2024年9月8日
今夏オープンの新設アリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY」お披露目イベント

宇野昌磨×富樫勇樹×ふなっしーが「LaLa arena TOKYO-BAY」でトークショー!

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宇野昌磨「この会場でやる期待に見合うショーに」

―― スケーターにとって会場の重要性とは?
宇野 まずこの大きな会場でショーをやれることが、本当に一握りなので、特別な場所ではあります。どのアリーナだったとしても、フィギュアスケートのショーがアリーナでちゃんと成立することが珍しいこと。ぼく自身、実際アリーナでいまのところあと2回、今年は予定がありますけれども、本当にこれだけの大きな会場という楽しみと、それに見合うショーにしたいなと思っています。

―― すり鉢型のアリーナは歓声も届きやすいのでは?
宇野 実際やってみないことには、あまり形状に詳しくないのでわからないところもあるんですけれども。アイスショーはみなさんの声がスケーター全員に、滑っているときにより届いたほうが、すごく達成感というか、みなさんに喜んでいただけているんだなというのを直接受け取れるので、そういう声が届きやすい形状というのは、ぼくたちにとっても、どのイベントをやるにしてもすごくうれしいことだなと思います。

―― この会場でこれからいろんなスポーツイベントが行われていくと思いますが、そのなかのトップバッターの1つを任されていかがですか?
宇野 本心で言えば、不安はありますね、正直。これだけの大きな会場をぼく自身の力で埋められるほどの、それを力というのかわからないですけど、集客力を、ぼくは持っているとは客観的に見て思っていないので、正直不安なところはあります。ただ、この会場で開催してくださるというのが決まっているからこそ、不安は置いておいて、ちゃんとその期待に見合う素晴らしいショーにしたい。もちろんたくさん来てくださるほうがうれしいですが、せっかく来てくださった人たちが少しでもまた見たいなと思っていただけるような素晴らしいショーにしたいなと思っています。

―― アリーナは黒基調でシックな雰囲気ですが。
宇野 たしかにそうですね。けっこう演技後の帰る方向とか見失いそうですね、いま思うと。たまにあるんですよ。(笑)

―― 引退後最初のイベントになりましたが、ご自身のなかで心境の変化は?
宇野 いやあ、心境の変化はないですけど、どうでしょう。記者会見のときも、みなさん知っている方たちばかりで、いままでと違う場所に足を踏み入れたという実感がまだないので。まるでホームでやっているような会見でしたし、この場でもみなさんがぼくを知っていて、ぼくもみなさんを知ったうえでの質疑応答という感じなので、まだ心境の変化はとくにはないです。

―― ふなっしーさんとは楽屋でも交流が?
宇野 ずっとあのテンションで裏もいたので、プロだなと思いました。(笑)

―― ザ・アイスでコラボや新しいエキシビションを用意されていますか。
宇野 そうですね。新しいエキシビションナンバーは作ってはいます。ただ、それをどこで最初に披露するかはまだちゃんと決めていないので。すごく楽しく作ることができていますし、ザ・アイスではザ・アイスでしかないコラボナンバーもあります。鼓童さんとはまだどういったかたちでコラボしていくかは決まっていないですけれども、せっかく同じショーを盛り上げる仲間として精いっぱい、ぼくたちもその気持ちに応えられたらなと思っています。

―― 第二の人生はどんな毎日ですか。
宇野 もちろんスケートはやりたくてやっていましたが、用意された道をより遠くまで進むのが競技者生活だったので、そうではなくて、いくつにも道が分かれているというか、好きな方向に進める。だからこそ「何すればいいんだろう!?」という気持ちもありますけれども、大きな主軸としてはスケートがあるからこそいろんな方向にいきやすいのかなとも思う。べつにいろんな道を行って、失敗だなと思ったらまた戻ってやり直せばいいのかなと。いろんな経験を、いろんな失敗とともに自分の糧にしつつ、自分のやりたいこともどんどん見つけていければなと思います。

―― 氷に乗らない日も?
宇野 あります、あります。

―― 違和感はありますか?
宇野 最初はありましたけど、もう罪悪感ないです。ずっと家にいたりする日もあります。でもいまはそういう日もありますけど、次のプリンス(7月のプリンスアイスワールド鹿児島公演)が始まったらけっこう忙しくなるので、そこはスケートにどっぷりやっていくと思う。本来競技者であったらシーズンを迎えてくる月になると、また暇になるので、またそこで何かやれたらなといろいろ考えています。

―― 今回、富樫選手とご一緒でしたが、バスケットボールのイメージやご経験は?
宇野 球技は本当に好きなんですけど、どのスポーツも、スケートに、次の日に支障を出さないようにというので、あまりやれたことはなくて。ぼくは1歩踏み出すタイプではないですけど、いろいろスポーツとかやりたいなと思っています。遊びで、仕事としてではなく。もちろんそういうイベントがあったらうれしいですけど、プライベートでも球技系のスポーツやりたいなとは思っています。

―― ここでスポーツや音楽イベントも予定されていますが、何か見てみたいイベントやジャンルはありますか。
宇野 もちろんスポーツも好きなんですけど、音楽イベントも好きで。これから自分がショーをプロとしてやっていく身として、演出とか、いろんな視点の変化があると思うので、もちろんプライベートで見るつもりもありますけれども、自分の勉強としてもいろんなイベントを見ていければなとは思っています。

―― 演出にもご興味が?
宇野 演出というか、今回のザ・アイスもですけど、ぼくの意見を聞かれることもありますし、これからいろんなショーでぼくの意見を話すときがくるとぼくは思っているので、そのときに「こんなことはどうですか?」「こんなこともできますよ」というのがちゃんと自分に備えられていると、スケートという道ではすごく有効になるんじゃないかなと思います。表に出ているあいだはそういった部分に目を向けながらがんばっていこうかなと思っています。

―― ザ・アイスでチャ・ジュンファン選手と「トゥーランドット」をやられますが、どういったプログラムになりそうですか。
宇野 今回ぼくがご提案させていただいたんですけど、本当にザ・アイスは競技者が多く出られているショーなので、まず個人競技だからこそ得意分野をしっかりコラボにしたほうがいいものができるよねというのもあると思います。見る視点でもやる側でも、過去に滑っていた同じ音楽を、やっぱりそれぞれ個性が違うので、それを2人で一緒に滑ったときにまたおもしろさも出ると思いますし、過去に自分がやったことがあるからこそ、アドバンテージというか、いいものが作れるというのが目に見えるかなと思ったので、今回ご提案させていただきました。


宇野昌磨さんが出演する「THE ICE 2024」東京公演は7月27、28日に、LaLa arena TOKYO-BAYで最初のアイスショーとして行われます。宇野昌磨さん×チャ・ジュンファン選手のコラボレーション「トゥーランドット」や、太鼓芸能集団鼓童との共演のほか、「”神“ラマン小海途良幹の世界 ~ THE ICE写真展」の併設など、イベントが盛りだくさんで開催が予定されています。ぜひ新アリーナで真夏の氷上祭典を楽しんでみてはいかがでしょうか。

▶イベント開催情報
THE ICE 2024
7月20、21日/愛・地球博(モリコロパーク)アイススケート場 7月27、28日/LaLa arena TOKYO-BAY
公式サイト
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