2024年12月28日
2025世界選手権、四大陸選手権、世界ジュニア選手権代表らの壮行エキシビション

坂本花織、鍵山優真、りくりゅう滑り納め メダリスト・オン・アイス2024 

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【第2部:世界選手権の代表メンバーが登場】

壷井達也 世界選手権&四大陸選手権男子シングル代表 
SP14位から総合3位まで巻き返し、世界選手権と四大陸選手権の代表に初めて選ばれた壷井達也。「Stairway to Heaven」での堂々とした滑りに自信があふれていた。

樋口新葉 世界選手権&四大陸選手権女子シングル代表
全日本選手権3位となり、3年ぶり4度目の世界選手権出場を決めた樋口新葉。全身を大きく使って音楽を細やかに表現した「Primavera」。

長岡柚奈&森口澄士 世界選手権&四大陸選手権ペア代表 
世界選手権の初代表に選ばれた“ゆなすみ”こと長岡&森口組。楽しいエキシビションナンバー「Pump It Up + Gonna Make You Sweet」を披露した。

佐藤駿 世界選手権男子シングル代表 
世界選手権初代表に選ばれた佐藤駿。試合の大きなプレッシャーから解放され、「Rise」で軽快な滑りを見せた。

千葉百音 世界選手権&四大陸選手権女子シングル代表 
全日本選手権4位となった千葉百音。2年連続となる世界選手権代表とともに、連覇がかかる四大陸選手権代表に選ばれた。「ラベンダーの咲く庭で」の演技。

吉田唄菜&森田真沙也「またここから一生懸命がんばりたい」 

吉田唄菜&森田真沙也 世界選手権&四大陸選手権アイスダンス代表
全日本選手権で初優勝し、世界選手権初出場が決まった“うたまさ”。BLACKPINKロゼとブルーノ・マーズによる大人気コラボ曲「APT.」で、“ゆかいな仲間たち” (櫛田育良、長岡柚奈、鍵山優真、千葉百音、三浦佳生、友野一希)とともに、観客を楽しませた。 

演技を終えた吉田は「たくさんの素敵なスケーターのみんなが一緒にAPT.をしてくれて、とても楽しかったです」、森田は「みんなで盛り上がることができて、会場の皆さんも盛り上がれたと思います!」と話し、場内から拍手が起こった。盛り上げてくれた6人は、吉田からお願いして出てもらったのだという。初優勝から一夜明けて、吉田は「まず、優勝できたことはとても素直にうれしく思います。ただ、とても悔しい1位になってしまったので、来年の全日本ではリズム、フリーともに自分たちの納得のいく演技ができるように、またここから一生懸命がんばりたいと思います」と力強く答えた。初出場となる世界選手権について、森田は「世界選手権は初めてなので、すごく緊張もすると思うんですけど、大きな舞台の雰囲気を楽しみつつ、自分たちの満足のいく演技をしたいです」、吉田は「私も大きな舞台をしっかり楽しんで、自分たちの満足のいく演技をして、私たちを世界の皆さんにアピールできたらなと思います」と抱負を述べた。

三浦璃来&木原龍一「後半戦は表現しつつ、楽しむことを第一に」

三浦璃来&木原龍一 世界選手権&四大陸選手権ペア代表
5年ぶりに全日本選手権に出場した“りくりゅう”。気持ちが華やぐ「Can’t Stop The Feeling!」に乗ってダイナミックな演技で沸かせたあと、アンコールに応えて、クールなSP「Paint it Black」の一部を滑って見せた。メダリスト・オン・アイスには2年ぶりの出演(航空機遅延とロストバゲージの影響で、2022年全日本は欠場したが、MOIだけ出演)。

演技を終えた2人は、「5年ぶりに全日本選手権大会に出場することができて、メダリスト・オン・アイスまで怪我なく無事に終われたこと、本当に嬉しく思います」(三浦)、「あまり練習が足りていなかったので、次はエキシビションまでもっといい演技を披露したいです。がんばります」(木原)と語った。全日本の景色を振り返って、三浦は「試合期間中も“りくりゅう”バナーをたくさんの方々がふってくださって、温かい気持ちになりましたし、心の底から最後まで滑りきることができました」、木原は「5年前もたくさんの方々が会場に足を運んでくださったんですが、本当に今回はそれ以上の方が足を運んでくださり、心から感謝してます」と話した。クリスマスイブの予定を尋ねられ、三浦が「私はやっとこさ、日本に帰国することができたので、病院の方に行きたいと思います」と答えると、木原も「ぼくも歯医者ですね」とコメント。さらに三浦が「私、明後日クリスマスが歯医者です」と2人とも偶然歯医者の予定を入れていた。四大陸選手権と世界選手権に向けては、木原は「前半戦は少し完璧を求め過ぎてしまって、ぼくたちの良さである、楽しむというのが少し出せてなかったと思うので、後半戦は表現しつつ楽しむことを第一に頑張っていきたいなというふうに思います」と意気込みを語った。

