1年前の2023年4月1日に営業再開したオーヴィジョンアイスアリーナ福岡の1周年を記念したイベント「The 1st Anniversary」が5月18日、開催されました。地域の方々への感謝をこめて、「スケートの素晴らしさ」「スケートとのふれあい」をテーマに、「スケート教室」と「演技披露&トークショー」が行われ、高橋大輔さんをはじめ、田中刑事さん、友野一希選手、三宅星南選手、江川マリア選手、松岡隼矢選手、横井ゆは菜さんが参加し、地元のみなさんと交流を深めました。
スケーターと楽しくスケートレッスン
まず午後2時30分からスケーター7人が地元の小学生たち50人を教えるスケート教室が行われた。スタンドでトレーナーの先生による準備運動のあと、田中刑事が講師を務めるスケーターたちを紹介。「今日は怪我のないよう、最後まで楽しんでいきましょう!」というあいさつを合図に、3グループに分かれてリンクへ。子どもたちは、転び方の練習からはじまり、氷上でわきあいあいとスケーターたちの指導を楽しんでいる。最初は手すりにつかまって歩いていた子たちも次第につかまらずに前に滑れるようになっていく。なかにはなかなかバランスを取ることができず、前に進めない子もいたが、スケーターたちのアドバイスを受けて、最後には楽しそうな笑顔を見せていた。
見応えのある演技披露&トークショー
午後4時からは、一般公募で募った福岡県内在住者900名が来場しての「演技披露&トークショー」が行われた。高橋大輔は、スケーター全員によるオープニングとトークショーに出演。松岡隼矢、江川マリア、三宅星南、友野一希、田中刑事によるソロ演技が披露される合間に、司会のアレックスや横井ゆは菜とともに、楽しいトークを繰り広げた。
オープニングに出演した高橋は、「(オープニングの)最初に、いきなりスピードを出す、パワースケーティングがあるんですけど、最近やっていなかったので、あの時点で足に来ていました」と明かし、「パワースケーティングは得意ではないんです。できるならやりたくない」と話し、会場をなごませた。現在は名古屋のテレビ局に勤務している横井は「オープニング曲やエンディング曲をみんなで話し合って、意見を交換しながら決めていきましたが、一から作り上げるのが文化祭みたいで、すごく楽しいなと思いましたし、それを幼いころから見ていた高橋大輔さんに教えるというのは、なかなかない貴重な経験だなと思って、ありがとうございます!」と話した。また、このリンクの思い出をたずねられた高橋は、「全日本選手権の予選会である中四国九州ブロックがここで行われていたので、小中学生のころ、毎年ここで出場していたので、結構思い出があります。ここでいろんな大失敗をしました」と笑い、「いちばん印象に残っているのは、ここで全日本選手権が行われたことです。こんなに近くから荒川静香さんや本田武史さんなど日本代表を見ることができた。2階のあのへんから多分見ていたと思います」となつかしそうに振り返った。
演技披露のトップに登場した松岡隼矢は、2023-2024シーズンのプログラムである『ノートルダム・ド・パリ』からのナンバーを披露。江川マリアは新プログラム「トゥーランドット」を演じた。三宅星南は、レーシングスーツ姿でおなじみの「Played-A-Live」、友野一希は、2023-2024シーズンのショートプログラム「Underground」を滑った。トリを飾った田中刑事は、マッシモ・スカリ振付の新作「No Man No Cry」を初披露。客席からスケーターたちの演技に大きな拍手が送られた。
トークでは、各スケーターの演技の解説のほか、2月にこのリンクで開催された「滑走屋」のエピソードやこのあと6月に高橋が出演するアイスショー「氷艶-十字星のキセキ-」(横浜アリーナ)の紹介、観客のみなさんからの質問に答えるコーナーなどでおおいに盛り上がった。イベントの最後には、抽選会が行われ、スケーターたちのサイン入りのパーカーがプレゼントされた。また退場時には、スケーターたちが、高校生以下の子どもたちにはハイタッチ、大人たちには手を振って、笑顔でお見送りをした。スケーターたちとの距離が近い、温かさが全編にあふれた笑顔いっぱいのイベントだった。この日をきっかけに、スケートに関心をもつ人が1人でも増え、スケート・ファミリーが広がることを期待したい。