坂本花織選手が来季をラストシーズンと明言
オープニングセレモニーのあと、「スターズ神戸」の黒澤玲央代表、シスメックス所属の三宅咲綺選手、壷井達也選手、三原舞依選手、坂本花織選手の順で報道陣の取材に応じた。
◎黒澤玲央(プロアイスホッケーチーム「スターズ神戸」代表)
「アイスホッケーも、フィギュアスケートも、通年のリンクができるのはありがたいこと。深夜に練習することが頻繁にあったので、学生にも、社会人にも、これから環境が変わると感じています。チームの練習拠点としてお世話になる予定で、観客席がないので公式戦はできないのですが、公式戦はポートアイランドでやるという風に考えています。平日毎日使わせていただけるご配慮をいただき、ここでしっかりトレーニングを積んで、試合でお披露目できるようやっていきたい。アイスホッケーは深夜2時、3時の練習になることも多いのですが、(環境が整い)我々の練習はもちろん、子どもたちに教える場面も増えると思う。ジュニアへの普及にも貢献していきたいです」
◎三宅咲綺
「リンクが開くのを楽しみにしていたので、オープニングセレモニーで滑らせていただいてうれしいという気持ちでいっぱいです。私たちは絆が深いので、4人一緒に滑れてすごくうれしい。いろいろなリンクを転々としてきたので、拠点が決まったのはすごくいいことで、これからよりいっそう頑張っていきたいという思いです。(4月にシスメックス所属となり)いままでは自分のなかだけのスケートでしたが、企業にサポートしていただくからには、もっとしっかりしないといけない、もっと世界に羽ばたきたいという思いがいっそう出てきて、気持ちが新たになりました。いまできることを最大限にやって、一歩先に行けたらいいなと思っているので、自分の武器であるトリプルアクセルを試合で成功させ、ひとつでも上の順位に立ちたいという気持ちで頑張ります」
◎壷井達也
「本当にいよいよこの新しい神戸のリンクでの練習が始まるんだという期待感と、このリンクでがんばっていって、今シーズンは去年以上の結果を出したいなという思いが強いです。 2 週間前ぐらいから4人での全体演技の練習を始めて、途中で抜けたりしてしまった人もいたので、今日久々に4 人で集まってという感じだったんですけど、シスメックスのスケートチーム一丸となっていい演技ができたんじゃないかなと思います。今シーズンは、4回転サルコウと4回転トウを両方入れる予定で進めています。20年間スケートで自分が積み上げてきたものを1試合1試合しっかり出し切って、最終選考会の全日本で最高の演技をして、五輪への切符を掴みたいなと考えています」
◎三原舞依
「シスメックスチームのみんなと一緒に、皆さまの前でこうして滑れたことがすごく幸せで、滑ってる途中にも一瞬うるっときちゃいました。本当に素敵なリンクと、素敵な仲間と、素敵な皆さんの前で滑れてすごくうれしかったです。建物が少しずつ出来上がっていくところをいつも帰り道に見ていました。現役選手として滑れる時間も限られてくるなかで、こうして練習をたくさん積める素敵なスケートリンクを作ってくださって、本当に感謝でいっぱいです。去年の全日本選手権が終わってから、すごくすごく大変だったんですけど、もうジャンプを始めたので、少しずつ1歩1歩、もう 0.5歩ずつぐらいでもいいから毎日成長できたら。ショートプログラムは『戦場のメリークリスマス』、フリーは『ジュピター』を思いを込めて滑ります」
◎坂本花織
「この会場に入ってからテンションが上がりすぎて、ここに並んでるお花とかを見て、いよいよこの日が来たんだなという感じで、本当にすごくうれしい気持ちで今日は滑れました。兵庫に通年リンクができたことによって、自分にとってこの上なく整った環境になった。本当にたくさんの人に支えられてこのリンクができて、オリンピックに向けて準備は整ったと思うので、本当にあとは自分がやるだけかなと思っています。もう自分の競技人生は1年を切っている。中途半端に2年とか3年やるよりも、これを切りにしたほうがいい。次の4年を目指すなら29なので、26になる年でいったん区切りをつけようと思いました。セカンドキャリアではインストラクターになることを目指しているので、そのためにも自分自身が成績を上げて、ちょっとでもこのリンクに注目を集めて、神戸から世界に羽ばたく選手を出していけたらなと思っています。まずいま現役の間の1年弱でやれるだけのことをやって、その後の自分にもいい流れができるようにしていけたらなと。新シーズンはショートが『Time to Say Goodbye』、フリーは『愛の賛歌』で滑ります」