GPシリーズ第3戦スケートカナダは11月2日、最終日を迎え、男子フリーで三浦佳生選手がSP4位から1つ順位を上げて総合3位で表彰台に上がりました。前戦フランス・グランプリのフリーでは不本意な出来に落胆していた三浦選手。今大会では、フリーを「シェルブールの雨傘」に変更し、懸案だったジャンプで前半は手堅く4回転を着氷、後半はミスはありながらも転倒を回避する粘り強い演技で、「長いトンネルを抜けて光が見えてきた」と語る内容となりました。
いっぽうSP2位から上位を目指した友野一希選手は、3本の4回転のうち2本で転倒するなど、エレメンツをまとめきれない演技で順位を2つ落として総合4位。「(三浦選手に)負けて悔しい。自信をもって臨めたと思うんですけど、最後ちょっと踏ん張り切れなかった」と無念をにじませつつ、次戦スケートアメリカへとポジティブに視線を向けました。
男子優勝は自身がもつフリーの世界最高得点を更新する228.97点を出したイリア・マリニン(アメリカ)。2位は4ルッツ成功などで順位をひとつ上げたアレクサンドル・セレフコ(エストニア)でした。
また、前日の大会2日目にフリーが行われた女子では、千葉百音選手がグランプリ初優勝を果たし、中井亜美選手は3位で前戦フランス・グランプリ優勝と合わせていちはやくグランプリファイナル初出場を決めました。
数多くのきらめく演技に彩られたスケートカナダの模様は、12月上旬発売の「ワールド・フィギュアスケート104号」にて詳報いたします。

