今回、冊子の監修にあたったのが田中刑事さん。実際にコーチとして子どもたちを導く立場であり、スケート界きってのアニメ好きとしても知られる田中さんが、イベント終了後に制作の意図やプロジェクトへ寄せる思いを語りました。
田中刑事「自分の成長を目に見えるかたちで楽しんで」
ーー 冊子を監修されたということですが、具体的な内容、意図を教えてください。
田中 最初、(習得目標は)50項目ぐらいと言われたので、そこから始まりました。どれぐらいでできるかなと考えて、すごいうまい子で3ヵ月から半年ぐらいはかかるかなという感じで作ってみました。
―― ピカチュウの登場には子どもたちの反応もすごかったですが、どう感じましたか。
田中 やっぱりピカチュウすごいな、と。(笑)いや、もうオーラが。悔しいというのはおかしいですが、すごい選手が滑っていくかのようなオーラが、立っているだけでありました。(ピカチュウが)氷に立つというのは、相当パワーがあるんだなと。ぼくが(ウェブサイトに掲載されている)見本動画を撮っているときに、ピカチュウが1人で、というか1匹で滑っているだけでもすごく絵になるなと思った。ポケモンとして可愛いですし、人気もあるし、すごいものとコラボするんだなという実感はあったので、子どもたちがどういう反応するのかすごく今日楽しみでしたし、子どもたちの目がキラキラしているのはすごく感じました。
―― その反応を受けて、今回のプロジェクトをどう広げていきたいと考えていますか。
田中 そうですね。「ポケモンが大好き」「ポケモンのシールを集めたい」からでいいので、スケートに興味を持っていただく。入りとしてはこんなにいい入り方はないと思います。スケートに興味がなくても、ポケモンが好きでやってみたい、スケートリンク行ってみようという目的でいいので、そこからスケートをやって、ちょっとハードルが高い部分はあるんですけど、やっていくうちに、スケートってこんな技があるんだとか、こんなことをすればシールもらえるんだーーというところから。スケートをやりながら、なんかシールがもらえるというところから、色んな技を覚えていくと気づいたら滑れるようになった。で、最終的には、これ(冊子の項目)を全部クリアしてもスケート通ってみたいな、続けてみたいなと思ってもらうのが最終ゴールです。
―― スケート教室では、参加者たちにどんなアドバイスを?
田中 基礎スケート教室なので、スケートリンクに来て最初にやることであったり、ですね。最初は全然フェンスから手を離せなかった子が、フェンスから離れて、1人で立って歩けるところまで、1時間もない時間でできると達成感に繋がると思う。そういった意味でも、(冊子の)初級編は、8個ぐらいはすぐ埋まるかなという項目になっているのは、達成感をすぐに味わってほしい部分でもあります。これだけ成長するんだ、自分って成長するんだなというのをシールが埋まることで実際に見て楽しめたら、どんどんやっていこうという気になるのかなと思うので、そういう気持ちもかけ合わさったらいいなと思いますね。
ーー 項目には初級から上級までありますが、どういう流れを意図して項目の設定をしたのでしょうか。
田中 初級、中級、上級と分けてはいますが、正直どこからやってもいいですし、教える先生方のやり方によっても、どこからどうシールを埋めてもいいようにできています。1個の目安として、図鑑を集めるような感覚が、スケート楽しむきっかけになれば。「このポケモンが好きだから、ここをクリアしたいな」と思う気持ちでいいので、そこから入っていってくれたらいいかなと。自分の好きなポケモンがいれば、その(ポケモンのシールがもらえる)技をがんばって覚えようとすればいいですし。順番はあるようでないと思っているので。それぞれのリンクのスケート教室に合った運用の仕方で使っていただければと思います。
ーー 最初にポケモンとのプロジェクトが始まると聞いたときはどう思われましたか。
田中 「え、あのポケモン?」って。アニメも見ているし、ゲームもしているから、「“あの”ポケモンと?」みたいな感じだった。すごいことが始まるのかなというのと、ちゃんと繋がってほしいなという思いがありました。本当に今日、メディアに公開できたという部分も含めて、スタートが切れたと思うので、ここからどういう流れになるのかなと期待しています。
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