4月に東京で行われる「世界フィギュアスケート国別対抗戦2023」の会見が3月27日、テレビ朝日本社で行われ、日本チームとして出場するメンバーが発表された。
日本チームのメンバーは以下の通り。
〇男子
友野一希(上野芝スケートクラブ)
佐藤駿(明治大学)※宇野昌磨に替わっての出場。宇野は4月10日、右足首靭帯と軟骨の損傷のため全治2週間の診断を受け、欠場を発表
〇女子
坂本花織(シスメックス)
三原舞依(シスメックス)
〇ペア
三浦璃来&木原龍一(木下グループ)
〇アイスダンス
村元哉中&高橋大輔(関西大学KFSC)
代表発表と合わせて、キャプテンを坂本花織が務めることも発表され、坂本は「いまはすごいめちゃくちゃ緊張してて、まとめられるかちょっと不安なんですけど、(演技は)いつも通りできるように頑張ります」とコメント。
坂本と同じく世界選手権では金メダルを獲得し、ペア日本代表として初の世界選手権制覇を果たした三浦璃来&木原龍一は「ショートで80点超えをして、フリーでは145点を出せるように頑張りたい」と意気込んだ。
スポーツ界全体を通して印象に残っている日本代表の活躍を聞かれると、友野一希はWBCでの侍ジャパンの活躍について「ぼくたちもああいうふうに日本中を盛り上げられるような試合ができたらいいなって思いました」。三原舞依は「スーパー二刀流」と記して大谷翔平の名前を挙げ、「いろんなことを乗り越えられてのご活躍だと思うんですけど、本当に素晴らしいと思うので」と語った。
アイスダンスの村元哉中は「りくりゅう」と書かれたフリップを掲げると、「(木原選手が)10年間頑張ってきた姿を見ているので、璃来ちゃんという素晴らしいパートナーとめぐり会って、世界チャンピオンになったことは、本当にすごいなと思います」と涙ぐみながら答えた。高橋大輔は「坂本花織」と大書。世界選手権のフリーで3回転フリップが1回転になるミスのあと、動揺せずに咄嗟に3回転トウループを跳んでコンビネーションジャンプにしたことを称賛し、「次の日がぼくたちのフリーでめちゃくちゃ緊張してたんですけど、やるしかないみたいな感じでパワーをもらえた」と坂本に感謝の気持ちを伝えた。
世界国別対抗戦といえば、チーム席での小道具を使ったにぎやかな応援。チームの応援プランをたずねると、最初に木原が「坂本花織さんという鳴り物がいるので。(笑)彼女がいればチームジャパンは明るいかなと思います」と和ませ、その他の選手たちも口々に「かおちゃんについていく」。最後に友野が「ぼくも得意なほうではあると思いますし、応援することも大好きなので、かおちゃんといっしょに盛り上げ番長で行けたらいいなというふうに思います」と自ら名乗りを上げた。
世界国別対抗戦はISU主催の団体戦で、第8回目の今回は4月13~16日までの4日間、東京都渋谷区の東京体育館で開催される。世界ランキング1位の日本のほかに、米国、カナダ、韓国、イタリア、フランスの6カ国の代表チームが出場予定。日本は3大会ぶり3度目の優勝を狙う。