2025年12月4日
GPファイナル2025 日本代表たちが大会への抱負を語る

GPファイナル2025 三浦璃来&木原龍一、坂本花織、鍵山優真らが前日練習

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グランプリ(GP)シリーズ2大会の獲得ポイント上位6選手(組)が出場するGPファイナルが12月4~7日、愛知県名古屋市のIGアリーナで開催されます。大会開幕を翌日に控えた12月3日、ペア世界チャンピオンの三浦璃来&木原龍一組をはじめ、男子の鍵山優真選手と佐藤駿選手、女子の坂本花織選手、千葉百音選手、中井亜美選手、渡辺倫果選手らが真新しいアリーナで最終調整を行いました。この記事では、同時開催のジュニアを交えた日本選手たちのコメントをお伝えします。

三浦璃来&木原龍一「次の試合に向けた課題が得られるようにがんばりたい」

三浦璃来&木原龍一

―― 日本開催ということで、例年に比べて特別な思いなどは?
木原 前回、日本のグランプリファイナルは、2021年シーズンかな、オリンピックシーズンだったと思うんですけど、キャンセルになってしまったので、それが今回日本でのグランプリファイナルに出場できることはうれしく思います。ぼく自身名古屋出身なので、この大会に出られることがすごいうれしかったです。
三浦 今シーズンの日本開催の試合(GPシリーズ)が初めてなので、本当にみなさまの前で楽しんで滑りたいなと思っています。

―― とくに強化してきたところ、見せたいところは?
三浦 ショートはさらにスピード感を出せるように練習してきたので、スピードを見てほしいなと思います。
木原 スピード感っていうのは、ぼくたちとしてはすごいしっかりスピードを出せるようにそういった練習もしてきました。

―― フリーは?
木原 フリーもスピード感を出せるように。
三浦 (笑)

―― 大会への意気込みを。
三浦 今シーズンはすごくいい練習を積めていて、試合でも、毎回完璧ではないんですけど、毎試合課題を見つけてそれを改善していくっていう、そういう流れでできているので。本当にこの試合でもきちんと、次の試合に向けた課題を得られるようにがんばりたいと思います。
木原 昨年はちょっとグランプリファイナルで怪我をしてしまったので、とにかく怪我をせずにフリーをしっかり滑りきることを目標にしたいかなと思います。

日本男子コメント:鍵山優真&佐藤駿

鍵山優真

―― フィンランド大会が終わってから、立て直しに時間はかかりましたか?
「落ち込んでる時間はなかったので、すぐにフィンランドの反省をして。次につなげていくためにしっかりとファイナルでは何点出したいとか、何を大事にするのかとか、そういうところをしっかりと考えながら練習してきた。ずっと張りつめて練習していたわけではなくて、しっかりと休むところは休んで、体力的にもやっぱりグランプリからすごいタイトなスケジュールで来ているので、オンとオフのバランスっていうのもすごく大事にしていました。練習に関しても、コーチの方々からは「いい練習はできているから、自信を持ってパフォーマンスをすれば大丈夫」と言われているので、このグランプリの2戦の経験、反省を生かして、ファイナルでは大胆にいこっかなって思っています。ぼくはけっこう不安になっちゃったりすると、すぐ周りを気にしちゃったりとか、自分なんてって思う場面がすごく出ちゃうので、「自分がいちばん強いんだ」みたいな、それぐらいの気持ちでいくほうが自分には意外と合ってるかもしれない。自分を見失わないようにするのがいちばん大事ですけど、ちょっと気持ちを盛るぐらいでいくのが非常に大事なんじゃないかなっていうのは感じました」

―― お客さまをメロメロにしたいとおっしゃっていたショートも、これまででいちばんいいものを期待しても?
「いけるんじゃないですかね。(笑)まずは自分自身と向き合って、自分に集中するのが大事だっていうのはすごく意識していますけれども、ステップシークエンスとか、最後のラストスパートではとにかく自分自身がいちばん楽しむ気持ちでやるのがいちばん大事。で、そうすると自然と見ている人も楽しんでいいんだってなってくると思うので、そういう気持ちを忘れずに、せっかくこういう大きな会場で滑れるのは本当になかなかない経験で、名古屋で試合(GPシリーズ)をやるというのもなかなかない経験なので。もしかしたら最初で最後かもしれないし。(笑)身内も何人か見に来てくれると思うので、本当に楽しい演技を。でももちろんノーミスの演技もしたいと思っているので、ジャンプ、そしてスピン、ステップ、全部のエレメンツをしっかりとそろえて、そのうえで楽しくパフォーマンスしたいなと思っています」

佐藤駿

―― IGアリーナでの氷の感触、ご自身のコンディションは。
「コンディションはすごくいいのかなと思っていますし、氷の感触も徐々につかめてきているのかなと思うので、明日の本番で、しっかりいい演技ができるように、いいコンディションで持っていきたいなと思っています」

