坂本花織を支えているもの
もがきながらも、自国開催の世界選手権への切符を、誰もが認める成績で掴み取った坂本花織。この彼女の足跡を支えてきたのは一体なんだったのだろうか。2月のインタビューでは、「コロナで1か月半滑れなかった期間があったから、いまはより楽しくできているのかなって思います」と、スケートや自分自身とポジティブに向き合えるようになった経緯を振り返る。苦しい時間も前向きに変換していく気丈さ。それが彼女の強さの秘訣なのかもしれない。「たまにハメを外しそうなときは先生が上手く抑えてくださる」と、周囲への感謝も語った。スケートを始めた頃から師事している中野園子コーチやグレアム充子コーチとの最強タッグで、いよいよさいたま世界選手権へ出陣する。
「4年前のさいたまでの世界選手権は、これでもかというくらい練習してましたが、フリーのたった1つのパンクのせいでメダルを逃したのが本当に悔しかった。その悔しさを晴らせるようにしっかり練習して、自信を持って試合に挑めるようにしたいなと思っています」
「ワールド・フィギュアスケート97号」単独インタビューより
さいたま世界選手権をこう見据える坂本。あらゆるものを糧にして、日本の観客の前で今シーズンの集大成の演技に挑む。
スケートアメリカでのインタビューは、坂本選手が表紙の「ワールド・フィギュアスケート96号」、独占インタビューは「ワールド・フィギュアスケート97号」に掲載しています。