島田麻央、木下グループ本社初訪問
張本選手とのイベントに続いて、島田麻央選手は木下グループ本社を初めて訪問。約30人の社員が歓迎するなか、“緊張しちゃうので”と手紙を読み上げるかたちで、「たくさんの応援をいただきありがとうございます。今日は同じ木下アカデミーの張本美和選手と卓球で交流させていただきました。川崎の卓球場は素晴らしい施設でびっくりしました。次は宇治のリンクで私のジャンプで美和選手を驚かせたいですし、競技は違いますが、同世代の仲間としてお互いの活躍を励みに頑張りたいと改めて思いました」などとあいさつしました。
演技中の写真をあしらった大きなお祝いのケーキがプレゼントされると、島田選手は「うれしい」とにっこり。質問コーナーでは、日ごろしているトレーニングについて、「逆立ち歩きをできるようになって、紀平梨花選手がやっているのを見て、練習してできるようになりました」と、逆立ち歩きや2回転ジャンプを実際に披露し、社員からは歓声があがりました。今シーズン、トリプルアクセルと4回転ジャンプを1つのプログラムで成功させるなどの記録を達成したことについて、「2本成功はいまの自分が目指していたことなので、降りた瞬間はすごくうれしくて、これからも続けて降りられるようにしたいなと思います」と振り返りました。
島田選手のお母さんへの取材をもとに、「動物に例えると？という質問にお母さんはなんと答えたと思いますか？」という質問には、「うさぎ？ よくジャンプをしているから」。正解は「カワウソ。理由は顔が似ているから」と明かされ、「初めてカワウソって言われたんですけど、自分が似ているっていうことはママもカワウソに似ているってことだと思います！」と機転の利いた答えで笑わせました。また、「YouTubeで大食い番組ばっかり見るのを少し減らして、もっと感性を磨ける番組とか、英語で映画を見るとか、そういうこともしてほしいな」というリクエストには、「本当に食べ物系の動画しか見ないので……。制限をしているときに、人の食べているところを見て、自分も食べた気になってがまんしているので、そのために見ています。そのうち1％くらいは英語の勉強にしようかな？」と日ごろの節制をうかがわせる答えも。
社員のみなさんとの質問のやりとりなど、交流を楽しんだ島田選手は、イベント終了後に囲み取材に答えました。
―― この1年はどんな年でしたか。
島田 よかったことも悪かったことも去年よりあったなという年でした。よかったのははじめて2本成功という大きな目標を達成できたこと、演技がよくないなかでもファイナルで優勝できたり、全日本で3位になれたのがよかったことです。
―― 張本さんとのイベントは？
島田 質問に対する答えを聞いていて、すごいアスリートだなと思ったり、普段から練習しているんだなと思いました。試合になったら緊張しないって聞いて、自分は試合の演技中も緊張しているので、びっくりしました。わたしも緊張しないくらい練習したいんですけど、練習していてもやっぱり緊張してしまうので、緊張したなかでもいい演技ができるようにしたいです。
―― ユースオリンピックがありますが、どんな大会ですか？
島田 オリンピックが目標にしていた大会なので、年齢は低いですが憧れの舞台なので、最高の演技がしたいし、せっかくのオリンピックなので楽しみたいという思いもあります。
―― 来年の目標は。
島田 大事な試合でここぞというところで自分の実力が出せるようになりたいです。
―― 大食いすることはあるんですか？
島田 普段の食事も食べるほうなので、本当に大食いはしたことがないんですけど、安定してずっと食べているという感じです。（笑）いちばん好きな食べ物がお寿司なので、お寿司を限界まで食べてみたい。最高は10なんですけど、もう食べられないくらいまでは行ってなかったので、まだまだいけると思います。
―― 逆立ち歩きはいつから？
島田 小学校6年生くらいから紀平梨花さんの影響でやるようになって、ジャンプを跳ぶためには体幹がなければ絶対に跳べないので、逆立ちは少しぶれても修正できるというところにも役立っていると思います。
―― 試合前にうどんを食べるというのは？
島田 小学生のころからです。国内はママが作ってくれる煮込みうどんで、海外に行ったときは生うどんのカップ麺を持っていっています。
―― 今年一年を漢字1文字で表すと？
島田 2文字になるんですけど、「経験」。今年はいろんな経験がいっぱいできたかなと。ショートで出遅れてフリーで逆転とか、2本成功とか。
―― お手紙でのあいさつでしたが、お手紙を出すことはよくありますか？
島田 お手紙をもらったときに返すんですけど、言葉で言うのは少し苦手なので、手紙に書くことによって、たくさんの気持ちを伝えられて、形に残せるので、すごくお手紙はいいと思います。