2024年4月29日

世界選手権2023 ペアSP後プレスカンファレンス

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世界選手権2023の競技初日・3月22日に行われたペアのショートプログラム。三浦璃来&木原龍一組(日本)が1位、ケネリム&フレイジャー組(アメリカ)が2位、コンティ&マチイ組(イタリア)が3位になったペアSP後の記者会見で、各チームは以下のようにコメントした。

―― 今日の結果を受けての感想をお願いします。

木原 今日無事にショートプログラムを終えることが出来て本当に安心しています。トロントでやってきた練習のいいものを今日すべて出しきることが出来たので、本当によかったなと思います。

フレイジャー まずほかのチームのみなさん、おめでとうございます。日本での大会にまた参加できてうれしく思っています。今日は日々の練習が出せたという意味でいい戦いが出来たと思います。個人的にはジャンプのミスが悔やまれます。もちろんミスがなければよかったけど、どうしてもミスは起こるもの。全体的には演技には誇りを持っているし、楽しく演技できたと思います。日本の観客の皆さんの前で演技できてうれしいです。

コンティ 私たちはこの優秀な素晴らしい2組のペアと一緒にここに来られてうれしいです。私たちにとってはベストのショートプログラムでした。スロウのところで少しミスがありましたが、感情は高まっていましたし、いい演技が出来たと思います。

―― (三浦に)キス&クライで先に点数を見て面白いリアクションをしていましたね。

三浦 素直にうれしいなというのが爆発したんじゃないかなと思います。自分だけ点数が見られているというのは……他の人も見られていると思っていたので、フライングしていたのは知りませんでした。(笑)

―― (ケネリム&フレイジャー組に)ここ数週間は大変な状況だったと思います。この試合に向けてどのように集中してきましたか。

ケネリム 深い質問ですね。(チームのメインコーチで、世界ジュニアの会期中に心臓発作で倒れ病院のICUに収容されたトッド・サンドの病状を踏まえて)トッドの病状はいまも深刻です。心に足りないピースがあるなかでトレーニングをするのは大変なことでした。いつもいる人がそばにいないわけですから。でも、その人がいまも戦っているのだから、私たちも毎日努力して、彼に誇りに思ってもらえるようにしなければと思いました。(涙ぐみながら)今日はそれができたのではないかと思います。(会場から拍手)

―― (コンティ&マチイ組に)6ヶ月前の自分たちが「世界選手権でこの位置につける」と知ったら、どんな反応をすると思いますか?

マチイ 信じないと思います。何度かもう記者会見で言ってきましたが、シーズンのはじめは、GP2戦にアサインされただけで大きな達成だったんです。すべての試合で結果が出るごとに達成感になりましたし、それが素晴らしいシーズンにつながりました。銅のスモールメダルがもらえたのは夢がかなったみたいな気持ちです。明日のフリーもベストを尽くしたいですし、楽しみにしています。

―― (三浦&木原組に)野球ファンだそうですが、今日のWBC優勝を受けてどうですか。

木原 今日の試合前に観戦させていただいて、ものすごく日本のチームのみなさんから勇気をいただいて、がんばるぞと思えてよかったんですが、最終回の大谷さんが投げているときにどうしてもコンビニにご飯を買いに行かないといけなくて、急いで買いに行って戻ってきたんですけど、もう試合は終わっていました。以上です。(会場笑)

編集部注:トッド・サンドはアメリカ代表としてリレハンメルオリンピック5位、世界選手権の銀メダル、銅メダルなど活躍した元ペア選手で、パートナーで妻のジェニー・メノーとともにケネリム&フレイジャー組らを指導。現在、サンドの治療費を集めるクラウドファンディングが行われている。

クラウドファンディングページ>> Todd Sand and Jenni Meno Medical Funds


ペアのフリー競技後に行われるメダリスト記者会見については、「ワールド・フィギュアスケート」98号に掲載予定です。

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