2024年12月4日
南船橋で「コリオグラファー・オン・アイス」が開催

氷上でつながろう!「世界アイススケートデー」

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フィギュアスケート日本一を決める全日本選手権が終了し、2023年も残すところあとわずか。師走に行われた注目イベントのなかから、「世界アイススケートデー」の「コリオグラファー・オン・アイス」の模様をお伝えします。

毎年12月第1日曜日は、ISU(国際スケート連盟)が定めた「世界アイススケートデー(World Ice Skating Day)」。世界中のスケート愛好家や選手が、一緒にスケートをして、スケートでつながる1日です。12月3日、今年で2回目を迎えたWISDでは、日本開催のイベントとして、「コリオグラファー・オン・アイス」が行われ、子どもから大人までスケートを愛する人々が集いました。

50人を超えるスケーターたちが
人気振付師の手掛けるプログラムを披露

50を超える世界各国でさまざまなイベントが開催されるなか、日本で行われたのが「コリオグラファー・オン・アイス」。人気振付師が手掛けたグループ・ナンバーのプログラムを参加者が練習し披露するというイベントだ。MFアカデミーのコーチでもある南雲百惠さんが『オペラ座の怪人』より「Think of Me」、コリオグラファーの服部瑛貴さんが「ボレロ」の振付を担当した。

12月3日午後1時、会場の三井不動産アイスパーク船橋には、小さなお子さんから高齢者の方まで50名を超える参加者が集まった。まず、事前に動画で予習してきた振付を、施設内にあるフロアのスタジオで振付師の指導のもとで確認。その後、リンクで練習した後、自主練習を経て、午後4時に再びリンクに集合し、リハーサルのあと、本番に臨んだ。

2グループに分かれた参加者たちは、まず南雲さんと「Think of Me」に挑戦。白いコスチューム姿でヒロインのクリスティーヌ役になりきる方もいれば、仮面をつけてファントム役を演じる方も。ミュージカルの名曲に乗って、氷上でドラマティックな世界を描き出していた。いっぽう、ラヴェルの「ボレロ」では、振付の服部さんのリードによって、フィギュアスケーターたちのあこがれのナンバーを躍動感あふれる群舞で見せた。

さらに最後には、今回のWISDの公式テーマ曲であるPinkの「Never Gonna Not Dance Again」に乗って、世界共通の振付でパフォーマンスを披露した。この振付は、アイスダンスの一大中心地「アイスアカデミー・オブ・モントリオール」でコーチを務めるサム・シュイナールさんが担当。参加者たちは、ドラマティックな「オペラ座の怪人」や「ボレロ」の雰囲気から一転、ポップミュージックに乗って、生き生きと弾けるような笑顔で踊っていた。

スケートで元気に! 大人スケーターのみなさんも参加

この日の参加者のひとり、MHさんは、小さい頃にスケート経験があり、「氷の上で飛んだり跳ねたり回ったりする、日常生活で味わえない感覚をまた味わいたいな」と思い、スケートを再開した大人スケーターの1人。「プログラムを覚えるのが大変。なかなか先生のお手本のようにかっこよく踊れないことがもどかしいです」とこぼしつつ、スケートの楽しさを「大人になってからでもキラキラした素敵な衣装を着て、プリンセスになれるところ⁉(笑)同世代の仲間がいて、みんなが一生懸命練習している姿に、自分も頑張ろう!と前向きな気持ちになり、元気が出ます」と話してくれた。

「スケートの輪が広がっていきますように」

参加者のみなさんが生き生きと笑顔で滑る姿を見ていると、「スケートは大きな競技会を目指す選手だけのものではない」――そう強く感じさせられる。今回の「コリオグラファー・オン・アイス」にコリオグラファーとして参加した南雲さんと服部さんも、スケートの魅力を多くの方々に伝えたいという願いを次のように語ってくれた。

南雲さん「今回このような機会をいただいて、本当に光栄に思っています。『Think of Me』では、優雅な曲調で、氷の上で音楽とともに滑る楽しさを共有しながら、みんなで作品を作っていきたいということを軸にやってきました。今回幅広い年齢のみなさんに参加していただきましたが、この輪が広がっていくといいなと願っています」

服部瑛貴さん「バレエの舞台をイメージしながら、なりきって滑ってほしいなと思って振付けました。振付を覚える期間もすごく短かったと思うんですけれども、みなさん最後まで怪我なく、ある程度まとめることができたのは、本当に素晴らしかったです。1人で滑るのも、こうやって団体で滑るのも、スケートの楽しい部分だと思います。生涯スポーツとして、みなさんが楽しんでいただけたらいいなと思っています」
                     ※
今回初めて日本イベントが開催されたが、スイスでは、ステファン・ランビエルコーチや島田高志郎選手もホームリンクでWISDのダンスを披露。日本はもちろん、これからさらに世界各国でスケートを楽しむ方が増えることを願ってやまない。

なお、今回のイベントを含め、世界50ヵ国で開催されたイベントのなかから、「ベストWISDアワード」や「ダンスコンテスト」が選出され、3月に発表される予定だ。

「コリオグラファー・オン・アイス」の様子は、こちらからご覧ください。

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