茨城県ひたちなか市の山新スイミングアリーナで開催された東日本選手権。最終日となる10月26日には男子フリーの競技が行われ、12月の全日本選手権に東日本ブロックから出場する選手が出揃いました。
大会2日目の10月25日に行われた女子フリーでは、江川マリア選手(明治大学)が187.84点で優勝し、2位の河辺愛菜選手(オリエンタルバイオ/中京大学)、3位の三枝知香子選手(日本大学)の3選手が全日本選手権進出を確定させました。
最終日の男子フリーでは、吉岡希選手(法政大学)が235.77点で優勝し、2位の三宅星南選手(日本建物管財)、3位の大島光翔選手(富士薬品)、4位の戸田晴登選手(東洋大学)、5位の小島志凰選手(日本大学)の5選手が全日本の切符を手にしました。小島選手は全日本選手権初出場となります。全日本への狭き門をめざして、悲喜交々の熾烈な争いを勝ち抜いた選手たちの奮闘を、優勝者コメントとフォトギャラリーで振り返ります。
江川マリア「ショートは合格点、フリーは70点」
率直な感想としては、もうちょっとできたなという感じの演技ではあったんですけど、重点的にスピード感を意識して練習してきたので、それはスケーティング的な面でも、はまったジャンプがあったのも、よかったんじゃないかなと思います。ショートは合格点で、フリーは70点ぐらいです。いま日本の女子はすごく高いレベルで戦っていて、全日本となれば本当にどこの国よりも高いレベルの試合になってるんじゃないかなと思っていて。そのなかで自分も戦っていくためには、まずはジャンプを揃えるというのは当たり前のことだと思っているので、それを考えるとまだまだかなと感じました。去年の(東日本優勝の)ことは全く何も意識しなくて、自分の体感として去年よりたくさん成長した部分があると思っています。それが点数に出るか出ないかは別として、去年から1回リセットして今年はどの試合も挑めています。(「トゥーランドット」のフリーは)去年はけっこう強い音に合わせた上半身の表現が自分のなかで難しくて、そこに意識が行ってしまっていたんですけど、今年はそれに加えて、ちゃんと足元から重厚感とか盛り上がりのスピード感を出していくっていうのを意識してやっているので、そこがちょっと成長した部分かな、と思います。
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