⑥ララ・ナキ・グットマン(イタリア代表)
ミラノ・コルティナ・オリンピックの開催国イタリアから参戦するのは、23歳のララ・ナキ・グットマン。美しいロングヘアと長い手足が目を引き、独創的な表現を得意とする。昨季は「イカゲーム」の音楽を使用したショートプログラムが話題となった。「イカゲーム」に続き、今季も振付をステファン・ランビエル(トリノオリンピック男子シングル銀メダリスト、コーチとしても宇野昌磨、島田高志郎らを指導)に依頼し、サメがモチーフのフリースケーティングでオリンピックシーズンに臨んでいる。フィギュアスケートのジャンプやスピンは多くの場合右回りだが、グットマンは左回り。タノジャンプ(手を上げて跳ぶジャンプ)も積極的に取り入れ、両手タノ、片手タノともに跳ぶことができる。
DATA
生年月日:2002年11月6日
出身地:イタリア・トレント
コーチ:ガブリエレ・ミンチオ、ステファン・クエル、リンダ・マリオッティ
SP:「La Legge Di Lidia Poët」(ローリー・ニコル振付)
FS:「ジョーズ」ほか(ステファン・ランビエル振付)
今季の主な成績:GPカナダ大会5位、GPアメリカ大会2位、ヨーロッパ選手権3位。
⑦ルナ・ヘンドリックス(ベルギー代表)
北京オリンピック後の女子フィギュアを牽引してきた1人が、ベルギー代表のルナ・ヘンドリックス。兄でコーチのヨリックと二人三脚で競技に励む、パワフルでコケティッシュなパフォーマンスが武器の26歳のベテランだ。ベルギーの女子シングル選手として初のグランプリ大会優勝、ヨーロッパ選手権優勝、世界選手権のメダル獲得と、ベルギーフィギュアスケートの歴史を次々に塗り替えてきた。世界選手権では、2022年に2位、2023年に3位と世界のトップを坂本花織とともにひた走ってきたが、2024-2025シーズンは怪我のため休養し、2025年2月に足首の手術を経験。オリンピックシーズンである今季、競技に復帰し、2025年9月のオリンピック選考会で3位となってベルギー女子に2つ目のオリンピック出場枠をもたらした。ミラノ・コルティナ大会で、オリンピックに3度目の出場となる。
DATA
生年月日:1999年11月5日
出身地:ベルギー・トゥルンハウト
コーチ:ヨリック・ヘンドリックス
SP:「Ashes」(アダム・ソリヤ振付)
FS:「La Alegria」(アダム・ソリヤ振付)
今季の主な成績:オリンピック最終予選3位、NHK杯3位。
⑧ソフィア・サモデルキナ(カザフスタン代表)
NHK杯で2位に入って初のグランプリシリーズのメダルを獲得するなど、今シーズン頭角を現しているのがカザフスタン代表のソフィア・サモデルキナ。ジュニア時代はロシア代表としてジュニアグランプリシリーズなどに出場していたが、2024年よりカザフスタン代表に。現在は北京オリンピック金のネイサン・チェンらを指導したラファエル・アルトゥニアンコーチのもとで研鑽を積む。ジュニア時代には4トウ、4サルコウ、4ルッツを試合で挑み、4サルコウをISU公認の大会で成功(2021年JGPスロバキア大会)。シニアに上がってからも、4回転サルコウにたびたび挑んでいる。蠱惑的かつ軽快な魅力を振りまいて新境地を見せるショートプログラム「チャルダッシュ」は要注目。
DATA
生年月日:2007年2月18日
出身地:ロシア・モスクワ
コーチ:ラファエル・アルトゥニアン
SP:「チャルダッシュ」
FS:「サンセット大通り」
今季の主な成績:CSクランベリー・カップ2位、NHK杯2位、CSゴールデンスピン3位、四大陸選手権9位。
⑨アデリア・ペトロシャン(AIN)
日本選手をはじめ、世界のトップ選手たちにとって「未知なる脅威」と言えるのが、ロシア国籍で、オリンピックには国を代表しない個人選手として参戦するアデリア・ペトロシャンだ。アルメニア系ロシア人の18歳で、平昌オリンピック金のアリーナ・ザギトワ、北京オリンピック金のアンナ・シェルバコワ、カミラ・ワリエワらを育てたエテリ・トゥトベリーゼコーチに師事している。2021年にはジュニアグランプリシリーズ2戦に参戦してともにメダルを獲得。ロシアのウクライナ侵攻によりロシア選手が国際大会に出場できない期間にロシア選手権を3連覇している。今季、オリンピック最終予選で4年ぶりに国際舞台に姿を現し、情熱的で大人びた演技を披露して優勝。コンディション不良によりこの大会では封印したものの、4回転ジャンプやトリプルアクセルを試合での構成に組み込んでおり、オリンピックの舞台でどんな大技を繰り出してくるか注目される。
DATA
生年月日:2007年6月5日
出身地:ロシア・モスクワ
コーチ:エテリ・トゥトベリーゼ、セルゲイ・ドゥダコフ
SP:「マイケル・ジャクソン・メドレー」(ダニール・グレイヘンゴーズ振付)
FS:「夜想曲 第1番 変ロ短調/私はマリア」(ダニール・グレイヘンゴーズ振付)
今季の主な成績:オリンピック最終予選1位。




