2025年7月19日
島田麻央やパリ・オリンピックで活躍したアスリートが集結!オリンピックへの想いに満ちて

JOCスポーツ賞表彰式&スペシャルトークとオリンピックコンサート2025開催

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日本オリンピック委員会(JOC)が実績を挙げたアスリートやスポーツ関係者を表彰する「JOCスポーツ賞」の令和6年度JOCスポーツ賞表彰式&スペシャルトークが7月12日、東京ミッドタウン日比谷のアトリウムで開催されました。吹き抜けの会場をたくさんの一般客が囲むなか、堀米雄斗選手(スケートボード)、鏡優翔ゆうか選手(レスリング)、江村美咲選手(フェンシング)ほかパリ・オリンピックで活躍したアスリートをはじめ、世界ジュニア選手権3連覇の島田麻央選手(フィギュアスケート)など、それぞれすぐれた成績を収めた受賞者が登壇して祝福を受けました。

また、同日夕刻からは、恒例のJOC主催「オリンピックコンサート2025」が東京国際フォーラム・ホールCで開催されました。アスリートも臨席し、オリンピックにまつわる音楽と映像で贈るコンサートは、いよいよ来年2月に迫るミラノ・コルティナ・オリンピックへの期待感が高まる内容に。2つのイベントをレポートします。

JOCスポーツ賞表彰式&スペシャルトーク

令和6年度JOCスポーツ賞の年度賞最優秀賞は、オリンピック連覇を果たした堀米雄斗(スケートボード)が受賞。パリ・オリンピックのスケートボード種目で、2度の失敗を経て3度目のトライで見事に金メダルに輝く鮮烈な活躍を見せた堀米が登壇し、三屋裕子JOC副会長から正賞と副賞、トロフィーを受け取った。続いて年度賞優秀賞は、重量級で日本女子として初メダルとなるパリ金メダルの鏡優翔(レスリング)、フェンシングの男子エペ個人でパリ金メダルの加納虹輝(フェンシング)、世界ジュニア選手権で3連覇を果たした島田麻央(フィギュアスケート)。年度賞新人賞は全米オープンジュニアシングルス準優勝の園部八奏わかな(テニス/父が代理で受賞)。年度賞特別功労賞は、飛込でパリ銀メダルの玉井陸斗(水泳)、“初老ジャパン”の愛称が広く知られたパリ銅メダルの大岩義明、北島隆三、戸本一真、田中利幸(馬術)、パリで近代五種日本初メダルとなる銀メダルの佐藤大宗たいしゅう(近代五種)が登壇。また特別貢献賞では、パリ・オリンピックで旗手を務めた江村美咲(フェンシング)らが受賞した。

受賞の挨拶では、堀米は「すみません、緊張しちゃって」とはにかみながら、「ここまでスケートボードを続けてこれたのは、いつも応援してくれている家族、関係者、ファンのみなさまのおかげです。これからも挑戦を続けていき、スケートボードの魅力や楽しさをもっと多くの人に届けられるように頑張っていきます。LAオリンピックに向けてこれからももっと頑張るので、これからも応援よろしくお願いします」と謝意を示した。島田は「このような素晴らしい賞をいただけて本当にうれしく思います。2030年の冬季オリンピックに出場できるよう、そして、みなさまに感動していただけるような演技ができるようにこれからも頑張りたいと思います」と挨拶。

令和6年度JOCスポーツ賞 受賞者一覧

表彰に続いて、堀米、鏡、戸本、江村の4選手によるスペシャルトークが行われた。それぞれ異なる競技を代表するアスリートたち。スケートボードの堀米はパリ・オリンピックのあと数ヵ月は休養にあて家族や友人との時間を持ったことを話し、「オリンピック予選が先月から始まっているので、次のロス・オリンピックに向けてまたやっています」。レスリングの鏡が「たくさんの方に知っていただけた」と話すと、会場からは鏡への応援のキャッチフレーズ“かわいー!”の声がかかり、「モチベーションになります。うれしい」とにっこり。馬術の戸本は「心なしか観客のみなさんの構えるカメラが(堀米のいる)左のほう左のほうに向いていますが、戸本も撮っていいですよ~!」と笑わせ、“初老ジャパン”という呼び名は自分たちで編み出したという裏話を披露した。フェンシング・サーブルの江村は「私もまさか自分がそこにいるなんてという経験をたくさんさせていただいて、フェンシングを応援してくださり、本当に人生変わったと思います」とパリからの1年を振り返った。

次いでクイズコーナーがスタート。それぞれの選手が代表する競技のルールや冬の新競技に関する質問をジュニアレポーターが読み上げ、四択で選手たちが札を上げて回答し、その競技の選手がルールの内容やパリ・オリンピックの思い出などを語った。スケートボードからは「1本のランに与えられる制限時間は?」というクイズ。答えが割れるなかで、最後に堀米が正答の札を上げ(45秒)、「試合によっていろいろですが、45秒でだいたいトリックを8個から10個くらい入れていくという構成で作っています。普段もだいたい45秒で練習しています」と説明。

ほかクイズは、レスリングからは「選手は赤と青のウェアを着用するが、この色は何によって決まるか?(トーナメント表の配置)」、馬術からは「クロスカントリーの6kmのコースで飛び越える障害は何回か?(40回)」、フェンシングからは「サーブルで有効とされる得点が入る部位は?(腰から上の上半身)」、冬の競技からは「ミラノ・コルティナから採用される新種目スキーモの内容は?(スキーを履いての山岳登行と滑降)」。選手が明かすエピソードとともに、それぞれの競技について理解を深めるコーナーとなった。

>>次ページ:オリンピックコンサート2025

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