羽生結弦、新アリーナの誕生を祝う「春よ、来い」
トリを務めたのは、もちろん羽生結弦だ。演技に先立って、流れた映像では、「新しいアイスアリーナが仙台にできるということで、ぼく自身もこれからどんどん、仙台のフィギュアスケーターもたくさん練習して、うまくなっていくことを願って、このショーに参加させてもらいました。未来をどう描くかはその子たち次第ですが、また仙台市からオリンピックを夢見て、オリンピックの金メダルを夢見て、これからも頑張ってほしいと願っています。新しいアリーナを皆さんの空気で感じながら、スケートをたくさん楽しみながら感じて帰ってくれたらうれしいと思います」とリンク誕生にあたっての決意と、後輩へのエール、温かいメッセージを寄せた。
この日披露されたソロナンバーは「春よ、来い」。さまざまな場面で披露され、たくさんの人々に勇気や希望を届けてきたプログラムだ。清塚信也が奏でるピアノの旋律に乗って、真新しい白いリンクで、全身のすみずみまで意識を使い、情感たっぷりに表現。心のこもったパフォーマンスからやさしいエネルギーが放たれた。
いったんリンクを去った羽生だったが、アンコールに応えて、再びリンクへ。おなじみの「Let Me Entertain You」で、会場を一瞬にして熱狂に巻き込み、フィニッシュすると、割れんばかりの拍手と歓声を浴びた。
フィナーレでは、「Anything’s Possible」に乗って、全出演者が再び登場。最後のグランドフィナーレでは「Lullaby」で手をふりながら、リンクを周回し、開館記念のアイスショーは14時50分に終了した。
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