「スターズ・オン・アイス ジャパンツアー 2025」が4月5、6日、大阪府吹田市の東和薬品RACTABドームで開催されます。前日の4月4日、記者会見が行われ、浅田真央、高橋大輔、村元哉中、坂本花織、三浦璃来&木原龍一、千葉百音、イリア・マリニンが出席。レジェンドスケーターと現役トップクラスの選手たちが織り成すスターズ・オン・アイスらしい顔ぶれで、それぞれが「ほかのスケーターと滑れるのが楽しみ」と抱負を話しました。
また会見に続いて、前日リハーサルが公開されました。演出を担当するカート・ブラウニングの指導のもと、スケーターたちがグループナンバーやフィナーレを練習。記事の下方ではたくさんの写真とともにリハーサルの模様をレポートします。
浅田真央、高橋大輔らとコラボ 島田麻央と初共演
今回のスターズ・オン・アイスでとくに注目の1つが、9年ぶりに出演する浅田真央と、高橋大輔のコラボナンバー。振付を担当した村元は「スペシャルなコラボで、友野一希選手も参加して4人でのコラボナンバーです。このあとも練習があるのですが、もうちょっとクオリティを上げて、素敵なナンバーに仕上げていけたら」と紹介。高橋は「3日間のリハーサルの前にもいろいろ詰めてきたので、すごくいいナンバーに仕上がっているんじゃないかな」と話し、浅田も「うまくいっています」と息はぴったり。「今回のコラボはかなだいと一希選手と4人でコラボを滑るんですけど、とってもとってもスペシャルなコラボになっているので、一瞬一瞬をかみしめながら滑りたいと思います」と期待感を高めた。
浅田真央、島田麻央のマオ&マオ初共演も話題だ。島田の母が浅田のファンで、浅田の“真央”にちなんで“麻央”と名づけられたのは有名なエピソード。島田は「ずっとここまであこがれ続けてきて、まさか同じアイスショーに出られるとは思っていなかったので、うれしいですし、この貴重な機会を大切にしたいなと思います。いろいろ聞いてみたいことはあるんですが、初めてのオリンピックから金メダルを狙っていく気持ちは、どんな気持ちで挑んでいたのかを聞いてみたいです」と初々しい質問。これを受けて浅田は「子どものころから夢見ていたオリンピックで、緊張もしたんですけど、最初のオリンピックは楽しかった覚えがあります。初舞台のオリンピックは楽しんでもらいたいなと思います」と笑顔で答えた。
記者会見 コメント全文
島田 今年もこの素晴らしいスケーターのみなさんと滑れることを楽しみにしてきたので、最後まで楽しく滑り切れたらいいなと思います。
浅田 私は9年ぶりのスターズ・オン・アイスということで、すごく懐かしいなというのと、同世代でずっといっしょに競技をがんばっていた仲間もいれば、いまテレビで私の応援している現役のスケーターといっしょに滑れることをとても楽しみにしています。
坂本 今回のスターズ・オン・アイスは本当にいまトップレベルの選手たちもいますし、自分たちの世代が憧れている方々が今回もいらっしゃるので、すごく楽しみです。
高橋 引退して久しぶりにこの「スターズ・オン・アイス」に参加させていただいて、大阪に住んでたので、久しぶりの大阪でパフォーマンスできることを楽しみにしています。
村元 私たちの久しぶりのスターズ・オン・アイスなんですけど、まず世界選手権、皆さんお疲れ様でしたっていう。本当にワールドメダリストたちといっしょに滑れるというのは、とても私たちにとってもうれしく思います。そして、今回もコラボナンバーでも新しい振付をしているので、そちらもすごい楽しみにいまパフォーマンスを迎えたいと思います。
千葉 今年もこのようなすばらしいスケーターの方々といっしょにアイスショーに出られることが非常に光栄に思います。今回もしっかり楽しもうと思います。
木原 2年ぶりに出演させていただくことを心からうれしく思っております。昨年は怪我と体調不良で出演させていただくことができなかったので、こうしてまた出演させていただけることを本当に楽しみにしていますし。今シーズンは表現をするっていうことをテーマで難しい顔で前半から滑ってきたと思うんですけど、アイスショーなので一切気にせず、楽しんで、リンクからはみ出ないように滑れたらいいなと思ってます。