鍵山優真「とにかくとりあえず休みたいです」

鍵山優真 世界選手権男子シングル代表
全日本選手権でみごと初優勝を飾った鍵山優真は、たくさんの拍手喝采を浴びて、「Skydance~Resolve」を披露した。アンコールでフリーの情熱的なステップを滑った後、キス&クライにやってきた鍵山を迎えたのは、今年5月に引退した宇野昌磨だった。フジテレビ系フィギュアスケート中継でスペシャルアンバサダーを務める宇野は、鍵山が「エキシビションは点数を気にすることなく思い切り表現に全力を注げるので、すごい気持ちよかったです」と息を弾ませながら答えると、「本当に素晴らしかったです。すごく過酷な試合を乗り越えたうえで、まだこのパフォーマンスができるので、すごく驚きです」と称賛した。

全日本選手権の初優勝についてあらためて尋ねられた鍵山は「今シーズンがすごく試練のようなシーズンだったので、それを乗り越えていろんな経験を経て、この全日本選手権では最終的には自分の満足度のいく演技ができて初優勝ができたので、今はすごく嬉しい気持ちです」と喜びを語った。宇野もうれしそうな様子で、「本当にフリープログラム、そしてショートプログラムともに素晴らしい演技でしたし、ミスももちろん本人の中ではあったかもしれませんけれども、お客さんがみんな感動する素晴らしい演技ありがとうございました」と述べると、「ちょっと競技の話から変わって」と話題を変え、「例年だと、このメダリスト・オン・アイスとかぶる日程ですが、今年はクリスマスがスケートと関係なく過ごせるのかなって想像するんですけれども、明日の予定とかどんなことしたいなとかはありますか?」と切り込んだ。鍵山は「ぼくにとっては、すごくタイトなスケジュールのシーズンだったので、とりあえずとにかく休みたいです」と率直にコメント。宇野は恐縮しながら「そうですよね。試合後にもう1回エキシビションも出て大変な中、インタビューまでありがとうございます」と頭を下げると、会場は温かい雰囲気に包まれた。

最後に、アナウンサーから、背景に飾られた日の丸に書いた「自分を超えてその先へ(金)」への思いについて尋ねられた鍵山は、「今シーズンは自分と戦うシーズンだと思ったので、自分の気持ちだったりとか、こうやるべきことっていうのをしっかりと目標を果たしていきたいシーズンになったので、これからの自分をさらに超えて金メダルっていうところに手を掴んでいきたいです」と力強く答えた。

坂本花織「今年も優勝できて、とりあえずホッとしています」

坂本花織 世界選手権女子シングル代表
「メダリスト・オン・アイス2025」のトリを飾った坂本花織は、家入レオの「Shine」を披露した。2024年ファンタジー・オン・アイス神戸・静岡公演で家入レオとライブで共演した思い入れのあるナンバーで、演技の最後にリンクサイドに集まった仲間たちと集合写真を自撮りする場面も見られた。

演技後に坂本にインタビューしたのは、今年1月に引退した本田真凜。フジテレビ系フィギュアスケート中継のスペシャルフィールドキャスターを務める本田が「お気に入りのエキシビションナンバー『Shine』を滑り終えてみていかがですか?」と尋ねると、坂本は「このプログラムは自分らしさが出せるエキシビションでもありますし、今回はこうやって出た選手みんなと写真が撮れたのですごく満足です」と答えた。4年連続5度目の優勝を果たした全日本に関しては、「やっぱり全日本は特別な空気感があって、その中でやっぱり勝ち続けるっていうのはすごく大変なんですけど、今年もこうやって優勝できたので、とりあえずホッとしてます」と笑顔を見せた。

そして「クリスマスに、今一番したいことなんですか?」と聞かれた坂本は「いまとくにパッと思い浮かぶことがないんですけど、クリスマスマーケットとか行ってクリスマスを味わいたいなと思っています」と話した。

最後に、「今年の世界選手権はやっぱりオリンピックの枠もかかっていますし、本当に来シーズンの第一歩だと思うので、しっかり成績を残せたらなと思っています」と話した。後ろの国旗に書いた「オリンピックに向かって駆け出せ‼」という言葉については、「自分がこの競技をやっていて、やっぱり一番の目標はオリンピックでメダルなので、それに向かって来シーズンいいスタートが切れるように、今年の世界選手権でまず駆け出せるようにと思って書きました」と思いを明かした。

フィナーレでは、「ジュピター」の音楽とともに、全スケーターが再び登場。最後には「A Celebration」に乗って、周回しながらあいさつ。スケーターたちがニチレイのマスコットぬいぐるみを次々に投げ入れて観客を喜ばせ、2時間45分におよぶエキシビションは幕を閉じた。

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