開催中の「プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL~The Best of BROADWAY~ 横浜公演」。連日ゴージャスなショーを盛り上げているPIWチームのメンバー全員が出席し、ゲストに田中刑事さんを迎えて、「プリンスアイスワールド友の会 ファンミーティング2025」が行われました。メンバーとイベント参加者が円卓を囲むお茶会形式で、盛りだくさんのコーナーを通して交流を深めたイベントをレポートします。

田中刑事&吉野晃平がタッグを組んだ新作について語る
温かい拍手のなかPIWチームが登場すると、まずは田中刑事と選抜メンバーによるフリートークコーナーがスタート。田中とは共に長光歌子門下の同門スケーターでもある吉野晃平と中西樹希、入団2年目の植杉梨南と佐藤由基が参加し、さまざまなトークを繰り広げた。田中が、演出の菅野こうめいが曲を提案し、振付を吉野が手がけた新作「For forever」について問われ、「昨年のPIWで、(三澤)日向子ちゃんが滑っていた曲と同じ作品(「ディア・エヴァン・ハンセン」)のなかの曲で、すごくいい曲だったし、映画版を見てこういう場面だと入れてから振付をしていただいたので、思い入れも深くなりました。ぜひ映画も見ていただけると、こんなことを表現しているのかとわかってもらえて、いろいろつながっていけるように、えーと……」と、後半若干トークが怪しくなり、小声で隣に座る同級生の吉野に「助けて!」とSOS。吉野は「2人で事前に映画をしっかり見て、これは演出面で周りの助けを求めようと思いまして、(エヴァンと亡くなったコナーという2人の人物の関係を表現する上で)照明でコナーを表現したり、途中で唐川常人くんに出てきてもらったり。2人のいびつな人間関係と、最後の優しい嘘をテーマに作りました」と制作の舞台裏を紹介。田中も「最初はギブスをしようか? という話もあったんですけど、それだと映画をトレースしすぎている。そのままやりたくないなという思いが強かったので、自分たちで解釈を変えて、衣装で表現することにしました。ぱっと見爽やかな曲なのですが、なかに込められたものを深く深く表現しているつもりなので、みなさんにもいろんな解釈をしていただけたらと思います」と話した。

中西は「いつも応援ありがとうございます。2日間終わって、私たちキャストやゲストさんだけではショーは完成しなくて、お客さまから温かい歓声や拍手をいただいてすべてのショーが完結するんだと感じました」と話し、終盤の「Some like it hot」で金のトップハット姿のソロを華やかに舞うナンバーについて、「スタンドマイクで歌って踊るのは難しかったんですけど、普段とは違うところ(特設ステージ)でやっていますので、探していただけたら」と紹介。植杉は「去年は緊張しっぱなしでしたが、今年はふざけるところは思いっきりふざけて、真剣な演技は真剣にと、先輩方から学びながら、集中して頑張れているかなと思います」、佐藤は「レ・ミゼラブル」のマリウス役について「笑顔だけでなく、切なさやコゼットへの思いを意識しながら、役に入りきって滑れたらなと」と話し、それぞれがショーで担う役割や意識など話題は尽きなかった。
笑いでいっぱいの多彩なコーナー

続いて質問コーナーでは、ファンからの質問に河野有香、久保涼音、小平渓介が回答。クイズコーナーは、PIWの歴史にまつわるクイズにメンバーとイベント参加者が〇✕を上げて回答するというもの。PIW初演の年度や会場名など難度高めのクイズにもイベント参加者は高い正答率を見せ、ファンの熱さが伝わるコーナーに。
ゲームコーナーは、メンバーがグループごとにパーティションに隠れ、誰かが動物の鳴き真似をし、それが誰かの声かを当てるというゲームで大いに盛り上がった。誰が真似をしているかまったく隠す気がない小沼祐太、「パーティションの前に並ぶとき、正解者を列の後ろに持っていく習性がある」と鋭い観察眼で感心させたPIW男子キャプテン小林宏一、女性5人のなかから猫の鳴き声の正解者を当てる難易度の高いグループに「難しいけど、(佐々木)優衣さん?」とずばり正答してガッツポーズの田中刑事など、性格や個性が出て笑いあふれるコーナーとなった。
最後は写真撮影権などが賞品の抽選コーナーをPIW女子キャプテン松永幸貴恵が取り仕切り、「PIWが誕生してもうすぐ50年。大事なカンパニーだと思っていますし、友の会の皆様に本当に支えられています。平日にわざわざ時間をとってお越しくださり、ありがとうございます」と挨拶して、イベントを締めくくった。