―― NHK杯から今日まで、どこを重点的に調整してきましたか?
「けっこう長く期間が空いたんですけど、そのなかで、NHK杯と中国杯で課題だった、スピンとステップのレベルを取る練習であったり、ジャンプの質を上げる練習をしてきました」

―― プログラムの振付を手がけたギヨーム・シゼロン先生と一緒に出る大会です。
「まあ変な感じというか、(夏に振付で)カナダにいたときから『もしぼくがファイナルに行けたら一緒になるな』と思っていたので、それが実現できたことがまずうれしいです。生で、試合は時間的に見れるかどうかわからないんですけど、もし見られたら見たいですね」

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日本女子コメント:坂本花織、千葉百音、中井亜美、渡辺倫果

坂本花織

―― この大会の目標は?
「オリンピックの選考基準の表を見たら、『(GPファイナルの)上位2人』みたいなのが書いてるので。4人いるので、日本人だけでも。そこはけっこう、そのうちの2人には入ってたいし、全日本に少しでも自信を持っていけるように、このファイナルで加速できたらいいなと思っています」

―― 結果にもこだわりながら?
「そうですね。結果と、その後の体調を崩さないことが目標です」

―― 例年のファイナルの比べて違いは?
「去年のファイナルに比べたら、全然調子もいいほうですし、割と不安は少ないと思うので、それだけ練習を積めているのかなって思いますし、充実した日々を送れているんだろうなと思います」

―― オリンピックの前哨戦という位置づけもありますが、確認したいことは?
「去年のファイナルで悔しい結果だったので、それはもちろんリベンジしたいなと思います。今年は特にオリンピックシーズンのファイナルなので、それは嫌でも意識するところではあるので、とにかく自分に集中して、自分の演技ができたらいいなと思っています」

―― ファイナルのいちばんの思い出は?
「ファイナルは、ジュニアのときもジュニアグランプリのファイナルも出たし、もちろんファイナルも何回か出させてもらって。なんかいまいち自分のなかでパッとしたファイナルがなかったなっていうのが現実というか。(笑)なんかどっかしらミスってるなっていう印象はあるので、今年はしっかりショートもフリーも揃えたいなと思ってます」

千葉百音

――日本開催で特別な思いは。
「自国開催していただける、このありがたさというのを初日からひしひしと感じていて感謝の気持ちでいっぱいです。日本開催ということで日本のファンの方々にもたくさん見ていただけると思うので、しっかり自分でやり切ったと思える最高の演技をお見せできるようにがんばります」

――今季は調子がいい。優勝が射程圏内だが、自信は。
「グランプリ2大会とも優勝したとはいえ、予選に過ぎないので。やっぱり本当に重要なのはファイナルで結果を出すこと。もちろん結果を出したいという、順位も上の方に行きたいという気持ちもあるんですけど、まずはしっかり自分のやるべきことに集中して。結果が気になる、上に行きたいと思うときこそしっかり自分のやるべきエレメンツとか、一つ一つ丁寧にこなすことだけに集中して。自分に勝ったと思える演技を目指していけたらと思います」

 ―― 意気込みを。
「今回、SPもフリーもしっかり、表現面とかエレメンツを全てやり切ったと思える演技ができるようにがんばります」

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中井亜美

―― 今回のファイナルで一番楽しみにしてたことは何ですか。
 「やっぱり、アンバー・グレン選手だったりと一緒に練習するのが今回初めてだったので、すごくそれを楽しみにしてましたし、いろんな場面を見ることができたので、本当に新しい経験だったなと思います」

―― アンバーさんの演技から、自分のなかに落とし込みたいものはありましたか。
 「思った以上にジャンプの幅とか高さがすごくあって。動画で見てたんですけど、それ以上にあったので、本当にそれはすごいなと改めて思いました」

―― 緊張感はどう対処しますか。
「いままで練習をたくさんがんばってきて、緊張もはねのけるぐらい練習してきたので、あとは自信を持ってやれば大丈夫と自分に言い聞かせてがんばりたいと思います」

渡辺倫果

―― 中井亜美さんとは試合に向けて話しましたか?
「『がんばろうね』『がんばろ~』という感じで、なんか2人とものほほんとした感じで話しました。(笑)」

―― 試合重ねるごとにアクセルの成功率が上がっているのは自信になっていますか?
「そうですね。練習からあれだけ跳んでいれば、本番でも大丈夫でしょうっていうふうに思えるぐらいの練習を積んできているので。しっかり自分に集中してやることをやればいいかなと思います」

 ―― 意気込みを。

 「ショート、フリー、しっかり自分の納得のいく形で終えることがいちばんだと思いますし、その先に結果、順位っていうのは付いてくるので、しっかり自分のやることを、雰囲気にのまれずにしっかりやっていければいいかなと思います」

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