2025年2月6日
フィギュアスケートの名門・明治大学と法政大学の学生によるアイスショー

明治×法政 on ice 2025~渡辺倫果、大島光翔らが卒業の舞を披露!~

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後輩たちに想いを託して

すべてのスケーターの演技が終わると、後輩たちから花束を受け取った卒業生による挨拶。それぞれが自分のスケート人生を振り返り、学生生活に別れを告げた。

川上晴菜
「私はほかの人よりもだいぶ遅めのスタートだったんですが、それでも約11年間のスケート歴があります。ただ、ずっとスケートを続けていたわけではなくて、中学校の頃には勉強で離れることが多くあり、また、高校の3年生のころには体調を崩して休んでいる期間も多くありました。そんな時に、スケートをやめたいっていう話を両親に相談したりしたんですけど、コーチが定期的に連絡をくれて、帰る場所を作って待っていてくれたりと、そんな周囲の支えがあったからこそ大学生になってまた再びスケートができるようになりました。私の中で大学4年間というのは今までで一番密度の濃くスケートにかかわることのできた、とても幸せで楽しい時間でした」

橋本詩織
「私は今年で競技を引退するんですけれど、シングルもシンクロも、私にとって宝物というくらいすごく貴重な経験だったなと思っております。この会を運営してくれた後輩たちにも本当に感謝しています。感謝の気持ちでいっぱいです。これからも法政と明治の応援をよろしくお願いします。ありがとうございました」

須藤怜紗
「試合でもないのにこんなにもたくさんの方々に見ていただける機会をいただき、とても緊張しましたが、それ以上に楽しく滑ることができて、素晴らしい時間を過ごさせていただきました。私は4月から大学院に進学します。競技は引退しますが、やっぱりスケートが大好きですので、時々滑りたいと思っています」

門脇慧丞
「自分は来シーズンも継続するんですけど、今シーズンは靴とケガに悩まされて、何もできずに終わってしまったので、来シーズンは本当にラストだという気持ちを込めて、1試合1試合、精一杯がんばっていきたいと思います。来シーズンもよろしくお願いします」

鈴木楽人
「ぼくは、今年で引退と決めています。人より遅く始めて、中3のときにブロックに初出場で、だいぶ下手くそだったんですけど、最終的には全日本選手権にも2021年に出場できて、インカレでも団体でいい順位が取れて本当にうれしかったです。競技者としてスケートを離れるのはちょっと寂しいという気持ちはあるんですけど、今後はコーチとして活動していく予定なので、次は世界に羽ばたけるような、仲間に愛されるような選手を育てていきたいと思います」

堀見華那
「私がこの明法オンアイスを始めて見たのが高校3年生のときで、明治に入れるっていうのが決まっていて、この先輩方と一緒にスケートできるのが楽しみだなという気持ちで見ていたのを覚えています。私のスケート人生は16年だったんですけれども、本当に山あり谷ありの連続で、苦しい期間もあったんですけど、スケートの奥深さとかをたくさん教えてもらいました。それで苦しいときもスケートをやめたいと思ったことはなくて、16年間も熱中できるものに出会えたことが本当に幸せだなと思っています。この先私はスケートから離れて社会人として新しい一歩を踏み出しますが、スケート人生のおかげでこれから苦しいことがあっても乗り越えられる強い精神力を身につけることができたなと思っているので、この先も笑顔で頑張っていきたいと思います」

大島光翔
「ぼくは来シーズンも競技者として1年がんばっていきたいなと思っています。ぼくはこの1年間主将を務めさせてもらったんですけれども、入部当初から今も変わらず、1人だけだと何もできない人間といいますか、本当に周りの人間あってのぼく。ぼくが入った時には本当にたくさんのすごい先輩がいて、先輩に引っ張られて、気づいたら4年生になって。今年1年間主将として外面だけでもかっこよくと思って、強く表舞台には立てたと思います。本当に同期の堀見華那ちゃんが、後輩の面倒を見てくれて、後輩もしっかりした子たちばっかりで。ぼくを本当に支えてくれて、そのおかげでこの1年間主将としてぼくらしく全うできたかなと思っております。まだまだ堂々とした先輩の姿として、競技者として堂々と演技ができるように、そして皆様に笑顔を届けられるような、そんな競技者になれるように、また来シーズン精一杯頑張っていきたいと思います。最後に、来シーズン明治大の後輩たち、また法政大学の後輩たちもみんな試合で活躍すると思います。その際にはぼくの大好きな後輩たちですので、本当に良い声援をお願いしたいなと思います。でも、もちろん、僕に1番大きい声援をいただけるとありがたいです!(笑)本当に幸せな4年間でした。ありがとうございました」

渡辺倫果
「法政大学で過ごした4年間の集大成をこの場で皆様にお見せできたことを大変うれしく思っております。良いときも、そうでないときも、ただ私の場合そうでないときのほうが多いかもしれませんが、スケート人生のなかで変わらず応援してくださる皆様に出会えたことが何よりも私の人生の宝物です。ありがとうございます。引退までタイムリミットがきられていますが、今年は特にスケートに対し貪欲に、そして応援してくださる皆様に最高の演技をお届けするという形で恩返しできるよう精進してまいります」

挨拶のあとのフィナーレでは、両大学のスケート部員全員がリンクを周回。ファン、家族、スケート仲間、恩師、友達……。スケーターにとってかけがえのない「縁」に抱かれながら、「明治×法政 on ice」は笑顔とともに幕を下ろした。

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