2024年11月23日
「WFS100号」Plus 四大陸選手権2024選手コメント

佐藤駿「ポジションに着くまでに、応援バナーや観客席を見るようにしています」

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現在発売中の「ワールド・フィギュアスケート100号」で速報をお届けしている四大陸選手権2024。同大会より速報ではお伝えし切れなかった佐藤駿選手のコメントをご紹介します。

SPでは99.20点の自己ベストで100点に迫り、2年連続のメダル獲得でシーズンを締めくくった佐藤選手。終えたばかりの今シーズンの歩みを辿りながら、手ごたえや来季への思いも語ってくれています。自身のことから、周囲の人たちの話、ペットのインコたちの話まで、競技後ならではの和やかな取材になりました。

優真と金銀とれてよかった

―― 今季の試合が終わって、解放感はありますか。
佐藤 昨シーズンより試合数が少なかったので、解放感はあまりなかったんですけど、一区切りついたのでほかのことに挑戦できるなと思います。
―― 今シーズンは国際大会の表彰台を逃さず、上がり続けましたが、シーズンを総括して自己採点するとしたら?
佐藤 80点くらいじゃないかなと思います。
―― 残りの20点は?
佐藤 スケーティングだったり、そっちの練習を多めにしていたので、ジャンプの練習があまりできてなくて、昨シーズンと同じような構成になってしまったのが、その分かなと思っています。
―― 来シーズンのフリーは4回転を何本入れていきたいと考えていますか。
佐藤 とりあえず4本を目標にして。2年前はやっていたのでできるとは思うんですけど、4本構成で、しっかりとこれぐらいの安定感を出していかないとだめだなと思う。あとは4回転の精度。フリップとループのどっちかだと思ってはいるんですけど、もしかしたらサルコウも入ってくるかもわからないんですが、ルッツとトウループ以外の4回転をもっと確率というか、精度で加点が取れるような4回転を跳べるようになったらいいのかなと思います。
―― ループはどんな調子ですか。
佐藤 調子いいときはいいんですけど、かなりバラつきがあるというか。悪いときは全然ダメですし、トウループとかルッツに比べるとまだ確率の面で劣っているのかなと思っています。

―― ジャンプの構成はご自分で考えていますか。
佐藤 そうですね。ほとんど自分で考えています。
―― コーチからはGOサインをもらうくらい?
佐藤 そうですね。基本、構成に関しては自分で決めて、先生もそれに納得してという感じ。変えるときも、「あ、変えます」という感じで。(笑)
―― では、自分でジャンプの状態や完成度を考えて?
佐藤 (調子次第で)前日でも、当日でも入れます。
―― 周りから止められることは?
佐藤 まったくないです、全然。そういうのは自分で決めていかないといけないと思うので、なるべく自分で決めるようにしています。
―― 決めていかないといけないというのは、自分で責任をとるという意味で?
佐藤 そういう意識ではないんですけど、自分で決めたほうが試合のときでも、なんと言うか、強気でいけるというか。人に流されず自分の意志でいけるのかなと思いました。
―― 最初から自分で決めていたんですか。
佐藤 けっこう最初からですかね。
―― ほかの人のジャンプ構成を気にしますか。
佐藤 気になったりしますけど。
―― なんだこの構成はと驚いた選手はいますか。
佐藤 たくさんいますけど、やっぱりマリニン選手ですかね。いちばん最後にトリプルアクセルのシークエンスを入れているから、よく体力が持つなって。後半に4回転ルッツなんて絶対跳べないので、やっぱり次元が違うなと感じました。
―― マリニン選手の跳び方や軸のとり方で、取り入れたいところはありますか。
佐藤 とくに意識はしてないんですけど、系統は若干似ているのかなと思っていて。おそらくマリニンも「やったらできた」みたいな感じだと思うんですけど。回転速度とか、そういった部分は少し似ている部分があるのかなと感じます。

―― 今回、ジュニアのころから一緒に戦ってきた鍵山優真選手と初めてISUチャンピオンシップの表彰台に上がりました。
佐藤 優真と海外試合に出たのが久々ですし、一緒に金銀となることができたのはすごくうれしく思っています。
―― 昨季は三浦佳生選手と、今季は鍵山選手と一緒でしたが、いいライバルのなかで自分も必ず表彰台に上がっていくという、ご自身のがんばりについてはどう感じていますか。
佐藤 昨シーズンは怪我もあってどうなることかと思ったんですけど、佳生と優真に一緒にがんばろうと言われて。そういう理由もあって、一緒の試合でいい成績を収められているのは本当にいいことだと感じています。
―― 今シーズンのハイライトは?
佐藤 全体的に滑れるようになってきたのかなと、全部の試合を通して思いました。
―― 逆に、ここは悔しかった! というのは?
佐藤 悔しい部分としては……そうですね……。
―― 毎回、納得いくように進んでこられた?
佐藤 そうですね。納得いく演技は何回か。段階を追うごとによくなっていったんですけど、悔しいというか、このプログラムがすごく好きなプログラムなので、けっこう早く終わっちゃったなというか、シーズン入ってからすぐ終わっちゃったなと。そこがちょっと悔しいなと思います。
―― 来季も見たいなと思うのですが……?
佐藤 そうですね。来シーズンは、ショートを変えることはもう決まってはいるんですけど、ちょっと相談して決めます。
―― シーズン中にギヨームさんからコメントをもらうことはありましたか。
佐藤 シーズンの途中は、ブラッシュアップはあまり時間がなくてなかったんですけど、グランプリや今回もそうですけど、試合に行く前とかに「がんばって」とメッセージが来て、それがすごく力になっています。
―― 差支えなければ、今回はどんなメッセージが?
佐藤 (スマートフォンを確認しながら)「Good Luck!」って来ました。
―― 英語で返されますか。
佐藤 基本、スタンプとか……「Thank you👍」って。(笑)

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