2025年4月19日
世界国別対抗戦2025 チームキャプテン会見DAY1

世界国別対抗戦2025 坂本花織「キャプテンには立候補しました。大変さよりも楽しいが勝つ」

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世界国別対抗戦2025が4月17日、東京体育館で開幕しました。1日目は、リズムダンス、男女シングルのSPが行われ、チームジャパンは坂本花織選手、千葉百音選手、鍵山優真選手、佐藤駿選手、吉田唄菜&森田真沙也組が登場して2位発進。世界チャンピオン3組を擁するアメリカが首位、満身創痍で臨んだというフランスが3位につけ、4位イタリア、5位カナダ、6位に初出場のジョージアが続いています。

1日目の競技終了後に、トップ3ヵ国のキャプテンたちが会見に臨み、1日目を終えたチームの状況や、キャプテン就任の舞台裏を語りました。

ジェイソン・ブラウン「選手としても人としても最高のカオリとケヴィン」

―― 1日目を終えて。

ブラウン まず、ぼくらの笑顔からも伝わると思いますが、本当にこのイベントを楽しみにしていました。すごく素敵なイベントで、ここでシーズンをチーム全員で終えることができることがとても幸せです。みんなで楽しくスケートすることができましたし、またここ日本で特別な試合ができたことをとてもうれしく思います。そして、ここにいるアスリートとしても、人としても最高の 2人と一緒にこの楽しいイベントをお祝いすることができたのも、すごく楽しかったです。

坂本 今日 3 カテゴリーのショートを終えて、女子がいちばん最後だったんですけど、アイスダンスを見て、男子を見て、力をもらって私たち女子ができて。それぞれ違うカテゴリーでも切磋琢磨できているのはすごくいいことだなと思うし、そういう経験ができるのは国別対抗戦ならではだと思うので、この経験ができて、みんなが楽しそうにしているのが見えて、私はすごくうれしかったし、楽しかったです。

エイモズ ジェイソンとカオリがもうほとんど言ってしまったんですけれども、この試合に来ることができて、チームもぼくもとても幸せです。ここで素晴らしい観客の方々、スケーターの方々と一緒にスケートができることをうれしく思います。今シーズンは世界選手権もオリンピックの枠取りがかかっていたので、すごく難しいシーズンにもなりましたし、とても長いシーズンだと感じました。この国別対抗戦はご褒美のように感じていて、スケートへの愛をみなさんと共有できたことを素晴らしく思っています。本当にここに来られて幸せです。

―― キャプテンに選ばれた経緯と、役割について。

ブラウン もちろんチームのリーダーとしての責任は100%感じています。キャプテンに選ばれたのは、アメリカのチームリーダーとハイパフォーマンスディレクターから「ジェイソン、きみにキャプテンをお願いしようと思っているんだけどどう?」とメールをいただいて、「絶対にやります」と返事をしました。

キャプテンのジェイソン・ブラウン率いるチームアメリカ。世界チャンピオン3人(組)を擁し、2大会連続6度の優勝を狙う ©Nobuaki Tanaka/Shutterz

坂本 チームジャパンのキャプテンを決めるのは、私が立候補しました。前回もキャプテンをやらせてもらったんですけど、キャプテンだから1 日中リンクにいたりとか、スケジュール的にもコンディション的にもすごく大変だったんですけど、大変より楽しかったが勝ったので、前大会の思い出を思い返して、またキャプテンやりたいかもって思って今回立候補した。自分自身でも盛り上げたり、楽しませたり、(チームシートを)飾り付けするのもすごく得意分野なので、自分の力が、スケート以外で発揮できるところかなって思っています。

エイモズ 国別対抗戦では、2021 年と 2023 年もキャプテンを務めたので、WhatsAppでグループを作って「キャプテンを選んでほしい」とメッセージをみんなに送ったんです。過去 2 大会でぼくがキャプテンを担ったので、そろそろ引き継ぎたいなと思って、みんなに聞いてみたんですが、まずアダム(・シャオイムファ)には「やらないよ」と言われて、エフゲニア(・ロパレワ)にもお願いしたんだけど、「いや、やりません」と言われちゃいました。なので、今回もぼくがやるしかないということで、キャプテンを務めることになりました。(笑)だけど、チームの信頼を自分が得ているのは本当にうれしいことだし、チーム全体を家族のように感じているので、とても楽しくキャプテンができています。フランスのチームはそれぞれ素晴らしい個性を持っていてお互いを支え合うことができるので、本当に大好きです。また、ぼくがスケートをやめたいと思ったときも、みんなから「まだいてほしい」とたくさんメールをもらったので、ここでまた楽しむことができています。

―― 2日目への展望と戦略について。

ブラウン 本当にみんなで支え合えていることが良かったと思います。今シーズンはとてもストレスが多い、大変なシーズンでした。ボストンでの世界選手権もオリンピックの枠とりを兼ねていたので、ホームの試合だったけどとても大変でした。ですが、今回はとにかく楽しく全員で支え合っていこうと考えて、今日に繋がったと思います。また明日も、もちろんみんなうまく演技をまとめたいという持ちもあるかもしれないけど、自分たちのご褒美といったように、日本でスケートすることもすごく幸せなことですし、チームのみんなでリラックスして、スケートができることを喜びに思いながら、このシーズンを締めくくりたいと思います。今シーズン初めてカオリに会えたので、やっと会えたー! って感じでうれしいし、ケヴィンとまたここで会えたのもうれしいです。

坂本 今日は佐藤選手がノーミスをしてくれて、それ以外の選手はちょっとミスがあって、キスクラに帰ってくるときに「ごめんね」って帰ってきた。もう本当に「ごめんね」とかいらなくて。もちろん試合なので緊張感はありつつ、でもストレスなく楽しんでもらえたらなと思っているので、明日は失敗しても「あ、やっちゃった!」ぐらいの勢いで、試合だけど、楽しんでくれたらいいなと思っています。明日、自分は試合がないので、100% 応援に力を注いで、チームジャパンを精一杯盛り上げていい方向に持っていけたらなと思ってます。

エイモズ キャプテンとして記者会見に臨むのは初めてなのですが、今日は大変な 1 日でした。自分も昨日は熱があったり、アダムは骨折が治ったところで疲れていたり、レア(・セルナ)は今朝ブーツが壊れてしまったり、本当に災難続きの 1日だったので、今日みんながベストを尽くせたことがうれしいし、チームを誇りに思います。 3位の表彰台も見えていますが、それはいちばんの目標ではなく、とにかく純粋にこの試合を楽しんで、明日は私もチームのために、チームも私のためにサポートし合って、リラックスしながら楽しみたいと思います。

大会2日目の4月18日には、午後5時からペアSP、午後6時25分からフリーダンス、午後8時から男子フリーが行われる。

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