―― 今日の演技について感想を聞かせてください。
鍵山 今日の演技については、いい意味でも、悪い意味はあんまりないんですけど、最初から最後まで練習通りできたのが非常に良かったと思います。こっちに入ってからコンディションのいい状態で練習をすることができて、氷の状態はいつも練習しているところとはだいぶ違いますが、それでもいつも通りの練習をすることができたので、そのまま本番でいい演技ができてすごくうれしいです。
三浦 できることを尽くしたといいますか、全部出しきれて、練習あんまりよくなくて不安が大きかったんですが、割り切ってリラックスして、本番に臨めてすごくよかったと思います。
壷井 いま、4回転1本という構成ではあったんですけど、今自分ができることはすべて出しきれたかなと思います。また、ショート終わって3位という順位に入れるとは思っていなかったので、いまは結構びっくりしています。
―― （三浦選手に）100点の壁を越えられましたが、100点の壁の意味は。
三浦 ものすごく厚い壁で、なかなか、99点は出るんですけど100点を超えることがなかったので、100点ってなると全部の要素で決めるだけじゃなくて加点やGOEをしっかりもぎとっていかないと届かないところ。それを上位陣、鍵山選手やイリア（・マリニン）選手だったりトップの選手は当たり前のようにGOEを積み重ねていくので、なかなか自分はGOEの壁、特にスピンやステップの部分で苦しめられていたんですけど、今日はわりかしよかったんで、超えられてすごくよかったと思います。
―― スケートカナダで日本女子が表彰台を独占しましたが、いま男子で日本人が独占していることについて、フリーに向けてどうしていきたいですか。
鍵山 まずは、この結果というのはみんながそれぞれやるべきことをすべて出しきった結果のこの結果だと思うので、最初のたっちゃん（壷井選手）からいい流れを作ってくださって、ぼくたちもパワーをもらったので、それは本当によかったと思いますし、三浦選手からも「流れ作ってよ」って言われたのでぼくもがんばろって思いました。明日に関しても今日と一緒で、みんなが最初から最後まで100パーセントを尽くして、その結果カナダみたいに表彰台を独占できたらすごくうれしいなと思います。
三浦 彼（鍵山選手）は当たり前のように存在すると思うのでいったん置いておいて、やっぱり自分もショートで貯金は作れたと思うんですけど、油断をすると……みたいなので、しっかり油断をせず、明日は明日、今日は今日で、もういったん忘れて、明日はフリーにまた1から集中し直して、ベストパフォーマンスができるようになっていきたいですし、またこうして明日もプレスカンファレンスに生き残れることを願っています。
壷井 ぼくを除いて2人はショートの貯金があるのでいったん置いておいて（笑）日本人独占の鍵はぼくにかかっているなという気持ちがすごいあるので、ショートは自分のなかではいい演技ができましたけど、フリーはまた別の試合が始まると思って、1から集中して、自分ができることをがんばっていきたいなと思います。