2025年9月23日
佐藤駿と三浦佳生、連戦でつかんだグランプリへの手ごたえ

東京選手権 男子で佐藤駿が優勝、三浦佳生は3位

- AD -

9月21日、東京選手権3日目が行われ、男子で佐藤駿(エームサービス/明治大学)が合計244.10点で優勝しました。2位は吉岡希(法政大学)、3位は三浦佳生(オリエンタルバイオ/明治大学)。ジュニア男子では田中蓮音れおん(星槎国際高等学校東京)、ノービスA女子で宮﨑花凜(MFアカデミー)、ノービスB女子で越智菜波(明治神宮外苑FSC)が優勝しました。

男子では佐藤駿、吉岡希、三浦佳生が表彰台

男子では、佐藤駿(エームサービス/明治大学)がフリー148.81点、合計244.10点で優勝した。佐藤は、冒頭の4ルッツで転倒したが、4トウループ+3トウループは着氷し、中盤3アクセルがパンクしたものの、後半に3アクセル+オイラー+3サルコウを決めた。佐藤は、「(フリー「火の鳥」の演技内容は)すごく悔しい結果となってしまったんですけど、今大会のSPではいい演技ができたので、SP、フリーともまとめられるように、グランプリに向けて頑張っていきたいと思います」と振り返り、「連戦の疲れはなかったんですけど、フリーの通し練習ができていなくて、そのまま。本番で出し切れなかった」と明かした。

グランプリ中国杯まであと1ヵ月。「ケガをしている期間中(本来は)シニア合宿だったり、カナダに行ったりブラッシュアップをしたかったんですけど、できなかったので、この1ヵ月でやれたらいいなと思っています。グランプリ2週間前になるんですけど、いい調整ができたら」と東日本インカレ出場の可能性も示唆。「ロンバルディアではフリーでいい演技ができて、今回はショートでいい演技をすることができた。両方のいい部分を取って、グランプリでノーミスの演技を、まずは1戦目からがんばっていきたい」と話した。

タッグを組んで3シーズン目になる振付師である北京オリンピックアイスダンス金メダリストのギヨーム・シゼロン(フランス)は新たなパートナーとともに競技に復帰する。佐藤は「(ぼくの)振付をやりながら、自分の競技のプログラムも練習して、本当に丸1日リンクで滑っている感じで、本当にすごいなと思いましたし、感謝しかないです。(競技復帰については)全然思っていなかったので、びっくりしました。自分がオリンピックに出場して同じ舞台に立てるように、いっしょに出場できるようにがんばりたいなと改めて思います」と力強く語った。

– AD –

SP3位からフリー1位、合計236.26点で総合2位となった吉岡希(法政大学)。フリー「Mi Mancherai」(振付:ローリー・ニコル)で4トウループ+3トウループ、4トウループを含むすべてのジャンプを着氷した吉岡は、「久々に緊張感もあって、この大会トップのなかで戦えたことが楽しみだったし、すごくよかった。細かいミスはありましたけど、最後までしっかり滑ることができた。これまでは降りれるジャンプでもステップアウトが多かったので、それが今回はあまりなくいけたことが大きいと感じています。これからもっと大事な試合がたくさんあるので、また気を引き締めていいパフォーマンスができるようにがんばっていきたい」と息を弾ませながらコメントした。

3位は合計219.62点で三浦佳生(オリエンタルバイオ/明治大学)。勇壮な音楽に乗って、4回転3本を着氷したが、フリーは139.70点。自分で思ったよりも得点が伸びず、首を捻っていたが、三浦は「4回転を3つ締めて着氷までもっていけたのは収穫。グランプリに向けて1つ希望の見える演技だったし、自分のなかで何かつかめたものがある感じはした。久々に試合をしている感じがして、すごくよかった」と手ごたえをつかんだ様子。グランプリに向けては、「だいぶプログラムを通してやる力はできている気はする。あとはもっと細かい部分--サルコウのコースがきつくてパンクになっちゃたりしているので、サルコウは調子がいいので、そこも見直せば成功できる気がします。そういったところを微調整して、グランプリに万全な調子で臨めれば。今日はけっこう期待できる内容だったかなと思います」と前を見据えた。

4位は三宅星南(日本建物管財)、5位は戸田晴登(東洋大学)、6位は菊地竜生(明治大学)だった。

ジュニア男子では田中蓮音が優勝 

ジュニア男子では、田中蓮音(星槎国際高等学校東京)が合計187.14点で優勝した。「ロクサーヌのタンゴ」に乗って、側転をおりまぜた振付で会場を沸かせた田中は、「ジャンプでいくつかミスはあったんですけど、しっかり自分のやりたいことを最後までやり通して、自分のもつ表現を今日は出し切れたかなと思います」と振り返った。SP5位からフリー1位と追い上げた池田立(MFアカデミー)が合計172.93点で2位、SP3位の周藤集(明治大学)は合計169.05点で3位だった。

ノービスA女子は、昨季の全日本ノービスA2位の宮﨑花凜(MFアカデミー)が94.50点で優勝した。2位は五箇ごか心乙祈みおり(明治神宮外苑FSC)、3位は田中希和果(明治神宮外苑FSC)。ノービスB女子では、越智菜波(明治神宮外苑FSC)が61.19点で優勝、2位松田みちか(西武東伏見FSC)、3位川口そら(MFアカデミー)だった。

 

- AD -

 関連バックナンバー

ワールド・フィギュアスケート No.103

2年ぶり2度目の世界チャンピオンに輝いた”りくりゅ...

関連記事

- AD -

最新記事

error: