東京選手権2026 関西から東京へ、2025年新人賞選手が新体制で臨む全日本への道

森本涼雅、阪神のリーグ初連覇に「ぼくもしっかりがんばります!」

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東京選手権が10月2~4日、田中貴金属アイスアリーナで行われました。各地のブロック大会が始まり、12月の全日本選手権に向けての戦いが本格的にスタートしています。

2年連続2度目の全日本選手権出場を目指す森本涼雅選手(オリエンタルバイオ/同志社大学)は、今シーズンからの所属先の変更に伴い、東京選手権に初出場。6位に入り、東日本選手権に駒を進めました。大阪出身の森本選手は、大の阪神タイガースファン。大会期間中に決まった阪神のセ・リーグ優勝にも大喜びでした。

新体制で臨む今季は「全日本選手権に出場するだけでなく、結果もついてくるように」

昨季、念願の全日本選手権初出場を叶え、新人賞を獲得した森本涼雅。同志社大学に通いながら、長光歌子コーチのもと、関西を拠点に練習しているが、今季は新たに鍵山正和コーチにジャンプ指導を仰いでいる。所属に新たにオリエンタルバイオが加わったことで、東京選手権から全日本選手権への道をスタートさせた。

「全体を通して体はしっかり動けていたので、あとは東日本に向けて滑りこみが必要というのが、率直な感想です。普段は関空アリーナで長光先生にみていただいています。鍵山先生に一度ジャンプをみていただくかたちになったときに、ジャンプへの考え方がすごくしっくりきて、みていただくことになったという経緯です」

正和コーチとの練習のため、週に1、2回は名古屋の中京大学のリンクに通い、1回転からジャンプの基礎を見つめ直している。オリエンタルバイオのメンバーたちとの練習には、今季休養しているミラノ・コルティナ・オリンピック銀メダリストの鍵山優真も顔を出すという。

「前は3回転を跳べて満足していたところもあったんですけど、いまはジャンプの質をしっかり高めているので、そういったところが点数にも出てきているのかなと思う。4回転のための3回転をしているところなので、4回転に結びついてくるといいなと思います」と進化の実感を語り、「優真くんはオリエンタルバイオの練習枠にたまに入ってくださっているので、練習を一緒にさせていただいています。見習うところしかないというか、技術面もそうですが、練習の仕方や日頃のスケートに対する考え方がすごい。ぼくもそういった考え方ができるようにという思いがあります」と、偉大な先輩の背中から得る学びも大きい。

森本涼雅 フリー「ふたりでスロー・ダンスを」 ©Yazuka Wada

さらに、フリー「ふたりでスロー・ダンスを」は平昌オリンピック4位の宮原知子が振付を手がけた。森本は2017年に全日本ノービス選手権ノービスBで優勝、2019年には同大会のノービスAで優勝しており、当時、同じチームでお手本的存在のトップ選手だったのが宮原だ。

「長光先生に紹介していただいて、ぼくも知子さんが現役のときから知子さんのスケートが本当に好きだったので(振付を)お願いしました。映画の曲なので、ちょっと切ない恋というか、グッとくるような演技ができたらなと思っています」

4日のフリーでも、表情にも変化をつけながら雰囲気たっぷりに踊ってみせた。そして、演技を終えて、正和コーチとキス&クライについた森本は黄色と黒のボーダー柄のタオルで汗をぬぐった。タオルには虎のマークが入っている。森本は、阪神タイガースの大ファンだ。

「小さいころから練習の帰りに車のテレビをつけたら阪神戦が流れていて、気づいたら阪神ファンになっていました。初めて甲子園に観に行ったのは小学3年生。鳥谷(敬)選手たちがいたころです」

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10月4日、東京選手権男子フリーが行われたのは、プロ野球で阪神が球団初のセ・リーグ2連覇を決めた翌日だった。

男子SPが行われた3日は、日中の試合で阪神が破れたため、優勝は同日夜に行われるリーグ2位の読売ジャイアンツの結果次第ということになった。森本はSPの出番前に阪神戦の結果をチェックし、自身の試合を終えたあと、ホテルに戻って巨人対横浜戦をテレビで見届け、阪神優勝の瞬間を確認した。「すごく昨日は忙しかったです」と、感情の起伏を思い返しながら破顔する。

関西と名古屋を行き来する今シーズンも、甲子園に足を運び、東京で試合に出場したあとに横浜スタジアムへ観戦に行くこともあったという。とくに活躍が記憶に残ったのは、阪神の4番で、打率、本塁打、打点でリーグ3冠王に輝いた佐藤輝明内野手だ。「佐藤輝明選手の活躍がすごすぎた。今年もすごかったです!」と声を弾ませ、大好きなチームの活躍に「ぼくもしっかりがんばります!」と、プロ野球と入れ替わるように本格化する自身のシーズンへ改めて気合を入れた。

フリーを終えて鍵山正和コーチとキス&クライにて。阪神タイガースのタオルと、エッジカバーは阪神のユニフォームカラーをイメージした黄色と黒(ビジター)、黄色と白(ホーム)を使用 ©Yazuka Wada

「まずは全日本選手権にもう一度出場するというのが最大の目標。去年は全日本選手権に出る目標だけだったので、今年はしっかり結果もついてくるようなシーズンにしたい」と意気込む森本は、2年連続の全日本選手権出場をかけて10月30日からの東日本選手権へ出場する。

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