かったので、懐かしさよりも感謝の気持ちが大きかったです」と、選手を引退した現在も続くリンクとの縁と感謝を語った。
これまでにもイベントや支援活動に参加してきた村上は、「Scars To Your Beautiful, Mee Too」で50周年を華やかに祝い、「スケーターにとって常設のリンクは本当に貴重なもの。1つでも多く全国に残ってほしいですし、また新しいところもできてほしいと思う。ここも危機があったけど、みんなの力でこうやって50年、51年と続いていっているのは素晴らしいことだと思うので、これからも協力できることがあったらしていきたいですし、自分も長く活躍できるようにしたいなと思います」とコメントした。