Colantotte Presents 宇野昌磨アイスショー「Ice Brave」新潟公演(MGC三菱ガス化学アイスアリーナ)が7月13日、最終公演を迎えました。愛知公演、福岡公演に続いて、最終公演地新潟での千秋楽。座長の宇野昌磨さんを中心に、ステファン・ランビエルさん、本田真凜さんらキャストが熱く燃え盛るパフォーマンスで盛り上げ、公演の最後には、宇野昌磨さんの口から、「Ice Brave 2」が開催されることが報告されました。
宇野昌磨さんが千秋楽公演後に話した囲み取材のコメントから、自身の初プロデュースで贈るアイスショーを終えた充実感と、第2弾に向けた抱負をレポートします!「Ice Brave 2」の詳細は、7月18日、「トヨタイムズスポーツ」での生配信で発表されるとのことです。
宇野昌磨「Ice Brave」、最高のフィナーレと「Ice Brave 2」へ向けて
―― 千秋楽を終えた感想を率直にお聞かせください。
宇野 ジャンプの成功とか失敗に限らず、お客さんが大きな歓声を上げてくれることによって、皆さんにいいものが届けられているんだなということが、すごいすぐレスポンスが返ってくるのが、やはりアイスショーならではのよさだなって思いました。いままでも、アイスショーに出るにあたって、自分に与えられた役目をしっかり全うしたいという思いだったんですけれども、これだけ長期間、自分で作るのも初めてだったので、期間をかければかけるほど、「これがいいかな、あれがいいかな」と試行錯誤したからこそ、いろんな想いが入って、この演技にこういう反応がいただけるんだということとか、回を増すごとにわかっていって、そして「Ice Brave 2」を発表しましたが、今後何をするかこれから考えていこうと思っているんですけど、いいものが今回ありすぎて、本当に迷いそうだなと思っています。
―― 3公演(愛知・福岡・新潟)をやって、プログラム全体の完成度と、完成しての想いはどうでしょうか。
宇野 始まる前は、ぼくが最初で最後のつもりで、スケーターとしての宇野昌磨がメインとしてやれるポテンシャルが、もうこの1回だけだからこそできるんじゃないかと思っていたんですけれども、自分が想像したよりもいいものができて、もっといろんなものをレベルアップさせたいという思いがあり、そして今回たくさんの方が見てくれたこともあり、よりぼくたちしかできないアイスショーをまた作れたらという思いです。
―― 「Ice Brave 2」が決定したことについては。
宇野 正直、「だよね」とは思いました。(笑)それだけいいものができたので。ガチな話、リアクションをすると、まあまあまあまあ、みたいな感じではありました。それは半分冗談ですけど、本当にたくさんの方がサポートしてくださっていたと思うので。だからこそ、より多くの方にまた見てもらえたらうれしいなと思います。
―― Ice Braveを終えた高揚感みたいなものはありますか。
宇野 正直、「Ice Brave 2」が、どうしようみたいな気持ちだったので、1がよかったからこそ、よりよいものにしたいし、いいところを変えたくないのもあるし、だけど新しいものになりたいしという思いで、そういう目線になってしまって。もちろん大きな歓声で、毎回ショーが終わるごとにもう動けないというくらい、自分の知る限り世界で一番体力面で大変なショーなので、これができたらなんでもできそう、というショーにはなっています。
―― プロスケーターとしての自信も深まった?
宇野 でももっと上手くなりたい、エンターテイナーとして上手くなりたい、もちろんスケーターとしてうまくなりたいというのもありますし、それこそアイスダンスもスケーターの真髄みたいな競技なので、やっぱり上手くなりたい。いっぽうで、見に来てくださるのはスケートが大好きな方なので、スケートのよさを見せたいんですけど、いままでスケーターが通ってこなかった、ちょっとこれはできないよねと思われている部分を、スケートとうまくマッチさせた、自分たちにしかできないものをいろいろやりたいという思いはあって。今回のショーが初めてという方もたくさんおられると思うので、スケートをあんまり知らない方が見て、「あ、すごい。楽しい!」って思っていただけるショーを作るために、いろんな視点で両方の良さを詰め込みたいなと。
―― 3公演で手ごたえを感じましたか?
宇野 名古屋のときにすごく大きく感じて、いいものだからこそ、いろんなところを回って、いろんなものを見せることがすごく楽しみでした。むしろ皆さんにお聞きしたいんですけど、このショーを見てどんな気持ちになりましたか? とか。もちろんぼくの気持ちも大事だと思うけれど、それこそ皆さんがこのショーを見て、いろいろ言っていただけるのがすごくうれしくて。皆さんが高揚している感じを、次も味わいたいなと思っています。
―― 「Ice Brave 2」決定をキャストの皆さんに伝えたときの反応は。
宇野 「まあ、いいからね(いいショーだからね)」という反応でした。「まあクッシー(櫛田一樹)はオファーしないかも」とか冗談を交えながら、楽しそうに、2に向けてまだまだ付き合い長くなるねって。まだ決まっていないことが意外と多くて、7月18日(のトヨタイムズスポーツ生配信)ですね、結構直近なんですけど、そこに発表できるように、いろいろ考えたいと思います。時期的なものも、ぼくも把握しきれていないので。
―― その「まあ、いいからね」という自分たちの自信はどう育ったんでしょうか。
宇野 やっぱり、懸ける熱量の差を比較するべきではないと思うんですけど、もう信じられないくらい大変なので。その大変さから来る自信というか。懸けている熱量が100では表せられない。お客さんの拍手とかもあって、120を超えて、もうこれ以上は無理と言いながら、毎回楽しいから120出しちゃう。ステファンは途中参戦で、ぼくたちは(ステファンの)10倍くらいリハーサルしているんですけど、それでもステファン自身も、今まで見たなかで世界選手権優勝したときくらいハイテンションに「See You Again」やってて。「大変だけど、楽しい。これは素晴らしいよ」と言ってくれています。ぼくだけの力ではなくて、みんながいいものにしようとする意志の表れだと思いました。
―― 満足度としては何パーセントくらい?
宇野 満足度はショーに対してはありますけど、ぼく自身のアイスダンスの技術的に、もちろん(練習時より)断然よくなっていると思うんですけど、もっともっとよくしたいので、今回の言い訳になりますけど、もっと名古屋からいいものにしたい、アイスダンスとして成立させる部分を増やしたいというところで、高みを目指したからこそ失敗してしまうこともあったんですけど、だからこそもっともっと上手くなりたいと思えている自分が、競技が終わっても、そういう意志があるっていうのはすごくうれしいですし、だからこそ、現時点でアイスショーに対しては満足していますけど、自分のスケーターとしての技量は、もっともっと上手くなりたい。もっともっと皆さんを驚かせられるようなスケーターになって、また変えていきたいなと思います。
―― 「ボレロ」を滑り終わったとき、やりきったような表情でしたが。
宇野 「Ice Brave 2」がなかったら感極まるときはあったかもしれない。でも頭の中に2があったので、クッシーが泣いているときびっくりしました。感情が追いつけなくて、まだ泣く心境を共有できていなかったので。ぼくたち3人、大爆笑しちゃって……。(笑)