「スタァ」の愛称で親しまれる大島光翔選手(富士薬品)。『スーパーマリオブラザーズ』や『トップガン:マーベリック』など、エンターテインメント魂とサービス精神あふれる演技を武器に、フィギュアスケート界で唯一無二の個性を確立させています。今シーズンは、念願だった強化選手に選出。9月25~27日、KOSÉ新横浜スケートセンターで行われた関東選手権に出場し、見事優勝しました。そんな光翔選手が研鑽を積むのは、かつてプリンスアイスワールドの中心的存在だった父の淳さんがヘッドコーチを務める、埼玉アイスアリーナ。“チーム大島”には、淳さんの前向きで明るい雰囲気の指導を求めて、全国から選手たちが集結しています。光翔選手の高校生の弟・佑翼さん(埼玉アイスアリーナFC)も関東選手権のジュニア男子のカテゴリーで2位に入るなど、選手として活躍。 “チーム大島”を陰から支える母の映里さん、フィギュアスケートを続けながら大学生活を送る長女・杏里紗さんも応援に駆け付けた関東選手権で、仲良し5人家族にお話を伺いました。
光翔「背筋が伸びるような日々を過ごしている」

―― 関東選手権真っ只中ですが、いかがですか。
淳 光翔は左足に怪我をして、演技は左足に負担をかけない内容になりましたが、ここまで頑張ってきました。佑翼も最近、エンジンがかかって、毎日目をギラギラさせながら練習していました。
―― チーム大島はいつも和気あいあいとした雰囲気ですね。
光翔 自分はチームのなかでも最年長になって、いいところも悪いところも年下の子はすごくよく見て行動すると思うので、スケートだけじゃなくて、いろんなところで自分が見本になるようにというか、そういった意味で背筋が伸びるような日々を過ごしています。
佑翼 ぼくは、(試合で)どんな演技した子にも、みんなに明るく振る舞うようにしています。
淳 子どもたちも大きくなって、それぞれの性格やライフスタイルがあるので、ぼくはそれぞれの個性を生かしながら遠くから見ております。
―― ご自宅にいるときはどんな雰囲気なのでしょうか。
光翔 全然違うと思います。
淳 (笑)
光翔 別人だと思います。(笑)
淳 それはまあ、うちの中では自由にそれぞれのことをやればいいと思う。でも、いつも一番大事にしてるのは笑顔。笑顔を絶やさない、何があっても笑顔さえあれば乗り切っていけるという感じがあります。
光翔が軸、佑翼がムードメーカー、杏里紗が相談役

―― では、ご家族それぞれをお互いに紹介していただけますか。
淳 じゃあ私から。えーっと、ぼ私は家内に頭が上がりません。(笑)やりたいことを自由にやらせてもらっていて、家内がちゃんとバランスを取ってくれているし、チームの皆さんにも支えられて、感謝しています。
映里 (淳コーチは)氷のこと専門です。それ以外のタイムスケジュールなど管理させていただいています。選手のお母様方もすごくサポートしてくださるので、私もいつも助けられながらやっています。みんなのチームワークです。チームの選手のなかでいまのトップは年齢的にも光翔なので、光翔が軸となってチームも動くみたいな雰囲気で、(佑翼さんのほうを向いて)こちらはムードメーカー。
淳 そうだね。佑翼はムードメーカー。
映里 常に場を明るくする担当というか。光翔ももちろん明るいですけどね。
淳 杏里紗は相談役かな。
映里 チームは“第2の学校”ということで、女子たちといろんな友達付き合いを楽しんでいます。
淳 スケート以外のことでも選手たちの話相手になってもらったり。
―― お子さんたちから見て、ご両親はどんな存在ですか。
淳 尊敬していますか?(笑)
光翔 母がいなきゃチームも家族も本当に回らない。母がすごくしっかりしているから、ぼくたちもすごく自由にできているところがあると思います。父に関しては、競技でシビアになったり、練習になると厳しい先生もいたりするなかで、父はすごく明るくて、練習やスケートリンクをすごく楽しい場所に変えてくれる。チームのみんなも常に笑顔が絶えないのは、父のそういう指導のおかげなのかなと思います。佑翼、杏里紗はチームのバランサーっていうのかな、細々したところまで目が行き届く。家族一丸となって、チームのバランスをよく取れているんじゃないかなと思います。
佑翼 お兄ちゃんは、チームみんなが尊敬する人というか、チームの見本になっている人で、お兄ちゃんにみんながついていくみたいな感じなので、すごいと思っています。お姉ちゃんは……(笑)
光翔 よく麻辣湯を食べに行きます。(笑)
淳 (笑)食べるのが大好き。
佑翼 チームの女の子と麻辣湯に行ってる。(笑)お母さんは毎日美味しいご飯を作ってくれて元気をもらっています。で、お父さんの優しい指導のもと、毎日頑張らせてもらっています。
杏里紗 みんな友達みたいな感じで距離が近くて、いつも明るい空気が漂ってる家族です。
次回の記事では、愛犬のビションフリーゼの兄弟を飼うことになった経緯、5人それぞれが思い描くこれからの家族の話など、インタビュー後半をお届けします。