三浦 去年は怪我があって、体調不良があって出演することができなかったんですけど、今年は怪我もなく体調も万全でやらせて……本当にすごく楽しみにしています。
マリニン またこうしてスターズ・オン・アイスに帰ってこられて大変うれしいです。日本で開催されるスターズ・オン・アイスに自分が参加できること、そして日本のスケーターたちといっしょに滑れるっていうのはいつも大変楽しい思い出になっているので楽しみにしています。
―― (マリニンに)世界選手権を終えられて、今シーズン振り返っていかがですか。
マリニン 全力で取り組んだ世界選手権だったので、勝利できたことは大変うれしいですし、とてもハッピーな状態でここにいます。自分はできる限りの努力でこの結果が出たことに対して、大変うれしく思っています。そしてまた次のオリンピックシーズンに向けて戦いたいという気持ちでいます。
―― (三浦&木原に)昨年怪我があって出演することができなかったんですけども、今年は凱旋公演というかたちになるんですけども、改めて日本のファンのみなさんに久しぶりに演技を披露できるということはいかがですか。
木原 昨年は怪我もありましたし、前半戦はちょっと苦しい姿しかお見せできていなかったので、凱旋公演というよりも自分たちが笑顔で滑れる本来の姿をお見せしたいなっていうのが今回強いかなっていうふうに思います。
三浦 楽しんで滑ってるところを見てほしいと思います。
―― (千葉に)世界選手権のメダリストとしてこの舞台に立つわけですけども、改めてそのあたりの気持ちというのを聞かせていただけますか。
千葉 去年の世界選手権は7位と悔しい結果に終わってしまって、今年はグランプリシリーズから結果を残すことができて、そして世界選手権で3位になることができて非常にうれしいです。自分のなかではすごい完璧な演技というわけではなかったので。来シーズンに向けての課題もたくさん見つかったんですけど、まずはしっかり堂々と演技して、このスターズ・オン・アイスのショーを楽しみたいです。
―― (高橋と村元に)浅田真央さんと新しいコラボで振付をされていましたけども、どのような進化というか、お2人のなかでの完成形というのはいま出来上がっているんでしょうか。
村元 友野一希選手もいっしょに参加することになって4人というかたちでのコラボナンバーなんですけど。さっきやっと一希といっしょに合流してできたばかりなので、このあとの練習があるんですけど、とてもいい流れではあるので、完成度としては、まだね、もうちょっとね、クオリティを上げていかないといけないんですけど、1日で素敵なコラボナンバーを仕上げていきたいなと思ってます。本当にスペシャルなナンバーになると思います。
高橋 ここに来るまで、3日間のリハーサルがあったんですけど、2人で相談しながらいろいろ考えて、すごく詰めてきたので、今日1日練習すれば、哉中ちゃんの振付も、ぼくもアドバイスだったり、いっしょに考えさせていただいてるんですけど、なんかすごくいい仕上がりになるんじゃないかなと思うので、あと1日がんばります!(笑)
―― 浅田さんとの練習もうまくいっている感じですか。
高橋 (浅田に)上手くいってる?
浅田 いってます。(笑)
―― (坂本に)世界選手権は重圧のなかでの戦いだったと思いますが、解放されて迎えるSOIということで、何かいままでと違う気持ちでこのショーを迎えているんでしょうか。
坂本 世界選手権に限らず今シーズンはずっと波がけっこうあったので、けっこう悔しかった試合もたくさん経験して。で、世界選手権で4連覇はできなかったんですけど、2位という結果を得ることができて。それでどこかホッとしてるところもあるんですけど、それと同時にやっぱり来シーズンに向かってはもう前向きに切り替えてできてきているのかなと思うので。このスターズ・オン・アイスから来シーズンを見据えて取り組んでいけたらいいなと思います。
―― 楽しんで過ごせそうですか?
