「こまれで頑なにやってこなかった演目も入れている」
―― アイスショーを作りたい、プロデュースしたいという思いはいつごろから、どういったきっかけで芽生えてきたのでしょうか。
宇野 これだけの「Ice Brave」に対しての、ショーを作り上げていく熱量に関しては、ぼくは正直、だんだんとここまで入り込んだという感じです。最初はお話をいただいて、ぼくにも(アイスショーを)作らせていただけるお話がくるなんて、すごくありがたいことで、本当に作っていただけるのであれば、それに見合った内容にしたい、そしていいものを作りたいなという意志でした。いざ練習が始まったり、構想を考えたりし始めると、いちばん最初に、ちょっと偉い人に「6月までに時間が意外とあるようでないから、これだけに集中するくらいの気持ちになっちゃうから」と言われて。「そうなのかな?」と思っていたんですけど、実際にそのようになって、しかもそれが、やらなきゃというよりも自分自身がそうしたい、そうしなければ間に合わないと思うところまで(熱量が)きているので、まずはこの機会を提供してくださったみなさまに感謝したいですし、だからこそ素晴らしいものを作りたいなと思っています。
―― 過去のプログラムを滑ることで新しい発見はありましたか。制作の途中経過を聞かせてください。
宇野 ぼく、本当にすごいことに気がついて。自分が過去に納得できなかった演目とか、もうちょっといい演目にしたかったなと思っていたものがたくさんあって、自分にとって代表的なとか、これは自信を持っていい作品ですと言えるものを作りたいと思っていましたけど、過去のプログラムを見つめ直して新しいものを作って、自分が満足いくものにすれば、すべてが自分にとって自信を持って満足できる演目にできるんじゃないかなと思った。それを目標として(「Ice Brave」の)スタートを切ったわけではないんですけど、結果的にすごく自分にとってもうれしく、そしてやっぱり見てくださる方たちにとっても思い出深いと思います。でも、初めてこのショーや、ぼくを見に来て下さる方たちにも楽しんでもらえるように、思い出深いだけではなくて、完成度の高いプログラムをお見せできたらなと思っております。
―― 演目のタイトルを1つ、2つ教えていただけますか。競技会、エキシビションで滑ったものなのか。
宇野 (森田アナウンサーに)どう思います? 曲名は言っていいんでしたっけ?
森田 (スタッフから)マルが出ています。ぜひ2曲くらい言ってください。
宇野 いや、どうなんですかね。ぼく、アニメとか漫画とかでもネタバレされるより自分で見たいと思っちゃう人なんですね。いま(配信で会見を)見てくれいてる3,000人くらいの人たちのなかには、「うわ、言われたくなかった」と思う人もいるかもしれないので、やっぱりそこはお楽しみで、みんな(発表のタイミングは)共通でもいいのかなと思います。
―― 使用する曲は、競技用だけでなく、エキシビションの演目も含めて?
宇野 エキシビションも含めております。でも、けっこうショーで過去プロをお披露目するということを何度かやらせてもらっているんですけど、頑なにやってこなかった演目も入れているので、もしその演目を楽しみにしてくださっている人たちがいるのであれば、それはぼくもたくさんの練習をして、満を持してやりたいと思っているので、お楽しみにしていただければなと思います。
―― ステファン・ランビエルコーチが、お互いプロという立場で、宇野さんのプロデュースするショーに来てくれるということについて。
宇野 すごくありがたいですね。大変じゃないですか。やっぱり従来のショーとは違って、数日の練習で自分の演目+オープニング、追加で2、3曲ではなく、もう丸々(ショー全体を通しての出演)なので。すべてが全部新しく思えなければいけないアイスショーになってくると思うので、すごく大変だと思うんですけれど、シャンペリーから日本まで。シャンペリー、めっちゃ田舎なのでなのでめっちゃ遠いんですけど、大変ななか来てくださるということで、本人にはたくさんがんばっていただいて。短期間ではありますけど、仲間になれるようにがんばらせます!
―― ダンスの先生は、どのジャンルの方ですか。
宇野 ぼくもたくさん、そういう情報を解禁したいんですけれども……。決して、知らないとか、わからないとかいう話ではないんですけど、ちょっと内緒ということで、後日文書で送らせていただくかたちでもよろしいですか? 決して知らないとかではないです!