2025年4月28日
CLASSICSもRocks!も、集大成の華やぎを130分につめこんで

プリンスアイスワールド2025-2026が開幕! かなだい、鍵山優真、友野一希らが登場 

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「プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL~The Best of BROADWAY~」の横浜公演が、4月26日にKOSÉ新横浜スケートセンターで開幕しました。2023-2024の「BROADWAY CLASSICS」、2024-2025の「BROADWAY Rocks!」を経て、集大成となるのが今回の「PIW THE MUSICAL~The Best of BROADWAY~」。「CLASSICS」と「Rocks!」から珠玉のナンバーをピックアップし、さらにスケールが大きく楽しいミュージカルナンバーを新しく追加して、集大成にふさわしい最高に華やかな130分が繰り広げられます。

スケートファンにもミュージカルファンにもなじみ深い名曲が、PIWの世界に登場

初登場のナンバーのなかでまずお目見えしたのが、ミュージカル「シカゴ」。2024-2025シーズン、坂本花織が「All That Jazz」をフリーで使ったこともあり、フィギュアスケートファンにもなじみのある作品だ。しっとりとした「Now a Days」と、誰もがステップを踏んでしまいたくなるような「Hot Honey Lag」にのせて、PIWチームの女性メンバーたちが、側転なども交えながらコケティッシュな魅力をふりまいた。

2023-2024の「CLASSICS」では「On My Own」と「Bring Him Home」のナンバーが組み込まれていた「レ・ミゼラブル」には、ミュージカル本編の1幕最後に登場人物たちがそれぞれの決意や想いを歌い上げる「One Day More」が追加に。より劇的な効果が加わり、PIWメンバーが演じる登場人物たちの心情がより明確に表現された。ナンバーの終わりにはPIWメンバーそれぞれが客席に頭を下げて挨拶をするなど、ミュージカルのカーテンコールさながらの演出に、スケートリンクが格式高い雰囲気に包まれる。

今回が初登場の「メリー・ポピンズ」のメドレーには、キッズスケーターたちも参加。誰もが一度は耳にしたことがある「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」では手遊びをする振付もあり、夢のあるカラフルで楽しいひとときを届ける。

日本にはまだ上陸したことのないミュージカルのナンバー「Some Like It Hot」は、演出の菅野こうめいが訳詞を手掛け、「アイスショー」にフォーカスした歌詞の内容になっており、まさにPIWのためにオーダーメイドされたプログラム。帽子を使ったダンスも煌びやかな雰囲気で、観客をテーマパークに来たかのような気分にさせる。

横浜公演では、実力派のミュージカル・アクターたちが日替わりで生歌唱を届けることもうれしい演出の1つだ。初日には笹本玲奈が出演し、「ヘアスプレー」の「Good Morning Baltimore」と「ミス・サイゴン」の「命をあげよう」をPIWメンバーの滑りに合わせて歌い上げた。「ミス・サイゴン」は、笹本が2004年から2016年まで10年以上にわたって主役のキムを演じた作品でもある。

友野一希が新SPを披露

ショーや競技のトップクラスで活躍するゲストスケーターたちの演技も楽しめるのが、PIWの魅力。ゲストスケーターのなかで最初に登場した中田璃士は、「Take Me To Church」にのせ、目を見張るほどスタイリッシュな動きに磨きのかかったパフォーマンスを披露した。先月、世界選手権に出場したばかりの樋口新葉は、これまた有名なミュージカル「ドリームガールズ」のプログラムを用意。友野一希は新SP「That’s It」をお披露目し、重低音のリズムに乗って会場をまるでダンスフロアのような空気に染め上げた。氷に吸い付くようなスケーティングを見せながら、上半身は息つく暇もないほど密度の濃い振付。早くも名作誕生の予感が高まるシェイリーン・ボーン作のプログラムに、客席は大いに沸いた。滑り込んできたエキシビションナンバー「Skydance」を滑った鍵山優真は、細かい音の連なりをすべてすくい上げるようなステップで魅了した。

第2部では、村元哉中&高橋大輔が、かつて競技会でリズムダンスのプログラムとして使用していた「Soran Bushi」のプログラムを披露し、ぐっとブラッシュアップされた完成度で見せて観客を惹きこむ。田中刑事が滑ったのは、ミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」から「For Forever」。菅野こうめいから提示された数曲からこの曲を選び、PIWメンバーの吉野晃平が振付を手掛けたナンバーで、大空へ飛び立とうとするような演技を展開した。織田信成は雄大で美しいプログラム「better man’s angels」で滑りの巧さをじっくり見せ、荒川静香は静寂の空間にイーグルのエッジ音が響く、情感豊かな「With You」を初披露。それぞれがそれぞれの色で、多彩な世界を描いた。

>>次ページ:出演者の初回公演後コメント 鍵山優真「PIWはお客さんと距離が近いところが特別」

= INFORMATION =
プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL~The Best of BROADWAY~
4月26日(土)、27日(日)、29日(火・祝)、30日(水)/KOSÉ新横浜スケートセンター
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