坂本 はい! たぶん過ごせます。
―― (浅田に)9年ぶりのSOIですが、高橋さん、村元さんらとのコラボということで、またちょっと違った魅力をみなさんにお見せすることになると思いますが、いかがでしょうか。
浅田 今回のコラボはかなだいとあと一希選手と4人でコラボを滑るんですけど、本当にとてもとてもスペシャルなナンバーになってるので、一瞬一瞬を噛みしめながら心を込めて滑りたいと思います。
―― 浅田さんの隣に島田さんが座ってらっしゃいますけれども、若いスケーターといっしょにショーに出るということに対していかがですか。
浅田 島田麻央選手のお母さまが、私のことを応援してくれていたみたいで、「まお」という名前をつけたというのもニュースで知ったんですけど。今回お会いできるのをすごい楽しみにしてましたし、いまを輝くトップの、活躍しているスケーターのみなさんといっしょにまた本当にスペシャルな時間を過ごせることをとても楽しみにしております。
―― (島田に)浅田真央さんと同じステージに立てるということはどうですか。
島田 ずっとここまで憧れつづけてきて、まさか同じアイスショーに出られるとは思っていなかったので、すごくうれしいですし、なかなか生で演技を見ることができないので、貴重な時間を大切にしたいなと思います。
―― (島田に)実際に浅田真央さんにどんなことをお伺いしたいですか。事前にお話したことがあれば伺いたいです。
島田 いろいろ聞いてみたいことはあるんですけど、1つは初めてのオリンピックから金メダルを狙っていく気持ちはどういうものか……気持ちを持って挑んでたのかとか、そういうのを聞いてみたいです。
―― 差し支えなければ、浅田さん……
浅田 きっと来るなと思ってました。(笑)そうですね、私はいちばん最初のオリンピックが19歳のときだったんですけど、もちろんすごく私も子どもの頃から夢見てたオリンピックだったので、緊張もしたんですけど、オリンピックってすごい夢の舞台なので、最初のオリンピックはすごく楽しかった思い出があります。なので、初舞台のオリンピックは楽しんでもらいたいなと思います。
前日リハーサル
会見に続いて、前日リハーサルが報道陣に公開された。昨年に続いて演出を担当するのはカート・ブラウニング(カナダ代表として世界選手権4回優勝)。プロに転じてからはスターズ・オン・アイスで長く活躍し、このショーを知り尽くしたスケーターの1人だ。妻のアリッサ・シズニー(全米選手権優勝)が振付助手を務め、練習着姿のスケーターたちにオープニングやグループナンバーの振付を伝授していく。
※以下、アイスショー「スターズ・オン・アイス2025」のグループナンバーや選曲のネタバレを含みます。
日本人スケーターのグループナンバーはB’zの「ultra soul (ウルトラソウル)」、フィナーレはクイーンの「We are the Champion」と、キャッチーな選曲が並ぶ。振付でも観客とのつながりを大切にしているようで、オープンマインドなカートらしさがそこかしこから感じ取れる構成だ。日本人現役スケーターの大半は、昨年夏の強化合宿ですでにカートとアリッサの指導を受けたことがあり、練習でのやりとりもスムーズ。日本人スケーターがグループナンバーの練習をしている間を縫うように、イリア・マリニンが自分のプログラムを熱心に練習する姿もあった。世界選手権をはじめ、シーズンの大一番を終えたばかりの現役選手たちはのびのびと滑り、お互いに笑い合う和やかで楽しそうな雰囲気だ。
いっぽう、「ultra soul (ウルトラソウル)」の練習をしているメインリンクの、すぐ隣のサブリンクでは、浅田真央、高橋大輔、村元哉中、友野一希が共演するコラボレーションを練習中。こちらはしっとりとしたヴォーカル曲、Aquiloの「Silhouette」に乗せて贈る村元振付のナンバーで、浅田と高橋のみならず、浅田と村元、高橋と友野のペアや、かなだいのスケーティング、4人でのシークエンスなど、組み合わせが移り変わっていき、それぞれの滑りの異なる妙味がにじむ。浅田の9年ぶりの出演はもちろんのこと、その間に彼女がアイスショーを手がけてきたこと、かなだいがアイスダンスチームを組み、いま高橋がショーのプロデュースでも豊かな発想を氷上に実現していること、友野が彼らのもとでショー経験を重ねていることなど、さまざまな巡り合わせの軌道が重なり合ってこそ生まれたコラボレーション。その貴重さが、「まおだい」が寄り添って軽やかなスケーティングを見せるデュエットに結晶している。何度も練習し、話し合いながらみるみるうちにブラッシュアップしていくなかでも、隣のメインリンクから「ウルトラソウル」の大サビが聞こえてくると、動きを止めて片手を振り上げ「ハイッ」とジャンプする茶目っ気も。
スケーター個々のプログラムと、このショーだけのコラボレーションで織り成す「スターズ・オン・アイス ジャパンツアー 2025」は、4月5、6日に大阪・東和薬品RACTABドーム、12、13日に札幌・月寒体育館で開催される。