アイスショー「THE ICE」への出演にあわせ来日している北京オリンピック金メダリストのネイサン・チェンさんが、都内のKADOKAWA富士見ビルで行われた、「ネイサン・チェン自伝 ワンジャンプ」の出版記念イベントに登場しました。
終始語られた感謝の思い
白いシャツをまとい、縁の太いめがねをかけ、知的な装いで登場したネイサン。会場に足を運んだファンだけでなく、配信でも多くのファンがオリンピック金メダリストのトークに耳を傾けた。
「こんなにたくさんの人が集まってくださると思っていなかったので、正直びっくりしています。今回また来日ができたこと、すごくワクワクしています。ありがとうございます」と冒頭から応援してくれている人たちへの感謝の思いを口にしたネイサン。
この自伝を執筆した背景について問われると、「いままで自分がいろんな人に支えられ、助けていただいたからこそ、自分が出来た。自分の選手としてのありさまがあった。ぼく1人では無理だったわけです。そういった意味で、私の見えないところで支えてくれた方々が、キャリアを通じてたくさんいらっしゃいましたので、そういった方々の話をみなさんと共有したいなと思いました」と答えた。
さらには、執筆にあたって家族の大きな協力があったことも明かし、「母という最高の批評家を得て、たとえば『この章を読んでくれる?』と言うと、『これはおかしい』『これは流れが悪い』って、すぐ差し戻しが来るんですね。そういった繰り返しも本当に助かりました」「姉は大学で文学を専攻していたということで、ストーリーテリングだとか、ライターとしての素養があり、自分がなにか書くたびに確認をとってくれました」と、家族ならではの気心の知れたエピソードを披露した。
ラファエル・アルトゥニアンコーチについて質問された際は「成熟した、自立したスケーターになるために、ラファは必要不可欠でした。そして彼は先見性を持っている。未来を見据える目を、ぼくがどういうステップを経れば、ここまでのジャンプができるようになるか、そういったこと全部をわかっている」と話した。常に周囲への感謝の気持ちを忘れない。王者がいかに謙虚で実直であるかということを、トークショーという場でも言動で示して見せた。
自伝について一通り語った後は、ファンから寄せられた質問に答えてゆく。自身の「イケボ」について触れられた際には、照れながらも日本語でファンサービスをする場面も。「好きな音楽は?」「将来はどんなご家族を持ちたいですか?」などのプライベートに関する質問にも、軽やかに回答。最後は司会者から「1つお守りになるような、『こういうことをやるといいよ』いうアドバイスをみなさんに」とリクエストされると、「寝る前に、今日いちばんベストだったことはなんだったか、繰り返し繰り返しビジュアルで思い起こす。そうしてから睡眠をとると、みなさん元気が出るんじゃないかなと思います」と、自身がメンタルトレーニングを通して得た知見をファンにプレゼントした。
ネイサンが多くの人へ感謝の気持ちを届けたトークショーは、オンライン配信を購入された方は8月末までアーカイブ配信で視聴可能。
また、この後ネイサンは、「THE ICE」へ出演予定。愛知、日光、大阪、盛岡と4都市を巡り、約1年ぶりに日本のファンの前で演技を披露する。THE ICE(ザ・アイス)| 公式サイト (fs-theice.com)
「ネイサン・チェン自伝 ワンジャンプ」出版記念イベントin東京アーカイブチケット
販売開始日:7/20(木)19時
販売終了日:
特典付きチケット(税込5,500円) → 7/31(月)23時59分
一般チケット(税込3,300円) → 8/30(水)23時59分
閲覧期限:8/31(木)23時59分