2025年6月4日
中京大中京高校を訪問&新フリーの練習を公開

島田麻央、新フリーはYOSHIKIの「Miracle」

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5月30日、世界ジュニア女王の島田麻央選手(木下グループ)が中京大中京高校を訪れ、2024-2025シーズンの活動報告と公開練習を行いました。

新フリーの振付はマリ=フランス・デュブリュイユ

島田麻央は、中京大学附属中京高校の通信制課程に在籍する16歳。この日は、同校の伊藤正男校長のもとを、手土産をもって訪れ、高校生最初のシーズンとなった2024-2025シーズンの活躍や、すでに新シーズンのプログラムを作ったこと、通信制で取り組む学業についてなど近況を報告した。

島田がカナダに1週間ほど滞在し、海外の先生に振付けてもらったことを話題にすると、伊藤校長から「英語のお勉強はとくにフォローしますからね。希望があったら言ってくださいね」と頼もしい言葉が送られる。新シーズンはジュニアグランプリファイナルが名古屋開催とあり、「(ジュニアグランプリファイナルで)滑れるようにがんばります!」と活躍を約束して報告を終えた。

報告を終えた島田は、メディアの取材に応じ、カナダでのプログラム作りの詳細を語った。今回、初めてカナダ・モントリオールを拠点に活動するアイスダンスの巨匠マリ=フランス・デュブリュイユにフリーの振付を依頼。楽曲は、今年3月に東京ドームでMLB開幕戦(シカゴ・カブス対ロサンゼルス・ドジャース戦)を観戦した際に、YOSHIKIの日米国歌の演奏に感動したことをきっかけに、YOSHIKIの「Miracle」を選んだ。

「ピアノを弾くだけでなく、本当に体全体で音を奏でていてるような演奏で、聴き入ってしまってすごくいいなと思い、YOSHIKIさんの楽曲がいいと思いました。『Miracle』は先生もいいと言ってくださいましたし、河辺愛菜選手がオリンピックシーズン(2021-2022)に使っているところを、4年前に(当時)同じチームで見ていていいなと思っていたので選びました」

大谷翔平選手の人柄にも憧れている

初めてタッグを組むデュブリュイユとの練習は、「振付だけではなくてマリ先生のスケーティングレッスンだったり、ほかの先生方のスケーティングレッスン、バレエやダンスレッスンもあって充実した1週間になりました」と語り、「『Miracle』はさなぎから蝶になって羽ばたいていくようなイメージ」と、デュブリュイユからプログラムのテーマを授けられたと説明した。

最後に、憧れの大谷翔平のプレーを見た感想を聞かれ、「(フィールドに)入ってきた瞬間に大谷選手だとわかった。背が高くて、すごく筋肉がついていて。打つ以外にも、走りなどでもチームを支えているんだとわかりましたし、人柄にも憧れている選手なので、生で見られてうれしかったです」と初々しく語った。

新フリーは4回転トウループが1本目

学校訪問に続いて、中京大学豊田キャンパス内にあるオーロラアリーナへ場所を移し、新フリー「Miracle」の公開練習が行われた。

2024-2025シーズンは、フリーの冒頭をトリプルアクセル、2本目に4回転トウループを跳んでいたが、トリプルアクセルの安定感が高まったことなどから、新フリーでは4回転トウループ、トリプルアクセルの順で組み込む。

厳かな雰囲気も感じさせる壮大な楽曲を丁寧に、伸びやかに滑る島田。プログラムの通し練習で4回転トウループを成功させるなど、仕上がりが楽しみになる内容だった。

取材のなかで、フリーの曲名にかけて、新シーズンはどんなミラクルを起こしたいかと問われ、「がんばらないとミラクルは起こらないと思うんですけど、がんばってミラクルを起こしたい。どの大会でもいい結果を残すことが目標ですが、世界ジュニア4連覇もミラクルだと思うので、目指していきたい。あとは、想像もしていないミラクルが起きればいいなと思っています」と、瞳をきらりと輝かせた島田。

新シーズンは、8月に滋賀で行われる木下カンセープレゼンツサマーカップ2025で初戦を迎える予定だという。

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