2025年11月2日
マリニン、友野一希が島田高志郎のアイスダンスデビューにエール

スケートカナダ 男子SPで友野一希2位、三浦佳生4位に

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グランプリシリーズ第3戦スケートカナダは11月1日、2日目の試合が行われ、男子SPでは104.84点で首位に立ったイリア・マリニン(アメリカ)に続いて、4トウ+3トウを決め、4サルコウ、3アクセルを若干不安定になりつつも降りた友野一希選手(第一住建グループ)が92.07点で2位の好位置につけました。4サルコウ+3トウをしっかりと降り、4トウに乱れが出た三浦佳生選手(オリエンタルバイオ/明治大学)は4位で上位を追う展開です。男子SPの上位3選手による試合後の記者会見と、三浦佳生選手の試合後のコメントをお届けします。

◎男子SP会見 友野一希「緊張していたけど、落ち着いて演技をすることができた」

―― 今日の演技の感想を聞かせてください。

マリニン 全体的にすごくいい演技だったなと思っています。フランスのときよりずっといい感触だったし、安定して滑れている感じがしました。それはすごくよかったと思います。得点の面では、全体的にちょっと点の出方が厳しいなと思ったりもしたけど、それは試合ごとに違うものだから、それほど気になっているわけではないです。

友野 すごく緊張はあったんですけど、しっかり落ち着いて演技をすることができました。たくさん練習も積んできたので、フリーにつながるいいショートプログラムになったかなと思います。

A・セレフコ 今日はジャンプの感触がよかったし、出来がよかったのでうれしいです。明日はまた違う日なので、どうなるか見ていきたいです。

―― 点差が小さい接戦でした。試合全体の印象はどうでしたか。

マリニン 雰囲気のいい試合でした。観客のみなさんがすごく熱心で、スケーター全員を応援してくれました。得点はぼくらスケーターがコントロールできるわけではないので、とにかくぼくらは氷の上に出ていって自分たちのベストを尽くすだけ。だからだいたいの選手は、あんまり得点のことは気にしていないと思うよ。それより自分たちが何を見せられるかのほうが大事です。みんなそれぞれ自分たちの演技についてしっかりと考えを持ってやることが大事だと思う。

友野 そうですね、レベルが(高く)、みんなまとまった演技をしていて、とてもいい雰囲気の試合だったと思いますし、会場の皆さんの歓声だったりもすごく力になったのかなと思います。

A・セレフコ 観客が本当に最高の応援をしてくれました。スケーターはみんなすごくがんばったよね。試合全体のレベルも高かったと思います。

―― アレクサンドルに質問ですが、エストニアはオリンピックの選考基準を発表しているんですか?

A・セレフコ してるかどうかはわからないんですけど、選考ルール自体はぼくらもわかっていて、グランプリシリーズとチャレンジャーシリーズを全部合算して、いちばん高い得点を獲得した選手が選ばれることになっています。

―― この大会はいつもと少しスケジュールが違って、練習時間が朝早かったですよね。大変でしたか?

マリニン 今回のスケジュールに関しては、えーとね、“興味深い”と思ったけど(笑)、でもアスリート側としては、さっきも言ったけど、結局自分たちが順応するしかない。どんな状況下でも演技できないといけないんだ。今日は出来る限り眠って、明日いい気分でフリーに臨めたらいいなと願っています。

友野 日本の試合で鍛えられているので、大丈夫です。近畿ブロックはとてもしんどい試合でした。

A・セレフコ いつも朝練に行くのに慣れているから、この大会のスケジュールでも全然問題ないです。快適に過ごしています。

―― イリアは昨季、島田高志郎選手とスケートアメリカで当たったと思いますが、彼はアイスダンスに転向して、今日が初試合でした。島田選手にエールをお願いします。友野選手も応援の言葉を。

マリニン 彼を誇らしく思います。シングルからアイスダンスに転向して、やりたいことを追求するなんてね。シングル選手としてやっていたのに、アイスダンスに自分の技術を適合させて滑っているなんて、クールだよ。本当に彼を誇りに思います。以前から滑りを見るのが楽しみなスケーターだったから、これからも彼を応援していけることを楽しみにしています。

友野 アイスダンスに素質があると思いますし、彼は本当にすべてが揃っている男だと思っているので、彼の頑張っている姿を見て、普段いろいろ話も聞いているので、自分も頑張ろうという気持ちがありますし、彼にも頑張ってほしいです。

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◎三浦佳生「マインドを変えた。スケート好きは封印して、自分に集中したい」

4トウがちょっと悔しかったです。空中でいけるって思ったので。4サルコウがなんなら「なんで降りたんだ」って感じでした。トウはいい軸で跳び上がったと思ったら、ちょっとよすぎて逆に回りすぎた感じがあった。ただ点数が、PCSが前回よりも低く出ちゃって、3項目中2項目でいままで出たことがないくらい低く出てちょっとショックです。順位とかは、正直ぼくはいまどうでもいいので、フリーに集中したい。ショートも正直そんなに考えてなくて、こっちに来てからも1回も曲かけをしていなくて、フリーばかりやってきたから、あとは自分を信じるしかない。マインドを変えたので。GP1戦目はどこかで結果を意識していたと思うし、前の滑走者を見て、自分が上に行くにはこれくらいのパフォーマンスが必要だとか、余計なことを考えていたと思うので、その点、今日は一切見ずに――どちらかというと、ぼくスケートが好きだから、シンプルに見ているだけなんですけど、でもそれを封印して、自分に集中したいと思います。フランスから帰国した後、調子がよかったのに(演技が)できなかったのは理由があるだろうと考えていたんですけど、メンタル面なのかなということで、メンタルトレーニングの先生に友人づてでお願いをして、わざわざ時間を作ってやってもらったので、意識をしてやらないといけないと思います。

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