第2部のトップバッターとして登場した四大陸選手権アイスダンス代表。宇多田ヒカルの「桜流し」に乗って、得意のローテーショナルリフトなどで会場をわかせた
世界選手権初出場が決まった吉田陽菜は、チアリーダー姿で元気いっぱいに踊った。「このナンバー(『Highschool Musical』)は、ノービスで作った初めてのエキシビション。今年が高校生最後のメダリスト・オン・アイスなので、高校生バージョンを披露したいと曲をアレンジして、今日の朝に仕上げました」
世界選手権代表入りを果たした三浦佳生は、イマジン・ドラゴンズの「Natural」をエネルギッシュに演じたあと、アンコールではフリー「進撃の巨人」の一部を披露。演技後の場内インタビューで、「駆逐するつもりで。みなさんを巨人に見立てて倒しに行きました!」と話し、会場をおおいに沸かせた
世界選手権と四大陸選手権の代表に選ばれた千葉百音は、昨季のSP「シンドラーのリスト」を披露し、美しい滑りで魅了した。メダリスト・オン・アイスについて、「年の瀬のアイスショーは毎年クリスマス感もあり、今年最後の演技だと思うと、思いっきりやろうというか気持ちよく終わろうと思う気持ちになるアイスショーです」と話した
2年ぶりの世界選手権、4年ぶりの四大陸選手権に出場が決まった鍵山優真。ドラマティックなオペラ曲「ウェルテル」、さらにアンコールではフリーの力強いステップで観客を演技に引き込んだ。演技後の場内インタビューでは、「お客様のみなさんが盛り上がってくれて、最高のクリスマスになりました」と話し、2023年最後の大会を終えて、「年末年始は休めることが一番楽しみです」と微笑んだ
全日本選手権3連覇を達成し、3月の世界選手権では3連覇を目指す坂本花織。白のトップに黒のパーカーとパンツスタイルで、新ナンバー「トランポリン」を世界初披露し、アンコールではSPを舞った。
演技直後に息もきれぎれに、場内インタビューに応じた坂本は、「今年の4月に作ったエキシビションで、8ヵ月空いたので、振付が完全に飛んでしまって、振付がビデオだよりになってしまったんですけど……まあまあの出来でした」と話し、「MOIが決まっているとわかっていたら、もうちょっと前もって練習しておけばよかったなと思うんですけど、ショートとフリーで手一杯だったので、今日は本当にすみません!」とお詫びし、観客からは温かい拍手を送られた。「3連覇の自分へのご褒美は?」と聞かれると、「年末はスケート仲間と遊びに行きます!」と答えていた
2年連続6度目の優勝を果たし、世界選手権3連覇に挑む宇野昌磨。トレードマークのクリムキンイーグルや激しいステップを交えたダンサブルなナンバー「Come Together」では観客の目を釘付けにし、アンコールではSPの一部を披露し、大トリとして、エキシビションを締めくくった。場内インタビューでは、SNSで話題になっていたSPとFSの衣装のパンツをはき間違えていたのではないかという件について、司会者に聞かれると、宇野は「今まで知らなかったです。色が違ったんですかね?」と尋ね、「素材感が違ったようです」と説明されると、「なるほど。演技に支障がなくてよかったです」と笑ってみせた。「衣装を忘れることは2回くらい」と明かし、「こうならないように後輩たちにはがんばってほしいと思います」とユーモアあふれるコメントをし、場内は笑いに包まれた。
「歓喜の歌」のアレンジバージョンのライブ演奏から始まるフィナーレでは、総勢24名が再び登場。スケーターたちは笑顔で手を振りながらリンクを周回し、2023年の滑り納めを楽しんでいた。