2024年11月10日
「徹底したアスリート・ファーストで中・長期的な支援を」 

INTERVIEW 渡邉和孝(オリエンタルバイオ代表取締役社長)

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生身の人間ができる究極の芸術

―― フィギュアスケートはアーティスティックなスポーツと言われていますが、渡邉社長ご自身がお好きな芸術分野や美意識を高めるために心がけていることはありますか。

「正直ないんですよ。(笑)私どもも、まさか自分たちが、スポーツや芸術の方々と知り合うことになるとは思っていませんでした。じつは、お恥ずかしながら、これまでは芸術的な関心があまり足りていなかったんです。現在、ご縁があって、ローザンヌ国際バレエコンクールもサポートさせていただいていますが、自分になかったもの、知らなかった世界を見せていただいているのはすごくありがたいですし、うれしく思います。フィギュアスケートの世界もバレエの世界もそうだと思うのですが、ほとんど生身の人間ができる究極の芸術だと思うんです。達成するには、並々ならぬ努力があり、食事も考えて、小さいころから積み上げて今に至っているわけですよね。表現する際も、とても孤独だといえます。たとえば、球技、格闘技などの対戦競技とは違って、フィギュアスケートやバレエは、個人で何千人もの観客を前にして、真ん中に立って表現する。孤独というかプレッシャーのなかで、日々コツコツ積み上げてきたものを、みなさまのためあるいはご自身のため、“芸術”として表現している。よほどの努力がなければできないと思います。

先日、上野水香さん(バレリーナ/東京バレエ団ゲストプリンシパル)と対談した際、我々を指して『健康や体のことを意識しているからこそ、身体の酷使や表現への理解をしていただいている』とおっしゃってくださった言葉が印象に残っています。『健康』を大事にやってきたからこそ、共通する体を使った表現に対する興味や関心、思い入れがあるのだと思います」

―― では、最後に、スケートファンにぜひ伝えておきたいことはありますか。「オリエンタルバイオ」という名前は知っていても、実際どんな会社なんだろうと思っている方もまだいらっしゃると思うのですが。

「我々よりも、みなさまのほうが、さまざまな経験やいろいろな思いを通して長く応援してこられているかと思います。我々は、企業として、ご縁があって、所属やスポンサーという形で応援させてもらっていますが、いまフィギュアスケートは変革の時が来ていると思うんです。羽生結弦さんをはじめ、世界のトップで活躍していた方々が競技の世界から飛び立ちました。我々としては、企業のことも多少は知っていただきたいですが(笑)、何よりも、次の世代を一緒に応援して、アーティスティックなスポーツ、フィギュアスケートを盛り上げていきたい。その一助に、みなさまの仲間になっていければいいかなと思っています」

提供/オリエンタルバイオ

プロフィール
渡邉和孝 Kazutaka Watanabe オリエンタルバイオ代表取締役社長。2000年入社。2019年現職に就任。本業である健康食品事業のさらなる発展とともに、社会貢献活動や、フィギュアスケートをはじめとする次世代の人材育成サポートにも注力している。2021年に鍵山優真選手と所属契約、2022年には三浦佳生選手、住吉りをん選手が加わり、オリエンタルバイオスケート部が誕生。2023年にアイスダンスの田中梓沙&西山真瑚組が加わった。バレエの分野でも、2022年にローザンヌ国際バレエコンクールの日本予選をサポート、さらに50周年記念公演「Gala of the Stars」のオフィシャルパートナーを務め、現在ローザンヌ国際バレエコンクールのプリンシパル・ベネファクターとして支援を続けている。
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