2024年11月21日

世界選手権2023 女子シングルSP後プレスカンファレンス

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世界選手権2023の女子シングルSPが行われ、坂本花織(日本)が首位、三原舞依(日本)が3位でフリーに進出。2位イ・ヘイン(韓国)とともに、記者会見で以下のようにコメントした。

―― 今日の結果を受けての感想を聞かせてください。

坂本 このショートは、シーズン前半はすごく不安があったんですけど、世界選手権に向けてしっかり練習を積むことができて、不安がどんどんなくなって自信になっていったので、今日のショートは思い切っていままで以上に楽しく元気よく滑ることができました。

イ・ヘイン 1月の韓国選手権ではこの世界選手権に来るために本当にがんばったので、今日みたいに夢の舞台に来ることができて、花織お姉さんと舞依お姉さんのような素晴らしい選手と一緒にこの場に座ることができて、とてもうれしく思っています。自分の持っている最善を尽くせたと思います。

三原 今シーズンの中でいちばん、自分でもびっくりするくらい緊張があって、久しぶりに足が震えながらのショートになったんですけど、6分間練習の前に名前がコールされたときにすごく声援をいただいて、たくさんのバナーが目に入って、なんて幸せなんだろうとうるうるしながら練習していて、(演技が)始まってからは緊張しながらも、緊張をいい緊張感に変えて滑れたので、最後まで滑れて本当に安心という気持ちでいっぱいです。

―― (坂本選手に)ダイナミックなジャンプやパワフルなスケートが世界で評価されるようになってきたと思いますが、その感想と、それがどのように培われたか教えてください。

坂本 もともと小さい頃からジャンプが好きで、シニアに上がってからも自分はジャンプしか取り柄がないと思ってきたので、それをずっと極めてきて、やっとこうやってシニア6年目でプラス5がたくさん並ぶくらい評価されるようになったのはうれしいですし、自分の武器が点数として表れているのは自信にもつながるなと思っています。こういうダイナミックなジャンプができるようになったのは、中学生の時にクラブの夏の合宿で先生が「勢いよく滑ってそのまま減速せずに跳びなさい」というのを(おっしゃって)、そのときはめちゃくちゃ怖かったんですけど、だんだんそれに慣れてきて、そっちのほうが快感がすごくて、それを試合でやったらどうなんだろうという好奇心からこういうジャンプが生まれたんだと思います。

―― (イ・ヘイン選手に)四大陸選手権で優勝したことは助けになりましたか。

イ・ヘイン 四大陸選手権で勝つことができたのは自信になりましたしうれしかったですが、同時に大きなプレッシャーにもなりました。でもそのプレッシャーは、「自分がスケーターとして、競技者として上達している証拠だ」と認識して、気持ちの持ち方を変えることができました。今年に入ってからはインフルエンザにかかったり、コンディションがあまりよくなかったのですが、四大陸にも世界選手権にも絶対行きたかったので、コンディションを整えていい状態にすることに集中したことで、こういうことができたのだなと思います。いいコンディションで臨めたことを喜んでいます。

―― 坂本選手は、昨年の優勝と比べて、ディフェンディングチャンピオンとして臨むホームでの優勝最有力候補ということで、緊張につながったのか、自信が勝っているのか伺えますか。三原選手も観客の声援が緊張につながるのか、後押しになったのか教えてください。

坂本 去年の世界選手権は、オリンピックの1ヶ月後に行われたので、オリンピックで一度ピークを上げて、それが世界選手権までの1ヶ月のあいだで落ちてしまって、もう一度ピークを上げないといけないというのがすごくつらくて、そのなかで世界選手権をやったので、去年のほうがしんどかったし、状況が状況だったので優勝しないとおかしいよと先生に言われてずっとやってきたので、去年のほうがメンタル的にもきつかったなと思います。今年はディフェンディングチャンピオンとして挑む世界選手権ですけど、そう思うよりは、4年前のこの会場で行われた世界選手権で悔しい思いをしたので、そのリベンジのつもりで挑んでいるので、その目標が達成できるようにしたいなと思っています。

三原 世界選手権の母国開催ということで、本当にたくさんの選手が日本に来てくれることが何よりうれしくて、観客の皆さんの声援をいただき、緊張はしたんですけど、緊張をうまくいい緊張感に変えて、背中を押していただけたので、私にとっては何よりうれしさと感謝の思いを込めるいいプッシュをしてくださったなと。自信のほうが大きいかなと思います。


女子シングルフリー後のメダリスト記者会見については、「ワールド・フィギュアスケート」98号に掲載予定です。

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