2024年12月7日

世界選手権2023 男子SP後プレスカンファレンス

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大会2日目の3月23日に行われた男子ショートプログラム。宇野昌磨(日本)が足の負傷の不安をものともせずに首位に立ち、イリア・マリニン(アメリカ)が100点超えで2位、チャ・ジュンファン(韓国)が3位で追う展開となった。競技後に行われた記者会見で、それぞれが三者三様に試合を振り返った。

―― ショートプログラムを終えての感想を聞かせてください。

宇野 今日のショートプログラムは点数も内容も悪くなかったんじゃないかなと思います。ステップの取りこぼし、またジャンプでトリプルトウループがダブルトウループになってしまったところもあったんですけど、それ以上に、このショートプログラムというものが、この一年で悔いのない最後の演技になったと思います。

マリニン 今日はとてもワクワクした演技ができたと思います。ここに来たのはやはりそれなりの演技を期待されて、それに応えるためでした。ここ数週間、自分を限界まで押して、日本のお客様の前でこれだけの演技ができたことに感謝しています。ということで、これでぼくも十分満足しているし、良かったんじゃないかなという感想を持っています。

チャ ぼくも今日は自分の演技に納得がいってうれしかったです。世界選手権に向けてすごく努力を重ねてきた甲斐があった。そのおかげで今日は楽しんで演技ができたので、満足しています。

―― (宇野選手に)珍しく演技の直後にうれしそうな反応がありましたが。

宇野 この1年、2年くらいは、本当に練習通りという試合がほとんどでした。それで満足していましたし、それ以上求めていなかったのですが、この10日くらいですかね、そして直前の練習での転倒もあり、自分がこのままふつうに演技してしまったら、あまりいい演技ではないというのが久々だったので、そんななかで気持ちを整えて試合に臨むことができ、そしてちゃんとやりたいことがやりきれたといううれしさが、すごく演技直後に……本当に冷静に行ってもだめだなと思ったので、強い気持ちで久々にいったので、その結果こみ上げるものがあったのではないかなと思います。

―― (マリニン選手に)4ルッツ+3トウをはじめすべてレベル4を揃えて演技されましたが、いっぽう宇野選手はレベル3がひとつあり、ジャンプも4回転+2回転でした。それを踏まえて、フリーでどのようなことを目標にすれば、宇野選手を倒せると考えていますか。

マリニン それはもう自分の演技にどう集中できるかに尽きると思います。自信をもって、モチベーションを高くもって、やり切れるんだということを信じる。どんな状況でも、たとえば自分が緊張している、もしくは調子がよくないという不安があったとしても、そこを強く集中してやり切るということができれば、問題ないと思っています。

―― (チャ選手に)過去のシーズンでは、後半に調子を崩していたと思いますが、いままでと違う調整の仕方があったら教えてください。

チャ ここ数シーズンですが、シーズンの最後に向けて……とくに昨シーズンと今シーズンに関しては世界選手権に照準を合わせて注力をするトレーニングのやり方で、シーズン終盤にいちばんいい状況をもってくることができるようになってきたという手応えを感じています。

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