2025年9月7日
ペアの三浦璃来&木原龍一はSP首位発進!

CS木下グループ杯、千葉百音が初代チャンピオンに!坂本花織、三宅咲綺と表彰台独占

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大阪・関空アイスアリーナで開催中のISUチャレンジャーシリーズ(CS)木下グループ杯。6日に女子フリーが行われ、千葉百音選手が合計216.59点で初開催の大会を制しました。坂本花織選手は初戦から国際大会に登場し2位、国際大会初出場の三宅咲綺選手が堂々の3位。CS初の日本大会で日本女子が表彰台を独占しました。

同日に行われたペアSPでは、世界チャンピオンの三浦璃来&木原龍一組が貫禄の首位、長岡柚奈&森口澄士組が3位と上々のスタート、リズムダンスでは吉田唄菜&森田真沙也組が6位でフリーを迎えます。

女子1位 千葉百音「スケートの大切さを噛みしめながら自分を育てあげる」

 サルコウ(のミス)が本当に悔しかったですし、点数としては満足いく結果で終われたのはよかったんですが、国際大会初戦として反省点がたくさん見つかった。まずは緊張したなかでどれだけ実力を出せるのかにフォーカスを当てて、次戦に向けて準備していきたいです。
 今日は去年のGPファイナルぐらい緊張して、リンクも少し冷えていて、このまま自分はできるのかなって不安になるところもあったんですけど、自分の脚を信じて、なるべくいつも通りの感覚を残したまま丁寧に滑れたのはよかったと思います。
 サマーカップが終わってからギアを入れて練習してきたんですけど、それが少し成果として出た試合だったと感じています。自分はスケートがすごく楽しいなとか、もちろん試合で勝つのもうれしいことではあるんですが、まずは自分のなかでスケートがどれほど大切なものなのかをちゃんと噛みしめながら、自分をちゃんと育て上げていくみたいな感覚で、今シーズン仕上げていきたいなと思っています。これからどんどん「ラストダンス」も「ロミオとジュリエット」ももっといいプログラムに磨いていけると思うので、それを信じて磨き上げていきたいです。

女子2位 坂本花織「この大会でスイッチが入った」

 今回、初戦というのもあったんですが、この夏はマイペースに練習しすぎたなとすごく感じた。やっとこの試合でスイッチが入ったので、ここから次のグランプリまでの1ヵ月、しっかり満足のいく練習をしなきゃなと実感しました。
 (フリー「愛の賛歌」は)初戦が始まる前に1回ブラッシュアップして、この大会が終わってからもう1回ブラッシュアップをする予定なので、より磨きがかかると思う。自分自身、特別な思いもあるので、そこをしっかり表現できるようにするのと、ジャンプがはまるようにできたらいいかなと思います。
 本当に「マイペースに練習しすぎた」、これがいちばん。ちょっとかわいい言い方をすると、ラプンツェルみたいな感じだった。(映画『塔の上のラプンツェル』の主人公)ずっと閉じこもって外の世界を見ていなかった、っていう感じ。自分で言ったけど、キャラじゃなかった……
 これをきっかけに次はちょっとずつ自分で自分に喝を入れるじゃないけど、「このままでいいの?」という感じでできるかなと。自分で喝を入れながら、先生からも喝をもらいながらやれたらなと思っています。

女子3位 三宅咲綺「オリンピックは見えないところにはない」

 すごく夢のようというか、いまでも実感が湧いていないんですけど、フリーの内容としては全然だめだったので、もっともっとがんばろうと思いました。
 (表彰式は)「まるで日本代表みたい!」みたいな。(笑)ジャパンジャージが届いたときから全然実感が湧かなかったんですが、憧れの仕草とかができてうれしかったですし、(坂本)かおちゃんと一緒に台乗りできたのはすごくうれしいこと。かおちゃんからはダメだしされました。「アクセル入る前からめっちゃ(スピードが)遅かったで!」「スピンまじ止まりそうやった」って言われて。(笑)でも、「一緒に表彰台に乗れてよかった、うれしいよ」と言ってくれました。中野先生は初めての国際大会で表彰台だったので「(時間が)遅いけど見て帰るわ」と言ってくれました。
 自分はかなり遅咲きのほうだと思うんですけど、ジュニアやノービスのころに活躍できていなくても、ここまで来られるんだよという、新たな選手の道に繋がっていったらいいなと思います。
 まずは(ミニマム)ポイントが獲れたと思うので、自分ができることはできたのかな。あとはトリプルアクセルの完成度や、後半のジャンプの精度を高めていけば、(オリンピックは)見えないところにはないのかなという気持ちはあります。

渡辺倫果が3アクセル成功!

ペアSP1位 三浦璃来&木原龍一「いい練習が積めていることを再確認できた」

三浦「今年の夏は本当にいい練習を積めていて、それがよかったものだと再確認できたショートプログラムでした。現状の評価を知るということで挑んでいたので、ツイストと最後のバックインサイドが(レベルを)とれていなかったことを知れて、次の試合に向けて直していけたらと思います。エレメンツに関しては、自分自身のフィーリングで言えば昨シーズンよりもよかったので、初戦から79点を出していただけて、このショートプログラムは自信を持ってシーズンを駆け抜けられるかなと思いました」

木原「地元(練習拠点のカナダ)のローカル大会より点数伸ばすことができたのでよかったと思います。レベルの取りこぼしが2つあって残念ですが、去年は同じようなシチュエーションで追い込みすぎてしまったので、今日は十分かなと、ショートを怪我なく終えられてよかったと思います。璃来ちゃんガッツポーズしているのが横で見えたので、ぼくはするつもりなかったんですけど、なんかやっとくかと。(笑)レベルが取れていないとわかっていたけど、追い込みすぎるとよくないし、ちょっとマイナスな方向に行きそうになったところを、十分かと思って便乗ガッツポーズをしました」

ペアSP3位 長岡柚奈&森口澄士「自分たちを信じる練習をしてきた」

長岡「初戦で、CSという大きな国際試合で、自分たちが練習してきたことをしっかり出せたことがうれしいです。緊張していたんですが、始まる前にコーチに自分を信じて楽しんでと言われて。先シーズン、私がいちばん直さなくちゃいけないと思ったのは、自信を持って滑ることだと思っていたので、今回、オリンピック予選の前にそれにトライする機会があって、演技中に自分を信じて思い切りいこうと思ってやったら練習してきたものが出せたので、うれしいなと思っています」

森口「シーズン始まるまでの練習をいいかたちで出すことができてすごくうれしいです。でも、最後にぼくがスピンをミスしてしまったことがすごく悔しい。
(ドミトリー・サーヴィン先生は)自分たちを信じることをすごく教えてくれた先生。自分たちを信じる練習をしてきたので、すごく自信を持って今回は挑めたんじゃないかなと思います」

吉田唄菜&森田真沙也は6位スタート

大会最終日の9月7日は、12時45分からフリーダンス、14時30分からペアフリー、16時30分から男子フリーが行われます。

= INFORMATION =
ISUチャレンジャーシリーズ木下グループ杯
9月7日 12:45 フリーダンス 14:30 ペアフリー 16:30 男子フリー 大会情報:木下グループ杯2025 初日の様子:CS日本初開催 木下グループ杯で、千葉百音がSP首位スタート!坂本花織が今季初戦
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