第28回全日本ノービス選手権が10月19、20日、兵庫県尼崎市の尼崎スポーツの森で開催されました。ノービスとはジュニアより年少のカテゴリーで、そのなかでさらにノービスA(7月1日時点で11~12歳)とノービスB(7月1日時点で9~10歳)に分かれます。今回は、北海道から沖縄まで総勢142名のスケーターが参戦。そのなかでメダルを獲得した選手たちを、写真や演技後のコメントとともにお伝えします。
金沢純禾が3度目の優勝!ノービスA女子
◎ノービスA女子1位 金沢純禾(木下アカデミー)
ノービスA女子で優勝したのは金沢純禾。島田麻央、千葉百音ら日本のトップ選手が在籍する木下アカデミーで研鑽を積む。一昨年はノービスB、昨年はノービスAで優勝しており、今回は3連覇をかけた大一番だった。「3連覇できて、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。3連覇は気にしないと言っていたんですけど、やっぱり気にしちゃって、演技自体の満足感は70%ぐらいです。(濱田コーチの声がジャンプのたびに聞こえて)濱田先生もよろこんでくれていると思って、これは絶対に降りようと思って全部跳んでいました。この1年、ジャンプの高さを出す練習や、ランディングの練習をたくさん積んできて、身長も伸びて力強くなれたのかなと思います。全日本ジュニアでは総合で175点以上出して8位以内に入れたらいいなと思います。来年はジュニアに上がるので、島田麻央選手みたいに国際大会でもタイトルを獲れるようにがんばりたいです」
◎ノービスA女子2位 宮﨑花凜(MFアカデミー)
2位に入ったのは、前回大会のノービスB優勝者であり、MFアカデミーで渡辺倫果や中田璃士らと研鑽を積む宮﨑花凜。「アメリ」のヒップホップバージョンに乗せて、ノービスA1年目ながら質の高いジャンプやスピンを繰り出した。「最初の2本(のジャンプ)でミスをしてしまって悔しいですけど、途中で3回転+3回転を入れたり、他のジャンプはきれいに決めたのでよかったです。(ミスをした後は)もうここで跳べなきゃ全日本ジュニアに行けない、絶対跳んでやるって気持ちで跳びました。4位になれたらいいなぐらいの気持ちだったので、(2位という順位には)本当に自分でもびっくりしていますし、すごくうれしいです。全日本ジュニアではフリーに進むことを目標にがんばりたいです。来年の全日本ノービスはノーミスをして115点を出したいです」
◎ノービスA女子3位 榎本ミク(名東FSC)
3位につけたのは、1年前から15点以上点数を伸ばした榎本ミク。昨年の全日本ノービス選手権後に急成長し、今年の夏はノービスながら全日本ジュニア合宿にも参加した。「(全日本ノービスで)初めてメダルを獲れたので、とってもうれしいです。最後のノービスの試合だったので、いい結果がとりたくて、演技の前はめっちゃ緊張していました。(今回の演技は)ちょっと回転が足りないところや、(質を)落としちゃってたところがあったと思うので、そこはもうちょっとできたかなと思っています。衣装は(初めて見たときに)え、こんなにかわいいの! って思いました。チュチュの部分がお気に入りです。この試合の後は、ご褒美にたこやきを食べに行きたいです」
◎ノービスB女子1位 山田葉月(京都宇治FSC)
ノービスB女子で優勝したのは、濱田美栄に師事する山田葉月。昨年13位から今年は優勝と、大きなステップアップを遂げた。「近畿ブロックのときに70点を出して優勝したいと言っていたんですけど、本当に70点が出せて優勝できてとってもうれしいです。先生からも演技が終わった後に『すごくよかった』と声をかけてもらいました。今年は(ダブル)アクセルが跳べるようになったので、そこがとってもいいなと思います。将来は千葉百音選手みたいなきれいなスケーターになりたいです」